プラシーボ効果はどんな効果？ノーシーボ効果についても紹介

思い込みを現実に変える「プラシーボ効果」。偽薬効果とも呼ばれており、医療や介護の現場でも使われることもあることから、聞いたことがある人も多いと思います。

そんなプラシーボ効果ですが、実は、似た意味の言葉としてノーシーボ効果と呼ばれるものも存在します。どちらも同じ「思い込み」によって影響を与える部分は同じですが、プラシーボ効果とノーシーボ効果では、確な違いが存在します。

ノーシーボ効果とはどのような効果なのか。プラシーボ効果と合わせて紹介します。

プラシーボ効果

プラシーボ効果とは、「思い込みによる効果」のことです。実際には何もなくとも、思い込みによって、様々な効果を発揮します。

有名な例としては、偽薬効果が挙げられます。偽薬とは「薬としての成分が含まれない薬品」のことであり、薬効成分が含まれていないことから、本来なら治療効果を期待することはできません。

ですが、「効果がある」と思い込むことで、実際には薬効成分が含まれていなくても、治療効果を期待できます。

過去には、アイロンを使った「思い込み」による実験が行われました。目隠しした被験者に対して、「これは熱いアイロンである」と説明した後、電源が抜けた冷たいアイロンを当てると、どのような影響が生じるかといった実験になります。

常識的に考えれば、冷たいアイロンを当てても火傷することはありません。ですが、被験者は「熱いアイロン」と思っていることから、冷たいアイロンを当てたにも関わらず火傷する結果となりました。

これは、脳が思い込むことで神経伝達物質が分泌されるためです。本来なら、目や耳といった感覚器官からの情報を元に脳が処理し、その結果を神経伝達物質として送り返しますが、脳が錯覚をすることで、同様に神経物質を分泌してしまいます。そして、結果として誤った情報が体の部位へと伝達され、誤った結果を出してしまうのです。

偽薬やアイロンによる実験のように、人の体は事実よりも思い込みが優先されることがあります。思い込みが事実を変えることから、様々な可能性が期待されています。

ノーシーボ効果とは

ノーシーボ効果とは、「思い込みによる反効果」のことです。プラシーボ効果とは逆に、実際には効果があっても、思い込むことで実際の効果を打ち消します。

仕組み自体はプラシーボ効果と同じであり、「思い込む」ことで神経伝達物質の分泌を防ぎます。それにより、たとえ実際には効果がある薬を処方しても、薬自体を疑ってしまうと、本来の薬効成分を期待できないわけです。

そのため、医療の現場では信頼関係がとても重要です。薬はもちろんですが、それを処方する医師や薬剤師が疑われてしまうと、連鎖的に薬にも懐疑的になります。

プラシーボ効果と言霊の関係

言霊とは、「言葉に宿る霊的な力」のことです。特別な言葉には特別な力が宿ると考えられており、発した言葉が現実に影響を与えます。

主に、巫女や陰陽師といった霊的な力を持つものが言霊を操り、超常的な力として昔から信じられていました。

ですが、近年では「言霊はプラシーボ効果によるものだ」といった見方も出てきています。言葉を聞いた者が「そうだ」と思い込むことで、現実に影響を与える形で効果を発揮するからです。

例えば、術者が「あなたは呪われている」と伝えたとします。受け取った人は「自分は呪われているのか」と思ってしまい、結果として「呪われて」しまいます。「呪われている」ことから体調も悪くなり、より真実味が増すでしょう。

特に、昔は巫女や陰陽師の位が高く、特別な存在として崇められてきました。発言力も高いことからプラシーボ効果も強かったといえるでしょう。

もちろん、すべての言霊がプラシーボ効果によるものだと決まったわけではありません。それでも、言霊はプラシーボ効果による影響が大きいことが証明されています。

日常におけるプラシーボ効果の活用方法

プラシーボ効果は、偽薬効果としてだけではなく、日常生活でも活用できる効果です。「自分は風邪をひかない」「毎日健康だ」と思うことで、風邪をひかず毎日を元気に過ごせます。

また、言霊として毎日口にすることも大切です。「自分はかっこいい」「自分はできる人だ」と口にすることで、自分に自信を持たせられます。受験やプレゼンテーションに向けて実施することで、本番でも自信をもって実力を発揮できるでしょう。

鏡を使って口に出すことで、よりプラシーボ効果をかけやすくもなります。

注意点としては、ネガティブな発言はしないことです。マイナス思考な内容でも、プラス思考の内容と同様にプラシーボ効果として影響します。

「自分はダメだ」「企画は上手くいかない」など、マイナスな言葉ばかりを繰り返すと、それが現実に悪影響を及ぼします。自分に自信が持てないだけではなく、性格も卑屈になり、良い運気も巡らなくなるでしょう。

プラシーボ効果は思い込み次第でいくらでも効果が変わることから、扱いに気を付ける必要があります。

まとめ

仕組みだけ聞くと、プラシーボ効果は詐欺のように聞こえるかもしれません。暗示によって事実とすることは、宗教に近いようにも感じるでしょう。

ですが、プラシーボ効果を正しく使えば、望む効果を自由に得ることができます。健康はもちろん、自信を持つことで勉強や仕事、恋愛なども上手くいきやすいです。自信があれば活力もみなぎり、良い気も集まることから運気も上昇します。

不安なこと、不幸なことなどが連日続くようなら、ぜひ言霊などで自分を騙してみてください。