新型コロナによる美容への意識・行動の変化続く ~美容とライフスタイルに関するアンケート」調査結果~
株式会社アイスタイル(以下 アイスタイル)ではこのほど、運営するサービス@cosmeのプロデュースメンバーである、15~69歳の女性6,732名を対象に、2020年5月末(緊急事態宣言解除直後)に続き、コロナ禍における生活者の美容行動や意識の変化について調査した「美容とライフスタイルに関するアンケート」(以下、ユーザーアンケート)の結果についてお知らせいたします。
調査結果詳細
1)スキンケア需要さらに高まる
・おうち時間は減少するも、おうち美容の時間はキープ
・マスクによる肌荒れも支出への後押しに
2)メイク行動はやや戻るも支出は依然ダウン傾向
・ベースメイクは薄くなった・しなくなった人は減少
・アイメイクは濃くなる方向へ
・リップメイクは引き続きダウン
・「ウェブ映え」を意識したメイクは若年層で浸透傾向も、全体では1割以下に
3)ボディ、ヘアへの関心は引き続き高い水準を保持
・睡眠や運動意識も高まる
調査結果詳細
1.総論
緊急事態宣言が発令され、自粛生活を余儀なくされた2020年上半期。「おうち時間の増加」や「人に会う機会の減少」が主な要因となり、美容意識や行動にも変化をもたらされました。しかし、10月に入り、「Go To キャンペーン」が全国で開始されるなど「ウィズコロナ」への機運が高まっています。
今回の調査結果でも、生活全般については「穏やかではあるが変化に順応しつつある」様子がみられました。一方で、美容については5月調査と比較し「変化を感じた」との回答が微増するなど、引き続き混乱がみられます。
特にメイクに関しては、関心こそ失ってはいないものの、ニューノーマル時代に順応できていない人も多くいるだろうことが推察されます。マスクメイクひとつとってみても、情報を整理し・試し・自分に合った方法を習得するには、いま少し時間がかかりそうです。
2.前回調査(2020年5月実施)サマリ
本調査は、2020年5月末(緊急事態宣言解除直後)に続き2回目の実施となります。前回調査のサマリは以下の通りです。
1)スキンケア需要高まる
・外出自粛が続く中で、ベースメイクをする機会が減り、自分の素肌を目にする機会が増えたことなどから、「時間に余裕のあるこの時期に肌を整えよう」というおうち美容への意識高まりました。
2)メイク商品への関心はダウン傾向
・「リップメイクが薄くなった/しなくなった」を筆頭に、メイクが「薄くなった/しなくなった」関連の回答が上位に
・メイクアップへの関心は、「とても増えた」「増えた」「変わらない」という回答が7割以上を占めています。
3.今回調査(2020年10月実施)詳細
1)テレワークの機会は減少傾向、友人・知人と会う機会も少しずつ回復
テレワークが増加したという回答は10月調査においても2割を超えています。一方で、5月調査と比較するとその率は減少傾向にあり、働き方の選択肢の幅の広がりを感じさせます。また、友人・知人との対面もコロナ以前まではいかないものの、少しずつ回復している様子がうかがえます。
2)生活全般は日常を取り戻しつつあるが、美容に関しては変化の途上の傾向
生活全般への変化を感じる人はやや減少傾向となり、「穏やかではあるが変化に順応しつつある」様子がみられました。一方で、美容については5月調査と比較し「変化を感じた」との回答が微増しています。新しい生活様式が日常となったことで増える悩みに対し、未だ解決策を見いだせていないことがうかがえます。
3)「自分のために使える時間」は減少傾向も、「おうち美容にかける時間」はキープ
日常を取り戻しつつあることで「自分のために使える時間」は5月調査よりも減ったものの、「おうち美容にかける時間」は微減にとどまっています。
4) 外出機会が増え、マスク悩みは増加
外へ出る機会が増え、マスクをする時間がさらに長くなったためか、「マスクによる肌荒れ」を気にする人は5月調査よりも増加しています。
5) 引き続きスキンケアへの関心はゆるやかに上昇、消費金額は大きく増加
マスクによる肌悩みの増加などを受け、スキンケアへの関心は5月調査から引き続き緩やかに上昇しています。また、それ以上にスキンケアにかける金額が「増えた」との回答でより高い増加傾向がみられました。
6)ベースメイク・アイメイクは回復傾向の一方で、リップメイクは引き続きダウン
メイクの変化をみると、外出機会の増加によってか「ベースメイク・ファンデーションが薄くなった・しなくなった」との回答が5月調査よりも減少しました。また、アイメイクは、「濃くなった・するようになった」が増加しています。一方でリップメイクは「薄くなった・しなくなった」がさらに増加する結果となりました。
7)マスクによるメイク崩れに対する関心はアップしているが、解決策を見つけるには至らず
「マスクによる化粧崩れが気になるようになった」との回答が5月調査よりも増加しているものの、メイクの仕上がりを変えている人の率には変化がみられず、具体的な解決策をみつけるには至ってないものと思われます。
8)「ウェブ映え」を意識したメイクは若年層で浸透傾向も、全体では1割以下に
昨今注目が高まっている「ウェブ映り」に関しては、10代20代前半では2割が取り入れているものの、全体では1割以下にとどまっており年代による違いが顕著にみられました。また、5月調査からの変化もみられていません。
9)メイクへの支出額は依然ダウン傾向も、関心は衰えず
5月調査から引き続き、依然としてメイクへの支出額はダウン傾向が続いています。
一方で、メイクへの関心は衰えていないため、今後、「マスクにつかないリップアイテム」「マスクをしても崩れないファンデーション」等、ニューノーマルなメイクニーズに応える商品が生活者の需要を喚起するかもしれません。
10) 「ヘアケア」「ボディケア」への関心も依然増加傾向、「セルフケア」への関心も窺える
「ヘアケア」「ボディケア」に対する関心も、5月調査から引き続き増加傾向がみられます。また、「食事・食生活」や「運動」「睡眠」、「美容機器・グッズ」などによるセルフケアへの意識の高まりもうかがえます。
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