森林浴によるスピリチュアルな効果とは？森林浴の仕組みや効果などを紹介

ストレス社会といわれる近年。癒しを求める人たちから森林浴が注目されてきています。「森に出かける」だけの手軽さも、注目される理由といえるでしょう。
ですが、いざ森林浴をしようにも、やり方に困ってしまうかもしれません。日光浴と同じと思っても、「森林を浴びる」のは意味が分かりません。休憩すればいいのか、それとも体を動かせばいいのか迷ってしまいます。
森林浴はどのようにすればいいのか。森林浴の仕組みや効果と合わせて紹介します。

森林浴とは

森林浴とは、樹木に接することで精神的な癒しを得る行為です。樹木の柔らかさ、木の香り、葉がこすれ合う音など、「自然に触れること」で心地よさを感じ自律神経が整うことでストレスを軽減します。
近年はデジタル社会ともいわれており、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器が溢れています。日常のツールとして使われており、デジタル機器に触れない日はないといっても過言ではありません。
ですが、デジタル機器の使用は目や脳への負担が大きいです。毎日使うことで負担は蓄積され、精神的なストレスへと変わってきます。仕事や家事が忙しいことも相まって、心が休まらない人もいることでしょう。
そのような事情から、近年は森林浴に興味を持つ人も増えてきています。精神的な疲れを感じる人は、ぜひ森林浴を試してみてください。

森林浴の仕組み

近年の研究結果において、森林浴は「フィトンチッド」と「マイナスイオン」が関係していることが判明しています。
フィトンチッドとは、植物が傷つけられた際に発生する殺菌性の揮発性物質のことです。樹木の香りはフィトンチッドによるものであり、空気中の除菌をすることで綺麗な空気を発生させます。
また、マイナスイオンとは空気中に存在する電気を帯びた物質のことです。電気といってしびれたりすることはなく、むしろ爽快感を感じることができます。
フィトンチッドとマイナスイオンの二つの力によって、自律神経が整いリラックスできるわけです。

森林浴の効果

森林浴には、自律神経を整えストレスを緩和させる効果があります。自然に触れることで癒しを感じられ、それによって自律神経が整い、精神的なストレスを緩和させるのです。
また、自律神経の影響は肉体にも影響します。自律神経の乱れは脳や内臓の働きにも悪影響を与えるため、自律神経を整えることで体調も良くなります。
ほかにも、免疫細胞が活性化されることで生活習慣病やがん予防にもつながるとされており、病気予防にも期待されています。

森林浴のスピリチュアルな効果

スピリチュアルの分野において、森林浴は自然エネルギーを補給する方法としても知られています。木々や草花からは自然エネルギーが発せられており、森林浴をすることで、その発せられた自然エネルギーを自身に取り込むことができるからです。
人には、生命エネルギーが流れています。生命エネルギーとは人の活力を生み出すためのエネルギーのことであり、生命エネルギーによって魂を活性化させます。
ですが、何らかの理由から生命エネルギーが枯渇すると、魂がエネルギー不足を訴え活力が出なくなります。理由もないのに突然やる気が出ないのは、生命エネルギーが枯渇し、魂が疲れているからだといえるでしょう。
自然エネルギーも生命エネルギーも、根本となる部分は同じです。そのため、生命エネルギーを補給する方法として、森林浴が推奨されているのです。

森林浴のやり方

森林浴はどのように行えばいいのか。やり方について紹介します。

森林浴に必要なこと

森林浴で大切なことは、自然を五感で感じることです。「美しい風景を見る」「木々の香りを嗅ぐ」「木や土に触れる」「木々や川のせせらぎ音を聞く」「木の実やハーブティーを飲む」など、五感を刺激することで、自然の柔らかさを体感します。
ほかにも、「絵を描く」「木登りをする」「バードウォッチングをする」といった方法でも問題ありません。なんでしたら、「デッキチェアで昼寝をする」といった方法でも大丈夫です。大切なのは自然に触れることであり、その方法に決まりはありません。
また、森林浴は時間を忘れることも大切です。時間や物事を気にしたままでは、精神が休まりません。森林浴をする際は、すべての案件や雑務を終えた状態で行うようにしてください。

森林浴の頻度

人にもよりますが、森林浴は週一度を目安にすると良いです。自律神経を改善することで免疫細胞の一つ「ナチュラル・キラー細胞」が活性化されますが、その活性は一週間続くとされています。
週休であることを踏まえても、週一度のペースは都合がいいといえるでしょう。
もちろん、ストレスを感じない生活をしていれば、週一度でなくても構いません。立地の都合で週一度できない人も大勢います。ただ、常日頃からデジタル技術に触れており、意識せずとも疲れは溜まっています。そのため、どんなに疲れていないと感じても、月一回を目安に森林浴をすることをおすすめします。

森林浴する時間

森林浴をする際は、午前中に行うと良いです。日光には幸せホルモンであるセロトニンを分泌する効果があり、森林浴によって脳も活性化させてくれます。
日光が出ていてポカポカ暖かい意味でも、午前中からお昼前に行うことをおすすめします。
また、時間は一時間程度で問題ありません。大切なのは自然を五感で感じられることであり、時間が長ければ効果があるわけではないからです。
10時ごろから森林浴を始め、お昼ごろに止めると丁度いいかもしれません。

森林浴する場所

場所の指定も特にはありません。ある程度の樹木があれば、近所の公園でも問題ないでしょう。
とはいえ、街中だと人や車などの音が聞こえ、ゆったりした時間を過ごすのは難しいです。そのため、ある程度遠出をして、山や川などに出かけることをおすすめします。

まとめ

森林浴とは、自然から癒し成分を受け取る行為です。科学的にいえばフィトンチッドやマイナスイオン、スピリチュアル的にいえば自然エネルギーを取り込むことで、自身の体調を良くします。
森林浴のやり方は、ただ自然を感じるだけです。好きなことをしてのんびりとしてください。「自然を感じられる」ことから、近年は森林浴中のヨガも人気があります。
なんとなく疲れがとれない時には、ぜひ森林浴を試してみましょう。