ロスフラワーはプレゼントに失礼？プレゼントの選び方も紹介

近年注目が集まるロスフラワー。ロスフラワーとは訳アリ品となった生花のことであり、安く購入できることから、プレゼント目的で購入する人も増えてきています。
ですが、いざプレゼントとして考えると、問題にならないかと心配にはなります。「訳アリ」商品であることから、「形が悪い」「変色がある」「茎が折れている」などの悪いイメージを持ってしまうかもしれません。
ロスフラワーはプレゼントにして大丈夫なのか。訳アリ品となった理由や購入方法など、ロスフラワーについて紹介します。

ロスフラワーとは

ロスフラワーとは、まだ綺麗だけど廃棄予定となった生花のことです。式典が中止となり不要になったスタンドフラワーや、茎が曲がっているなど、一般商品として出せなくなったモノのことをロスフラワーと呼びます。
食品ロスと同じように、昔からロスフラワーは問題とされてきました。鮮度があることから使いまわしができず、需要が少ない時期だと破棄も多かったのです。
株式会社ジャパン・フラワー・コーポレーションの調査によると、年間で約10億本を超える花が毎年廃棄されているといった報告もあります。仕入れ本数の約30％は処分されるといった話もあり、多くの花が無駄になってきました。
ですが、近年はSDGsが提唱されており、ムダをなくす試みが進められています。生花業界でもその取り組みは行われており、ロスフラワーをただ処分するのではなく、規格外品として売り出すようにしているのです。
近年は、ロスフラワーを活用したキャンペーンや、ロスフラワーを専門に扱ったブランドショップも開設されており、昔と比べ、ロスフラワーの割合は減ってきています。
消費者からも、安く購入できることからロスフラワーを求める声は多く、新しい市場として広まっています。
参考：PRTIMES「年間で10億本を超えるお花が廃棄される「フラワーロス問題」と向き合う育児ママが神戸で新事業！」

ロスフラワーはプレゼントとして不向き？

フラワーギフトといえば、プレゼントとして使うのが一般的です。お祝いやお供え物として、準備する人が多いと思います。ただ、ロスフラワーはいわゆる訳アリ品であり、プレゼントとして選ぶのは失礼に当たると思うかもしれません。
ですが、実際にはプレゼントとして用いても問題ありません。訳アリ品とはいってもイベントが中止となって使い道がなくなっただけのモノも多く、ほかの商品と比べても見劣りしないからです。一見しただけではロスフラワーだと気が付かず、貰った方は嬉しく思います。
豪華な花束を安く購入できることから、購入者にとっても都合が良いといえます。
ただ、中には茎が少し曲がっていたりと、見比べると形が悪いモノも含まれています。気にしない・気が付かない人も多いですが、式典や葬儀などの重要な場では、やはり気になってしまうでしょう。
そのため、プレゼントをする場合は、プライベートな相手や場に限定すると良いです。誕生日プレゼントや墓へのお供え物など、個人での付き合いなら、多少形が悪くても問題にはなりません。
「訳アリ＝不良品」とは思わず、ぜひ普段のプレゼントに、ロスフラワーを選んでみてください。

ロスフラワーはどこで購入できる？

ロスフラワーは、主に通販サイトで購入できます。複数の店舗が提供する総合サイトだけではなく、個人フラワーショップが提供する通販サイトでも販売しており、インターネットで検索すれば、いろいろと探すことが可能です。
また、サブスクリプション（定期販売）をしているショップもあります。毎月新しい花が届くため、家の中を華やかにできるでしょう。ロスフラワーなら安く購入できるため、毎月購入しても、財布の負担になりにくいです。
ほかにも、実店舗で扱っている場合もあります。訳アリ品として業者から卸しており、それを店舗で販売しているのです。扱っている店舗は少ないですが、扱っているかを店員に聞いてみるのも良いでしょう。
プレゼント用としてラッピングも可能であり、意外と簡単に購入可能です。

プレゼントとしての選び方

普段、花をプレゼントしない人だと、どんな花が良いのか迷ってしまうかもしれません。店員におすすめで選んでもらう方法もありますが、通販サイトだとそれも難しいといえます。
選び方が分からない人は、以下のポイントを参考にして選んでみてください。

相手に合わせて選ぶ

最も大切なのは、相手に合わせて選ぶことです。当然ですが、嫌いな花を贈られても、貰った方としては困ってしまいます。香りの強い花、色が派手な花、大きい花など、さまざまな種類の花があります。相手の好みがわかるのなら、好みに合った種類を選ぶと良いです。
もし、好みがわからない場合は「控えめ」な花を選ぶと良いです。香りが控えめ、色が控えめ、控えめな大きさなど、控えめな花なら嫌いな人は少なく万人受けします。
そして、プレゼントした花を話題として「どのような花が好きか」を聞きだし、次回のプレゼントに活かしてください。

花言葉などで選ぶ

花言葉で選ぶのも、お洒落な選び方です。ピンクのバラは「感謝」、カモミールは「母の愛情」、ユキヤナギは「純粋」など、それぞれ異なる意味があります。普段の感謝を込めてピンクのバラを贈るなど、プレゼントに意味を持たせるのも良いでしょう。
ほかにも、部屋の雰囲気やイメージカラーなどで選ぶのもいいです。相手の好みがわからないなら、それ以外の要素から選んでみてください。

ギフトセットで選ぶ

どうしても選べない場合は、ギフトセットから選ぶと良いです。プレゼント用に店員が選んだセット商品であり、選ぶセンスがない人でも、お洒落なプレゼントを用意できます。
ラッピングなどもセットになっているため、一つずつ選ぶ手間もありません。最も失敗しない選び方だといえます。

ロスフラワーを使った色々な商品

生花以外にも、ドライフラワーにして販売している場合もあります。鮮度を気にする必要がないことから長く愛用ができ、普段花を飾らない人に人気の商品です。生花とはまた違った渋みある色が、ノスタルジックな雰囲気を感じさせてくれます。
ほかにも、押し花、瓶詰め、アロマキャンドル、アロマ石鹸、ドライリースなどさまざまな商品が販売されています。
花を加工した商品なら、形の悪さなども気になりません。ぜひ、生花以外の商品もプレゼントしてあげてください。

まとめ

ロスフラワーとは、訳アリの部類になる生花のことです。本来なら破棄されるモノですが、SDGsなどの都合から、近年は一般販売されています。
訳アリ商品と聞くと悪いイメージがあるかもしれませんが、多くは予定のキャンセルなどで残ってしまったモノであり、見た目は一般的な流通品と変わりありません。むしろ、訳アリであることから、豪華な種類を安く購入できます。
折角の花を、ただただ処分するのはもったいないです。プライベートでのプレゼントを選ぶ際は、ぜひ、ロスフラワーから選んでみてください。