まじないは神仏への願掛けが起源？呪いとの違い・行う際の心構えは？

「自分の状況を何とか良くしたい！」と思うときはおまじないを利用する人もいますが、正しくは「お呪い」と書くので機嫌が怪しく感じて利用したくても実行できない人もいるでしょう。

まじないと呪いの起源は神仏への願掛けが関わるので共通点はありますが、内容の方向性には違いがあるので利用することに強い不安を抱かなくて大丈夫です。

今回はまじないが本来どういう意味がある行為だったか解説するので、しっかりとした心構えを持った上で試してみてください。

まじないの期限が願掛けである根拠は？

おまじないの起源は神仏への願掛けにあったといえるのは、行う目的に通じる点があるからです。

呪術的なことを行い、なぜ現状を変えようとするのか、神社仏閣へ詣でたときになぜ祈るのか、根拠にある感情に注目すれば理由が理解できるでしょう。

まじないは何のためにするのか

人はおまじないを何のためにするかといえば、仕事・人間関係・お金・健康などで不満・問題があり悩みや不安を解消して心の負担をなくすためにすることが多いです。

「もっと自分に合う内容の仕事に就きたい」「別れたけど忘れられない恋人とやり直したい」など、試してみようかと考えるあなたも何らかの願望があるからではないでしょうか。

願掛けの行為と通じるところ

神仏への願掛けは尊い存在である神様や仏様の御力を借りて人が願い事の成就を祈るもの、おまじないも不思議な力を借りて自分の願望を叶えようとするものです。

どちらの行為も目的は超常的な要素に助けを求めることなので同じであり、神仏への願掛けの方が古代から行われているので起源に当たるでしょう。

「お呪い」の言葉も人間が神様に祈りをささげる様子から来ていて、成り立ちから考えても神仏への願掛けが元であるといえます。

まじないと占いの違いは込める思いの種類

おまじないは漢字で書くと「お呪い」で占いと同じ漢字となり、超常的な要素に助けを求めるところも内容としては同じです。

しかし、行為に込める思いは真逆の種類になるので、「おまじないって、本当はしてはいけないことでは…」と戸惑う必要はありません。

まじないに込める思いは「幸」

基本的におまじないを行う時に人が込める思いは、現状をいい方向に替えたいと望む「幸」を求める気持ちです。

自分自身の心の憂いを払い幸福を得ることを願って、現実で叶えたいことを心に思い描き祈ります。

祈る願望は邪気や邪念を含むものではないので、実行しても誰にも咎めらることはないです。

呪いに込める思いは「不幸」

呪いを行うときに人が込める思いは、他者の「不幸」を込める気持ちです。
自分が強い憎しみや怒りの感情を持つ相手に対して、「ひどい目に遭え」と負の念を込め相手の不幸を祈願します。

おまじないとは違い邪気や邪念を含むものなので、決して実行するべき行為ではありません。

日本神話に見るまじない・呪いの起源について

日本神話に登場するイザナギ・イザナミの夫婦神についても、まじない・呪いの起源に該当する行為が見られます。

夫婦神は神産みの為子供を産みますが、第一子・第二子ともに障害を持つ子たちでした。

自分たちより上位の神の助けにより夫婦神が神産みの際の儀式を正しくすることで、夫婦神の元に健やかな子が生まれるようになったのです。

夫婦神が上位の神に健やかな子が生まれる助けを求めたのは、「願掛け」であるのでおまじないの起源に該当するでしょう。

夫婦神が黄泉の国で仲を違えた際にイザナギの仕打ちへの報いとして、イザナミが「1日1000人を殺す」と返した言葉は呪いの起源に該当する行為といえます。

まじないは軽く見ず本来神聖な行いと捉えること

おまじないは遊び感覚でできる簡単な物もありますが、本来は神聖な行いから発生したものなので軽く見ないようにしましょう。

おまじないをするときは自分の状態を整えて、敬意を払い行うようにしてください。

実行する際は心身・周りを清める

おまじないをする際は心身を清潔な状態にして置き、行う場所も綺麗に掃除をして清めておきます。

自分に力を貸してくれる存在に対して、だらしなく不潔な状態で接するのは失礼です。

可能であればお風呂に入って全身を洗い、難しければ最低限のマナーとして口の中や手を水で洗い清めましょう。

場所は窓の換気で室内の空気を綺麗にしておく、掃除機をかけてホコリがない状態にしてください。

悪い感情を込めて行わないように

おまじないで願うことは自分や誰かの幸に通じるものだけにして、悪い感情を込めた「呪い」にならないようにしてください。

「○○さんが病気になれ」「○○と彼氏が別れろ」など、だれかの不幸を臨む感情を込めてはいけません。

そういった願いが実際に叶ってしまったら、自分に何かしらの報いを受ける可能性があります。

まとめ

おまじないは起源の神仏への願掛けであり他者の不幸を願う呪いとは違い、おまじないは幸を願うものになります。

あなたが現状の流れをいい方向に替えて幸せになりたいという思いがあるのなら、おまじないは大きな助けとなるので試してみてください。

本来神聖な行いであることを強く意識して、万全に準備を整え臨みましょう。