梅雨の湿気対策には何がおすすめ？個人でできる湿気対策を紹介

湿気といえば、どのようなイメージがありますか？「蒸し暑い」「イライラする」など、多くの人が精神的な不調を挙げると思います。梅雨の時期は湿度が高くなりやすく、快適に過ごすためには湿気対策が欠かせません。

そんな梅雨の時期の湿気ですが、実は、肉体的に悪影響があります。さらに、住宅にも悪影響が及ぶなど、その被害は精神的なものだけではありません。

湿気がどのように肉体や住宅に影響するのか。湿気対策と合わせて紹介します。

梅雨に湿気対策が必要な理由

そもそも、なぜ湿気対策が必要なのでしょうか？湿気対策を意欲的するためにも、その理由について知っておきましょう。

カビの発生を防ぐため

一つ目の理由は、カビの発生を防ぐためです。湿気が多いことで結露が生じ、結露が残ることでカビが発生します。

カビは、見た目の不愉快さだけではなく、健康にも良くありません。カビの胞子が広がることで、アトピー性皮膚炎や喘息などの症状を引き起こします。特に、子供や高齢者への影響は大きく、病気にならないためにも湿気対策をする必要があるのです。

害虫の発生を防ぐため

二つ目の理由は、ダニやチャタテムシといった害虫の発生を防ぐためです。カビが害虫の餌となり、高温多湿の環境も相まって、繁殖しやすくなっています。

害虫も、カビ同様にアトピー性皮膚炎や喘息などの原因として挙げられます。フンや抜け殻が砕けることで空気中に拡散し、知らずに吸引してしまうことで発症してしまうでしょう。

カビと合わせて害虫の発生を防ぐためにも、湿気対策が必要となります。

住宅の劣化を防ぐため

三つ目の理由は、住宅が劣化するのを防ぐためです。結露を放置することで建材が劣化（腐る・錆びる）してしまうため、結露ができないよう湿気対策する必要があります。

また、カビの根が建材に侵入しても劣化します。白アリが発生することでもダメになるでしょう。

湿気を放置すると連鎖的に劣化していくため、早い段階で湿気対策が必要なのです。

簡単にできる湿気対策

湿気対策はどのようなことをすればいいのか。対策方法をいくつか紹介します。

窓を開けて換気をする

一つ目の方法は、換気をすることです。湿度が高いのは空気中の水分濃度が高いためであり、換気によって新しい空気を入れることで、空気中の水分濃度を減らします。

特に、クローゼットや押し入れなど、密閉した空間は湿気がたまりやすい場所です。週一回以上は扉を開け、空気を循環させるよう心がけてください。

また、開ける窓は2箇所以上にします。一か所しか開けていないと、空気の流れができず、効率よく換気されません。湿気を散らすためにも、窓もしくはドアを、2箇所以上開けましょう。

除湿機やサーキュレーターを使う

二つ目の方法は、除湿器を使う方法です。科学の力によって、強制的に湿気を除去します。空気の流れを意図的に作る必要もなく、雨が強い日でも安心して除湿ができるでしょう。

また、エアコンの除湿機能でも問題ありません。近年はほとんどのエアコンに搭載されていますので、除湿器がない人でも問題ないと思います。

他に、サーキュレーターや扇風機を使う方法もあります。空気を循環させてくれるだけではなく、強風によって水分を飛ばし、空気を乾燥させてくれます。

電気代がかかるのが少し気になりますが、効果的に除湿してくれるでしょう。

竹炭や段ボールを置いておく

三つ目の方法は、竹炭や段ボールを使う方法です。竹炭や段ボールには吸水性があるため、除湿器の代わりに置いておきます。竹炭なら消臭効果も期待でき、生乾きの臭いも解消してくれるでしょう。

新聞紙や重曹なども、吸水性がよくおすすめです。クローゼットや押し入れの中に入れておけば、中に湿気がたまる心配はありません。

ただ、湿気を吸い過ぎると効果がなくなりますので、定期的な交換が必要になります。除湿性能も、除湿器ほど高性能なわけではありませんので、あまり過信しすぎないようにしてください。

模様替えをする

四つ目の方法は、模様替えをすることです。空気の流れができるよう、家具を移動させます。

気を付けるポイントは、家具同士や壁と密着させないことです。密着させることで風の通りが悪くなります。結露ができることで、カビも発生しやすくなるでしょう。

壁際などに家具を置く際は、約5cmほど離し、空気の流れができるようにしてください。隙間を開けることで掃除もでき、カビや害虫対策にもなります。

外出から帰宅した際の注意点

湿気対策として、外から帰ってきた際は、コートや靴を乾燥させてからしまうようにしてください。使用後の服には汗が染み込んでおり、すぐにクローゼットにしまうと、汗ごとクローゼットに入れてしまいます。服から汗が蒸発し、クローゼット内に湿気がたまってしまうでしょう。

特に、梅雨の時期は湿度が高く、汗をかきやすい時期です。汗以外にも雨によって服が濡れやすく、生乾きのまましまうと湿気を閉じ込めてしまいます。

しっかり者ほど、帰宅後すぐに片づけたいと思うかもしれませんが、しばらく部屋に干して、乾燥させてからしまうようにしてください。

また、同様の理由から、布団をしまうのも少し待ってください。起床後の布団には、寝汗が染み込んでいます。押し入れに湿気を持ち込まないためにも、風通しの良い場所で干してから、布団をしまうようにしましょう。

まとめ

湿気対策で大切なことは、換気をすることです。湿度が高まるのは空間が密閉されているからであり、新しい空気を入れることで湿度を下げることができます。空気の流れを作ることでより空気の循環が行われ、梅雨の時期でもスッキリした気分になれるでしょう。

また、除湿器を用意するのも効果的です。最近は値段が安くコンパクトな商品も販売されており、一人暮らしでも購入しやすくなっています。除湿器が無理な場合でも、竹炭や段ボール、重曹などを置いておけば、ある程度の除湿効果が期待できます。

梅雨の時期はもちろん、連日雨が続く日には、湿気対策をして部屋の湿度を下げるようにしてください。