冬の肌荒れ対策は何をすればいい？冬に肌荒れとなる原因も紹介

冬は、肌が乾燥しやすく肌荒れになりやすい時期です。肌荒れからあかぎれにもなりやすく、特に肌荒れに注意が必要な時期でもあります。

この記事では、冬の肌荒れ対策について紹介します。肌荒れとなる原因を理解し、適切な対策を行いましょう。

冬に肌荒れとなる主な原因

そもそも、なぜ肌荒れとなるのでしょうか。対策を取るためには、原因を知っておくことが大切です。

空気が乾燥しているため

一つ目の理由は、空気が乾燥しているためです。寒さによって肌が乾燥し、肌バリアが消失することで肌荒れとなってしまいます。

肌バリアとは、肌の表面を守るバリア機能のことです。角質層には水分（潤い）を保有する機能があり、保有した水分によって細菌などの外部刺激から体を守ってくれます。

ですが、乾燥によって肌バリアが消失すると、細菌などの外部刺激から肌を守れなくなります。それにより、肌が傷つき肌荒れとなってしまうのです。

また、暖房による風も、肌を乾燥させる要因の一つです。寒いからといって暖房の近くにいると、すぐに乾いてしまうでしょう。

肌荒れを防ぐためには、肌を乾燥させないことが大切です。

寒さで血液の流れが悪くなるため

二つ目の理由は、寒さによって血行が悪くなるからです。血行が悪くなることで肌のターンオーバーも低下し、肌荒れへとつながります。

血液には、酸素や栄養素を運ぶ役割があります。本来なら血液によって運ばれた栄養素をもとに新しい皮膚を作り、古い皮膚と変わることで肌の状態を保つのです。（代謝）

ですが、血行が悪くなると充分に栄養素がいきわたりません。結果として新しい皮膚が作られず、古い皮膚のままとなり肌荒れとなってしまいます。

古い皮膚は角質が剥がれやすくなり、その剥がれた隙間から水分が蒸発してしまいます。肌バリアの低下となることで細菌が侵入し、発赤なども発症するでしょう。

肌荒れを防ぐためにも、体を温め血行を促進させることが大切です。

生活習慣の乱れているため

三つ目の理由は、生活習慣が乱れているからです。生活習慣が乱れることで自律神経も乱れ、肌荒れへとつながります。

自律神経とは、生命活動を制御する神経です。活動を促進させる交感神経と活動を休ませる副交感神経の2つがあり、交互に切り替えながら生命活動を調整しています。

ですが、不規則な生活をしていると、体にストレスが溜まり交感神経の切り替えが乱れてきます。夜でも交感神経が優位となり、生命活動の調整に乱れが生じるのです。

そして、自律神経は血液の流れも調整しています。自律神経が乱れることで血行不良となり、代謝が悪くなることで肌荒れが生じてしまうわけです

肌荒れを防ぐためには、代謝によって新しい肌が作られるよう、自律神経を整えることが大切です。

洗顔が雑なため

四つ目は、肌をゴシゴシ洗ってしまうことです。強く擦ることで肌の表面を削ってしまい、肌バリアが壊れることで肌荒れとなります。

冬は、乾燥肌によって肌が傷つきやすいです。夏と同じように擦ってしまうと、より肌荒れになりやすいといえます。

洗顔に気を付けるのは冬に限ったことではありませんが、乾燥肌になりやすいことから、特に注意した方がいいでしょう。

冬における主な肌荒れ対策

肌荒れを防ぐためにも、以下のことを試していきましょう。

保湿をする

肌が乾燥しないよう、肌の保湿をしっかり行ってください。クリームや化粧水などを使用し、スキンケアを心がけましょう。

特に、入浴後は体の水分と油分が失われ、乾燥しやすくなります。冬に限ったことではありませんが、しっかりスキンケアをしてください。

加湿をする

部屋が乾燥しないよう、加湿をすることも大切です。肌が乾燥するのは、乾燥した室内の空気に肌の水分が奪われるからであり、室内を加湿すれば、肌から水分が奪われにくくなります。

大まかな目安になりますが、湿度60％前後はキープするようにしてください。

また、加湿によって肌だけではなく粘膜の潤いも確保できます。粘膜によって細菌やウイルスの体内侵入を防ぐことにもつながり、風邪やインフルエンザをひきにくくなるでしょう。

体を温める

肌のターンオーバーを促進させるため、体を温めると良いです。体が温まることで血行が促進され、代謝が促されることで肌のターンオーバーを促進させます。

入浴はもちろん、ホットミルクを飲む、ストレッチをする、厚着をする、湯たんぽを使うなど、いろいろな方法で体を温めてください。

注意点としては、汗が出るほど体を温めないことです。汗によって体内の水分が蒸発し、乾燥肌となります。特に、入浴によって汗をかきやすく、入浴後はしっかり保湿をする必要があるでしょう。

また、体を温めることは、自律神経の改善にもつながります。しっかり熟睡するためにも、快適な暖かさを意識してください。

生活習慣を改善する

自律神経を整えるため、生活習慣も意識してください。健康的な生活をすると、生活リズムが整い自律神経の乱れも改善されます。自律神経が整えば血行も改善され、代謝も良くなるでしょう。

また、自律神経は胃腸の調子も管理します。腸内環境が悪いと、排泄物からガスが発生し、血液に吸収されたあと全身に運ばれてしまいます。血中に溶け込んだガスは汗とともに排出され、肌荒れの原因となるのです。

単純に臭くもあるため、美容を意識するなら腸内環境の改善は欠かせません。

水分補給を行う

肌が乾燥しないよう、しっかり水分補給をしてください。夏と違い、冬は知らずに水分が蒸発するため、意外と水分不足の人が多いです。こまめに補給をして、肌が乾燥しないようにしましょう。

また、寒いようならホットミルクとかでも問題ありません。体を温めながら水分補給をしてください。

まとめ

冬の肌荒れは、主に寒さが原因です。寒いことで湿度が下がり、肌が乾燥することで肌荒れとなります。ほかにも、寒さによって代謝が悪くなり肌のターンオーバーが行われないなど、寒い冬だからこその肌荒れといえるでしょう。

肌荒れを防ぐためにも、保湿や加湿はもちろん、体を温めることも大切です。ほかにも、生活習慣を意識したりなど、一年を通した肌荒れ対策を実施してください。