水泳による効果とは。トレーニングとダイエットに良い理由を紹介

水泳による効果を知っていますか？普段泳ぐ機会が無く、馴染みの無い水泳ですが、実はトレーニングやダイエットに効果的と言われ、注目されているのです。水泳にはどのような効果があるのか、特徴を紹介します。

水泳による効果

全身を使った筋力増強トレーニング

水泳は全身を使ったトレーニング効果があります。実際に泳いだことがある人なら分かりますが、手先から足先まで、水泳は全身をくまなく使います。体幹もしっかり固定しなければ真っ直ぐ進まず、普段使わない筋肉も含め、バランスよく鍛えられるでしょう。

また、水圧があるため地上で運動するよりも抵抗があります。仮に、地上で歩くのと水中で歩くのでは、水中で歩く方が重く感じ、より体が鍛えられるわけです。

心肺機能の向上

水泳は心肺機能の向上にも繋がります。地上で運動するのとは違い、水中では自由に呼吸ができません。息継ぎのたびに大きく息を吸い込む必要があり、自然と肺活量が鍛えられるのです。

また、水圧によって胸（肺）も圧迫されます。圧が掛かることで普段よりも息苦しく感じ、より酸素を取り込もうと呼吸筋も鍛えられるわけです。肺活量が鍛えられれば、酸素を多く取り込めるようになります。取り込んだ酸素はすみずみまで全身にいきわたり、持久力の向上に繋がるでしょう。

ダイエット効果

水泳はダイエットにも効果的です。運動量が多い水泳は、地上で運動するよりもカロリー消費が激しく、より効率的に痩せられます。

・バタフライ：13.8METS
・クロール：8.3METS
・ランニング：7.0METS
・バスケ：6.5METS

METS（メッツ）とは、国によって定められた運動強度の事です。METSが大きいほど運動負荷が激しく消費カロリーも大きくなります。バタフライとランニングを比較すると、約2倍も運動量が違うのが分かるでしょう。

また、泳ぐだけではなく水中歩行だけでも効果はあります。泳ぐよりも運動強度は低下しますが、水の抵抗がある分、地上よりもMETSが高いのです。

・水中歩行：4.5METS
・散歩：3.5METS

例え泳げない人でも、手中歩行をするだけでダイエット効果が期待できます。

リラックス効果

水泳は、浮力によるリラックス効果も期待できます。浮力によって重力が軽減され、関節や靭帯への影響が少ないです。もちろん、本気で泳げば負担もありますが、軽めに泳いだり水中歩行をすることで、身体を労わりながらトレーニングやダイエットができます。

怪我人はもちろん、高齢者や太り過ぎて満足に運動できない人など、運動が難しい人に水泳はおすすめです。他にも、全身が水圧によって引き締められ、むくみ予防にもなります。よく運動した後は熟睡もしやすく、一日の疲れもとれるでしょう。

無酸素運動と有酸素運動

水泳は、無酸素運動と有酸素運動、どちらもできる運動です。本気で泳げば息継ぎの回数が減って無酸素運動になり、逆に息継ぎの回数を増やしたり水中歩行を中心に行えば有酸素運動ができます。

無酸素運動は、体に負荷の掛かる運動です。酸素の代わりに糖を使用し、短時間で一気に負荷をかけることで、筋肉量や基礎代謝を向上させます。有酸素運動は、脂肪を燃焼させる運動です。酸素を取り込むことで継続的に筋肉を動かし、効率的に脂肪を消費（燃焼）させます。

無酸素運動（水泳）なら筋力トレーニングが、有酸素運動（水中歩行）ならダイエット効果がありますので、目的に合わせてメニューを選びましょう。

水泳の注意点

高負荷な運動を運動を楽にできる水泳ですが、注意してほしいことがあります。

どこでも気軽にできない

当然ですが、水泳はプールが無いとできません。水着も用意しなければならず、ランニングのように、思い立ったからといってすぐにはできないのです。

さらに、プールがあっても泳げるとは限りません。市民プールによっては、冬に営業をしていないからです。例え夏に行ったとしても、客が多くて到底泳ぐことはできないでしょう。

スポーツクラブを始めとした、一部施設でしか水泳は難しいです。

準備運動はしっかりすること

水泳に限ったことではありませんが、必ず準備運動をしてください。「負荷が少ないならいいや」と思うかもしれませんが、足を攣ったり肉離れをする可能性があります。

場合によっては溺れてしまうこともあり、大変危険です。水中歩行だったとしても、しっかりストレッチをして身体をほぐしてから始めましょう。また、水泳をした後は体も冷えています。しっかり温めて、風邪を引かないようにしてください。

水泳で効果的にダイエットをしよう

水泳は、水圧がある分、地上で運動をするよりも消費カロリーが大きいです。同じ時間運動するのなら、水泳の方が効果的と言えます。また、水泳は体への負担も少なく、翌日に疲れを残しにくいです。

運動できる場所は限られていますが、ぜひ水泳を始め、スッキリしたボディを目指しましょう。