占いによるプラシーボ効果とは。占いは本当に当たるの？

突然ですが、占いを信じていますか？非科学的な力で答えを探す占いは、信じない人にとっては眉唾物の話です。実際に占ってもらっても、予想と違ったり上手く行かなかっりなど、あまり良い結果とは言えません。ですが、人によっては当たったという話も聞きます。もちろん百発百中ではありませんが、それでも、本人しか知らないことを当て、アドバイスを聞き入れることで良い結果になるのは十分凄い話です。なぜ、占いは人によって効果や感じ方が違うのか。その根底にはプラシーボ効果があると言われています。

プラシーボ効果とは何なのか。占いとの関係を紹介します。

プラシーボ効果とは

プラシーボとは、「嘘を本当のように信じ込ませる」効果の事です。偽薬効果とも言われ、主に医療現場で使われています。「病は気から」という言葉があるように、人間は思い込みによって体調が変わります。身体に異常が無くても「風邪をひいた」と思えば体調が悪くなり、逆に風邪を引いていても「すぐに良くなる」と思えば風邪も早く治るのです。医療では、その「思い込み」を使った治療方法が存在しています。ただのビタミン剤であっても「万能薬です」といって患者に与えることで、風邪や頭痛などの体調不良を完治させることができます。時には難病をも完治することもあり、人間の神秘であると共に、決して馬鹿にできない効果と言えます。悪く言えば「嘘を教える」ということですが、その嘘は患者を助ける良い嘘です。場合によっては、嘘をつくことで状況を改善することができるでしょう。

占いにおけるプラシーボ効果

一般的に、プラシーボ効果と言えば医療や医薬に関係しますが、占いにもプラシーボ効果を感じることがあります。占いの結果を信じることで、運気や雰囲気が良くなり、良い結果をもたらしやすくなるのです。例えば、仕事に不安があったとします。そのままプランを進めていいか悩む事も多いでしょう。そんな時、占いの結果から「成功する」「良い結果になる」と分かれば、安心してプランを進められます。占い師から成功の太鼓判を推されていることで、仕事の自信も持てるようになり、結果として、相談する前よりも良い結果が出せるようになるわけです。「信じる者は救われる」という言葉がありますが、占いは信じることで、より効果を発揮します。

プラシーボの逆効果

多くの場合、プラシーボ効果によって良い結果になりやすいですが、場合によっては逆効果になる場合もあります。「今の恋人とは長続きしない」「胃のあたりに黒い影が見える」など、悪い結果を信じてしまうことで、運気や体調に不調をきたし、実際に悪い結果や状態を引き起こしてしまうのです。普段なら「そんなわけない」と気にかけないような内容も、占いという神秘的な力でもって告白されると、信じてしまいやすくなります。もちろん、悪い結果をそのまま鵜呑みにしたままでは、プラシーボ効果によって悪い現状が続きます。占い師からのアドバイスを参考にして、悪い結果を引きづるのではなく、改善し良い結果にしていくことが大切です。

プラシーボ効果はバーナム効果によって強調される

いくら有名な占い師だからと言って、初めて会う相手を信じるのは難しいものがあります。よっぽど迷信深い人でも無ければ、占いの結果からプラシーボ効果を発揮することは滅多にありません。ではなぜプラシーボ効果が発揮されるかと言うと、占いにはバーナム効果もあるからです。バーナム効果とは「誰にでもある内容を、個人の出来事のように錯覚させる」効果のことです。例えば、占い師から「重大な悩みを抱えていますね」と言われるとしましょう。占いをしに来た相談者にとっては、「なんで分かったの？」と疑問に思うかもしれません。ですが、占いに来ている以上は何かしらの悩みを抱えていることが分かりますし、「重大な悩み」も、結婚や留学など人によって違います。悩みの大きさも人それぞれであり、人は誰でも何かしらの悩みがあるものです。話す前から相談内容を当てられれば「本物かもしれない」と思うようになります、占いの結果も信じやすくなり、プラシーボ効果も強くなると言えるでしょう。

占いとの付き合い方

プラシーボ効果は、自信を与え、より良い結果を得られるようにします。ですが、同時に悪い結果にも影響し、占いに対してどのように付き合えばいいのか、迷ってしまうかもしれません。結論からいうと、占いは「信じたい内容だけ信じれば」問題ありません。良い結果はしっかり受け止め、悪い結果は話半分で聞き流します。もちろん、話半分とはいえアドバイスは聞いておいた方が良いでしょう。選択肢が生まれ、良い結果を作りやすくなります。真剣に対応してくれる占い師には申し訳ありませんが、占いはあくまでも「アドバイス」として受けるとると、良い結果を生み出しやすいでしょう。