花粉症対策はどうすればいいの？普段からできる対策方法を紹介

毎年、2月頃から始まる花粉症シーズン。2019年に行われた花アレルギーの全国調査によると花粉症の有病率は約4割に達しており、花粉症に悩む人は少なくありません。

特に症状が大きい人だと、鼻水や目のかゆみが止まらず、生活に支障をきたすほどです。花粉症に悩む人にとって、花粉症対策は死活問題ともいえるでしょう。

花粉症を防ぐにはどうすればいいのか。普段からできる花粉症対策について紹介します。

花粉症の仕組み

花粉症とは、花粉が原因となるアレルギー反応のことです。人には、体外から入ってきた異物を排除するための免疫機能が備わっており、その免疫機能が花粉を遺物として判断することでアレルギー反応を起こします。

また、花粉を排除する際にはヒスタミンが分泌されますが、それによって周囲の神経や血管なども刺激してしまいます。その結果、鼻炎などを起こしてしまい、鼻詰まりや目のかゆみといった花粉症特有の症状が生じてしまうのです。

花粉症を予防するためには、花粉が粘膜に付着しないようにするか、ヒスタミンが過剰分泌しないようにするための免疫力の獲得が重要になってきます。

外出時における花粉症対策

花粉症対策をするなら、外出時が特に重要です。花粉は外で飛散していますので、外出時に対策をしっかり行うことで、花粉症の発症を大幅に軽減できます。

外出時には、どのような対策をすればいいのでしょうか？

マスク・眼鏡をつける

外出爺は、マスクを着用してください。マスクを着用することで、鼻や喉から侵入する花粉を防ぐことができます。

また、同様の理由から眼鏡も効果的です。目に付着する花粉を、眼鏡が防いでくれます。

玄関で花粉を落とす

帰宅した後は、玄関先で花粉を落としてください。そのまま家に入ると、花粉も一緒に入ってしまいます。

ただ、強く叩くと花粉の胞子が破裂し、より花粉が広がってしまいます。そのため、叩いて落とすのではなく、掃除機や粘着クリーナー（コロコロ）などで落とすようにしてください。

コート・帽子を着用する

外出時には、コートや帽子を着用してください。服や髪に付く花粉を、コートや帽子が代わりに防いでくれます。

もちろん、そのままでは花粉が付いたままですので、家に入る前には脱いで、掃除機などで掃除機などで花粉を取ることも大切です。

また、ポリエステル生地など、表面がツルツルした素材は花粉がつきにくいです。より花粉症対策を徹底するなら、生地にもこだわってください。

洗濯・入浴をする

帰宅したら、すぐに入浴をするといいです。全身を洗うことで、髪などに付着した花粉を落とすことができます。

服についた花粉も完全に落とすことは難しいため、いっそのこと着替えてしまった方がいいでしょう。

入浴までは行かずとも、手洗いや洗顔を行なって、皮膚についた花粉を洗い流してください。

外出時間を調整する

外出するなら、午前中か夜に出かけてください。花粉は、昼と夕方の1日に2回、気流によって大きく飛散します。

特に急ぎのようでもなければ、花粉が飛散しないタイミングで出かけると良いです。

室内における花粉症対策

花粉症対策は、外出時に気をつけるだけでは不十分です。空気に乗って、花粉も家に入ってきます。

室内では、どのような対策をすればいいのでしょうか？

掃除をする

こまめに掃除をすることも、花粉症対策になります。花粉の侵入を防いでいるつもりでも、完全に防ぐことはできません。侵入してきた花粉を除去するためにも、こまめに掃除をしてください。

特に、絨毯やソファーなどの花粉が入り込みやすいものは、丁寧に掃除をすることが大切です。

ほかにも、壁や天井にも花粉が付着しています。無理のない範囲で、壁や天井も綺麗にしてください。

洗濯物などは外に干さない

洗濯をして花粉を落としても、洗濯物を外に干しては意味がありません。乾くころには花粉まみれになってしまいます。

花粉が飛ぶ時期の洗濯物は、可能な限り室内で干すようにしましょう。

換気は最小限に

窓が開いてると、そこから花粉が侵入してしまいます。花粉を侵入させないためにも、部屋の換気は花粉が飛ばない朝や夜に行ってください。

もし、日中に換気をする際は、窓を数センチ開ける程度にとどめます。さらに、開けた部分をカーテンで隠すことで、入ってきた花粉がカーテンに付着して、家じゅうに広がるのを防いでくれます。

定期的にカーテンも掃除すれば、花粉の侵入を減らすことができるでしょう。

加湿をする

加湿も、花粉症対策となります。加湿をすることで粘膜に潤いが生じ、花粉が付着しにくくなるのです。付着しない花粉は咳などによって体外に排出されるため、アレルギー反応が生じにくくなります。

同様の理由から、目薬や飲水を行って、粘膜の潤いを保つようにしてください。

免疫力向上による花粉症対策

花粉症は、免疫力を上げることでも対策可能です。免疫力が向上すればヒスタミンが分泌しにくくなり、花粉症の発症を減らすことができます。

免疫力向上には、どのような対策をすればいいのでしょうか？

腸内環境を整える

免疫力を向上させるなら、腸内環境を整えると良いです。腸には、免疫細胞がたくさん集まっており、腸内環境を整えることで、免疫細胞を活性化させます。

そのためにも、腸内の善玉菌を増やすと良いです。ヨーグルトや味噌などの発酵食品には善玉菌が豊富に含まれていますので、積極的に摂取してください。

また、腸内環境は善玉菌を摂取してすぐに改善されるものではありません。環境を整える期間を作るためにも、花粉が飛散する時期よりも前から摂取し続ける必要があります。

健康的な生活をする

バランスの取れた食事、適度な運動、充分な睡眠時間の確保も花粉症対策となります。免疫力は自律神経の状態に関係するため、健康的な生活をして自律神経を整える必要があります。

自律神経が乱れる主な原因は、心身へのストレスです。精神的なストレスだけではなく、睡眠不足や仕事の疲れなどの肉体的なストレスも影響します。

心身のストレスを溜めないためにも、しっかりと心身を休めてください。

まとめ

花粉症対策で重要なのは、花粉の付着を防ぐことです。マスクや眼鏡、さらに帽子やコートなどを装着することで、花粉が付着するのを防いでください。

また、花粉を排除することも大切です。帰宅時には服についた花粉を落とすのはもちろん、こまめに室内を掃除して、部屋の中の花粉を徹底的に除去しましょう。

ほかにも、花粉症が発症しないよう免疫力も高めます。発酵食品を食べて善玉菌を増やすだけではなく、健康的な生活も意識してください。

もちろん、花粉症の薬を使うのも効果的です。処方された薬はもちろん、市販の薬も効果があります。

花粉症に悩む人は、ぜひ花粉症対策を行って、ツラい花粉シーズを乗り越えてください。