ゴブリンモードとはどんな生活スタイル？ゴブリンモードの脱却方法も紹介

ゴブリンモードという言葉を耳にしたことはありますか？コロナ禍に広まったネットスラングの一つであり、コロナ禍によってだらしなくなった生活を示す言葉として使われています。
新型コロナの影響により、多くの人が自宅に引きこもるようになりました。それに伴い、人と出会う機会も減り、自堕落な生活を送る人は増加傾向にあったといえます。
ですが、近年はコロナ禍も明け、元の社会が戻りつつあります。そして、それに伴い自身の生活も元に戻す必要があるでしょう。
ゴブリンモードを脱却するにはどうすれば良いのか。ゴブリンモードについて紹介します。

ゴブリンモードとは

ゴブリンとは、北欧の民話に登場する幻想上の生き物のことです。主に洞窟などの暗い場所に潜み、幼子を食べるなどの邪悪な者として描かれています。ゴブリンモードとはそのゴブリンを基にした言葉であり、ゴブリンのように悪質で自堕落、さらには怠惰で傲慢といった、社会模範を無視した状態を指す言葉として使われています。
ゴブリンモードが広まった切っ掛けは、2020年にコロナウイルスが広まったからです。コロナ禍で多くの人が引きこもった結果、人と会う機会がほとんどなくなりました。それに伴い、人の前で取り繕う必要がなくなり、自堕落な生活をヨシとするようになります。
オックスフォード英語辞典では毎年「今年の単語」を算出していますが、2022年度の選考ではゴブリンモードが選ばれました。約30万人以上の投票者がゴブリンモードに投票しており、初めての一般投票での選出となったそうです。
SNSでの発信はもちろん、ニュースメディアでも取り上げられ、広く知られるようになります。

ゴブリンモードは悪いことなの？

結論からいえば、ゴブリンモードは決して悪いことではありません。常に人の目を気にして気を張るのは疲れてしまうため、だらけた時間が必要だからです。だらけると聞くと悪いように思えますが、その実態はリラックスしているのと同じです。人によってはリラックスしている方が、仕事や日常生活が上手くいくでしょう。
とはいえ、常にゴブリンモードなのは問題があります。だらけた生活が続くことで、だらけ癖がついてしまうからです。
たとえ仕事がしっかりできていても、生活がだらけているようでは、人として低く見られてしまいます。部屋も片付かないことから、生活自体が破綻してしまうでしょう。
コロナウイルスの分類が5類感染症に移行したことで、コロナ禍以前の生活に戻ってきました。それに伴い、日常生活を見直し、ゴブリンモードになれた状態を脱却する必要があります。

ゴブリンモードを脱却するには

ゴブリンモードを脱却するためには、毎日のスケジュール管理が大切です。スケジュールを決めそれに沿って生活を送ることで、だらけた生活を一新できます。続けていくことで習慣化もされ、最終的にはゴブリンモード脱却につながるでしょう。
スケジュール管理をする際は、時間ごとに細かく区切るようにします。「10時に部屋の掃除」「18時に夕飯の準備」といったように決めることで、メリハリをもって行動できるからです。
ただ、あまりギチギチに予定を詰めすぎると、使命感ができてしまい疲れてしまいます。ある意味、社会模範へのリハビリともいえますので、無理のない範囲で予定を組みましょう。

ゴブリンモードの使い方

ゴブリンモードとは、「自堕落な状態」を示す言葉です。そのため、「だらだらしたい」「やる気が出ない」時などに、「現在ゴブリンモード中」「ゴブリンモードに入る」などと使います。自宅で休憩中なのはもちろん、暑さでやる気が出ない時などに使ってみると良いでしょう。
ただ、世界的に知られているとはいえ、日本での知名度はあまり高くはありません。特にSNSに興味がない人だと、知らない場合がほとんどだと思います。
伝わらない可能性も充分にあり得ますので、言葉として使う際は注意して使ってください。

まとめ

ゴブリンモードとは、自堕落を意味する言葉です。自宅に引きこもることで人目を気にする必要がなくなり、それによって生活すべてがだらしなくなります。コロナ禍が収束しつつある近年において、いつまでもだらけた生活をしていてはいけません。新しい社会に対応するためにも、ゴブリンモードからの脱却が必要といえるでしょう。
ですが、ストレス社会といわれる近年において、心身を休ませる時間が必要なのも事実です。ゴブリンモードが広がったのも人付き合いの疲れからであり、ゴブリンモードは世界的に望まれているともいえます。無理に脱却をしても負担にしかならず、逆に鬱を促進させる原因にもなるでしょう。
そのため、完全には脱却せず、日常とゴブリンモードを切り替えて生活することが望まれます。毎週土曜日をゴブリンモードの日と定めることで、疲れを溜め込むことなく、翌週に備えることができるでしょう。
ゴブリンモードは決して悪いことではありません。心身の疲れを残さないためにも、メリハリをもって使いこなしてみてください。