人形供養の必要性とは?人形の供養のやり方も紹介

古くなった人形は、どのように処分するか知っていますか?大切にした人形には魂が宿ると言われており、そのままゴミとして処分すると祟られてしまうかもれしれません。

そうでなくても、大切にしていたものをゴミとして処分するのは忍びなく思うことでしょう。

人形を手放す際は、人形供養を行うことが大切です。人形供養はどのように行えばいいのか。やり方などを紹介します。

人形供養とは

人形供養とは、その名の通り人形を供養する儀式のことです。不要になった人形やぬいぐるみなどを、神社に持ち込みお焚き上げをします。

昔から、人形には魂が宿ると考えられてきました。人の形に似せたものであることから、魂の器となると考えたれてきたのです。特に、日本には付喪神といった考えがあり、大切にしたものには魂が宿ると信じられています。

当然ですが、魂が宿るものをそのまま捨てるのは御法度です。考え方によっては死体遺棄と同じであり、扱いがひどいことで人形から恨まれてしまいます。そのため、人形を捨てる際は、感謝の意を込め丁寧に弔ってあげることが必要といえます。

人形供養をするには

人形供養をする際は、以下のように行います。

自分で直接持ち込む

人形供養は、主に神社やお寺に持ち込んで供養してもらいます。最寄りの神社やお寺に相談をして、人形供養ができるかを聞いてください。

人形供養ができる場合は、人形供養をする日時や費用を教えてもらえます。人形供養祭などでまとめて供養する際は、当日に供養する人形を持ち込みましょう。

また、人形が多い場合は、前日から預かってもらえる場合もあります。神社やお寺によって対応は変わってきますので、詳しくは職員に相談をしてください。

お焚き上げによる供養を見届けたら、人形供養は終了です。

人形を郵送する

忙しかったり神社が遠かったりなど、直接出向けない場合は人形を郵送して供養してもらいます。神社やお寺に「郵送を受け付けているか」を確認し、費用と人形を送ってください。

供養祭当日になれば、郵送した人形も一緒に供養してくれます。

当然ですが、受け付けていない場合は郵送しても受け取ってもらえません。無理に送りつけるのは、絶対に止めてください。

業者に依頼する

人形供養を受け持つ業者もあります。正確には、持ち主に代わって人形供養の手続きをしてくれる業者であり、費用を払えば、人形の回収から神社への持ち込みまで、すべて代わりに行ってくれます。

人形供養が終われば証拠となる書類や写真を送ってくれますので、安心して人形供養を任せられるでしょう。

人形供養専門業者以外にも、遺品整理業者や葬儀会社が行っている場合もありますので、詳しくは確認してみてください。

ただ、回収業者によっては、ゴミとして処分してしまうこともあります。もちろん、ゴミとして処分するのも間違ってはいませんが、人形供養を希望する場合は、どのように対応するかをしっかり確認するようにしてください。

人形供養をする際の注意点

陶器の人形や人形を入れておくガラスケースなど、物によっては人形供養ができない場合もあります。

当日に持ち込んでも「供養できない」といわれてしまいますので、実物を見せたりなどをして事前に確認しておくと良いでしょう。

人形供養の相場

人形供養の相場は、500円〜10,000円ほどです。人形1体、もしくは1箱ごとに費用がかかります。サイズが大きいほど費用は高く、逆に小さいと費用は安くなりがちです。

また、供養祭によっては「1~3体までの持ち込みは無料」としている場合もあります。神社や業者、供養祭によって費用は変わりますので、間違えないようしっかり確認をしてください。

人形供養は自分でもできる

人形供養は、自分で行うことも可能です。神社やお寺のような弔い方はできませんが、しっかり弔って別れることができます。

必要な物は、「人形」「綺麗な布」「清めた塩(荒塩)」の3つです。

やり方は、以下のように行います。
1. 埃などを落として人形を綺麗にする
2. 綺麗な布を敷き、その上に人形を置く(座らせる)
3. 清めた塩を人形に振りかける
4. 人形を綺麗な布で包む
5. 人形に感謝の気持ちを伝える
6. 一般ゴミとして手放す(自分でお焚き上げをする)

ぬいぐるみと陶器製の人形は、材質が違うため処分方法が異なります。市町村のルールに従って処分をしてください。

人形は人に譲っても大丈夫?

いらなくなった人形は、人に譲っても大丈夫です。フリマアプリに出品するのはもちろん、NPO法人などに寄付するのも良いでしょう。

処分するより必要とする人に渡した方が、人形としても嬉しく思うはずです。

ただ、人形を手放す際は、人形供養と同様に厄払いや感謝の言葉を伝えるようにしてください。人形には強い念が込められているため、そのまま渡してしまうと、人形と一緒に余計な念も渡してしまいます。

特に、雛人形は子どもの厄を引き受けるために作られています。そのまま渡してしまうと、厄を押し付ける形になってしまうでしょう。

厄を渡したことで、事故や怪我などのトラブルが生じるかもしれません。

厄を迷信として気にしない人も多いですが、せめて綺麗に整えてから、人に譲るようにしてください。

まとめ

人形供養は、不要になった人形を後腐れなく処分する方法です。人形に感謝を伝えるのはもちろん、恨まれないためにも人形供養は必要といえます。

人形供養は、主に神社やお寺で行われます。最寄りの神社やお寺に相談をして、人形供養の方法を確認してください。

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