チョコレートを食べれば健康になれる？チョコレートの健康効果について紹介

チョコレートは健康に良いことを知っていますか？チョコレートといえば多くの人は嗜好品と思うかもしれませんが、実は近年では健康や美容目的で食べている人も増えているのです。

チョコレートがなぜ健康と美容に良いのか。チョコレートの健康効果について紹介します。

チョコレートの健康効果

チョコレートが健康に良いといわれる理由は、原料となるカカオには、カカオポリフェノールが豊富に含まれているからです。

カカオポリフェノールにはどのような作用があり、どのような効果があるのでしょうか？

美容効果（老化防止）

カカオポリフェノールには、抗酸化作用があります。カカオポリフェノールによって老化の原因となる活性酵素の働きを抑える働きがあり、それによって、髪や肌が老化するのを抑えてくれるのです。

また、抗酸化作用だけではなく基礎代謝を向上させる作用もあります。それにより、肌のターンオーバーも促進され、張りのある肌に変えてくれるでしょう。

血圧の低下

カカオポリフェノールには、血管を拡張させる作用もあります。血管が拡張することで血行が改善され、血圧を下げてくれるのです。

ただ、一般的なチョコレートは糖質と脂質が高く、高血圧の人には厳禁といえます。高血圧の人には、糖質が控えめなハイカカオチョコレートがおすすめです。

動脈硬化の改善

カカオポリフェノールの抗酸化作用は、血管にも効果があります。血管年齢が若く保つことで弾力が生まれ、血液が詰まりにくくなるのです。

認知症の改善

カカオポリフェノールには、認知症改善効果も期待されています。認知症となる主な原因はBDNF（脳由来神経栄養因子）の低下と考えられており、カカオポリフェノールはBDNFを増やすとされています。

アレルギーの改善

カカオポリフェノールには、アレルギーの改善効果も期待されています。アレルギーの発症には活性酸素が関わっており、カカオポリフェノールによって活性酵素が抑えられることで、アレルギー症状を抑えてくれるのです。

アレルギーといえば、花粉症です。ほかにも、ダニや埃アレルギーなども問題視されています。アレルギー症状に困っている人は、チョコレートを食べて対策をしてください。

ダイエット効果

カカオポリフェノールには、ダイエット効果も期待されています。抗酸化作用によって悪玉コレステロールの酸化を防ぐ効果が期待でき、それによって血液中のコレステロール値が正常化され、基礎代謝が向上するからです。

基礎代謝が向上することで、余分な脂肪が燃焼されやすくなります。

ただし、チョコレートの食べ過ぎは逆効果です。チョコレートには糖質と脂質が豊富に含まれており、カロリーが高めであることから食べ過ぎると太ってしまうでしょう。

ハイカカオチョコレートでもそれは変わりませんので、食べ過ぎには注意してください。

虫歯予防効果

意外かもしれませんが、実はチョコレートは虫歯予防にもなります。抗酸化作用によって歯が溶けるのを防ぎ、虫歯になりにくくするのです。

また、カカオポリフェノールには抗菌作用も期待されており、虫歯菌の繁殖も防いでくれます。

ただ、チョコレートが歯磨きの代わりになるわけではありません。チョコレートを毎日食べても、歯を磨かなければ虫歯になります。

虫歯の原因は主に口内の食べカスですので、食後には必ず歯を磨いてください。

健康を意識したチョコレートの選び方

健康目的でチョコレートを食べる場合は、カカオ70％以上のハイカカオチョコレートを選んでください。チョコレートの主な健康効果はカカオに含まれるカカオポリフェノールによる作用なため、カカオ保有量が多い方が効果を期待できます。

もちろん、カカオ88％やカカオ95％の方がより効果が期待できますが、％が高すぎると苦くて食べづらいです。健康を維持するためには毎日食べることが大切ですので、食べるのが嫌にならないよう、程よい甘さのあるカカオ70％をおすすめします。

ちなみに、ホワイトチョコレートにはカカオマスを使用しておらず、ポリフェノールの保有用はとても低いです。ホワイトチョコレートでは紹介した健康効果を期待できませんので注意してください。

健康を意識したチョコレートの食べ方

チョコレートは、ただむやみやたらに食べればいいわけではありません。健康目的で食べるのなら、健康的な食べ方をする必要があります。

チョコレートの一日の摂取量

チョコレートの目安摂取量は、一日に30g程度です。チョコレートの種類にもよりますが、1ピース5g程度ですので、1日に5ピース〜6ピース程度が目安となります。

農林水産省と厚生労働省が発表した「食事バランスガイド」によると、間食の目安は200kcalとされています。ハイカカオチョコレートは30gで約180kcalです。ほかにも間食することを考えると、一日の摂取量は30g程度が適量といえるでしょう。

参考：農林水産省「食事バランスガイド」

チョコレートを食べるタイミング

チョコレートは、食前に食べるのがおすすめです。カカオポリフェノールには糖質や脂質の吸収を緩やかにする性質があるため、食前に食べることで太りにくくなります。

また、一度で30gを食べきるのではなく、何回かに分けて食べるといいです。カカオポリフェノールは水溶性であるため、吸収が早く長時間体内にとどめておくことが難しいからです。摂取してもすぐに、尿と一緒に排出されてしまいます。

そのため、定期的に食べることでカカオポリフェノールが体内に残り続けるようにします。10gを3回にわけてもいいですし、午前と午後のおやつも含め、5回～6回にわけるのもいいでしょう。自分の生活リズムに合わせて食べるタイミングを変えてください。

まとめ

チョコレートには、美容効果を始めさまざまな効果が期待できます。主な作用はカカオポリフェノールによるものであり、抗酸化作用によって、体の老化を抑えてくれるのです。

ほかにも、チョコレートにはたんぱく質や乳酸菌、食物繊維なども含まれており、栄養価の高い食べ物です。成長期の子供はもちろん、栄養が偏りやすい大人にもおすすめします。

元気な体を作るためにも、ぜひチョコレートを毎日食べてください。特にハイカカオチョコレートはカカオポリフェノールが豊富に含まれており、健康志向のチョコレートとしておすすめします。