白湯を飲むと健康になれる？白湯に含まれる健康効果とは

近年、白湯による健康生活が話題となっています。一見するとただのお湯ではありますが飲み続けることで体調を整えてくれるのです。精神的な癒し効果もあり、仕事でストレスが溜まっている人にもおすすめできます。

白湯にはなぜ、健康的な作用があるのか。白湯の効果など作り方などを紹介します。

白湯とお湯の違い

白湯とお湯は同じもののように思えますが、厳密には白湯とお湯は同じものではありません。白湯とは「一度沸騰した水」に対して、お湯は「熱い水」のことを指します。お湯には白湯も含まれますが、沸騰していないお湯は白湯ではないということです。

これは、沸騰によって水に含まれる不純物を取り除くためです。水には残量塩素やトリハロメタンなど様々な成分が含まれており、正直な話、そのまま飲んでもあまり美味しくありません。

美味しく飲むためには不純物を取り除く必要があるため、一度沸騰させるのです。

ただ、不純物が含まれるのは主に水道水の話であり、ミネラルウォーターなどの水の場合は余計な不純物は含まれていません。そのため、ミネラルウォーターなどを使用する場合は、一度沸騰させる必要はないわけです。

定義としては、「一度沸騰した水が白湯」ではありますが、使う水によっては沸騰させずに白湯を楽しむことができます。

白湯の健康効果

白湯にはどのような健康効果があるのでしょうか？

基礎代謝の向上

白湯を飲むことで、基礎代謝が向上します。白湯によって体が温まると血行が促進され、各細胞に栄養や酸素がたくさん届くからです。

基礎代謝が向上することで肌のターンオーバーも促進され、美容効果も期待できます。

また、代謝が向上すれば、脂肪も燃焼しやすくなります。もちろん、運動した時のような劇的な効果は期待できませんが、毎日白湯を飲み続けることで、少しずつ効果が実感できるようになるでしょう。

腸内環境の改善

白湯には、腸内環境を整える効果もあります。体内を温めることで胃腸の働きが活発となり、便を出しやすくするのです。

白湯による水分補給も、便秘改善に影響します。

ただ、の水着は逆に下痢の原因となります。「水分補給をする」という意味では効果がありますが、下痢気味の人は飲み過ぎにも注意してください。

冷え性の改善

血行が促進されることで、冷え性も改善されます。人の熱は血液によって全身に運ばれるため、血行が良いほど体温は高いです。足先の血行も良くなることで、冷え性も改善します。

むくみの改善

血行の促進は、むくみの改善に繋がります。むくみの原因は血液から溢れた不要な水分であり、血液が滞留している場所に生じやすいです。

血行を良くすれば腎臓に血液が運ばれやすくなり、血中に溢れた水分をコントロールすることで、むくみを防ぐことができます。

デトックス効果

白湯には、デトックス効果も期待されています。デトックスとは、体内の老廃物を出す美容方法であり、主な方法としては汗や尿の排出が挙げられます。

体温が上がれば汗が出やすく、水分補給をすれば排尿もしやすくなるでしょう。

白湯の成分は水であり、不純物が入ってないことも、デトックスに向いている理由です。

精神の安定

白湯には気持ちを落ち着かせる効果もあります。白湯に限ったことではありませんが、温かい飲み物は、副交感神経を優位にし、気持ちをリラックスさせます。

心の癒しは自律神経の乱れを解消させ、日々のストレスをスッキリさせるでしょう。同時に、ストレスからくる不眠症や胃痛なども解消されます。

白湯を飲むタイミング

白湯はいつ飲んでも問題ありませんが、得にオススメなタイミングが存在します。

起床時

白湯は、寝起きに飲むと効果的です。起きたばかりはまだ体の機能が寝ているため、白湯を飲むことで体の機能を覚醒させます。脳にも血液が流れることで、目覚めの良い朝になるでしょう。

また、起床時は喉も乾いています、人は、睡眠時にコップ1杯～2杯分の汗を流すと言われており、起床時には水分が不足している状態です。不足した水分を補給する意味でも、白湯を飲んだ方が良いでしょう。

食後

白湯は、胃腸の働きを活発にするため、食後に飲むのがおすすめです。食べた物の消化を助け、胃の負担を軽くしてくれます。

ただ、食後すぐに水分補給をすると、食べ物が消化されにくくなります。白湯を飲む際は、食後30分後を目安にしてください。

寝る前

白湯は寝る前もおすすめです。白湯には、自律神経を整え気持ちを落ち着かせる作用があるため、入眠しやすく質の良い睡眠ができるようになります。

また、睡眠時には汗をかくため、事前に水分補給をしておくことも大切です。

ただ、白湯の飲み過ぎは尿意を感じさせてしまいます。飲み過ぎには注意してください。

白湯の作り方

1.やかんに水を入れ、強火で沸騰させる
2.沸騰したら弱火にし、10分ほど沸騰させ続ける
3.火を止め、50度～60度くらいになるまで放置します。

白湯作りで大切なのは、2番の「沸騰した後も10分ほど沸騰させ続ける」ことです。沸騰してすぐだと、水道水に含まれる不純物は残ったままとなります。

また、ミネラルウォーターなどを使えば、沸騰させる必要はありません。カップに注いで、電子レンジで温めることもできます。

後は、火傷しないよう、冷ましてから頂いてください。

白湯を飲む際の注意点

注意点として、白湯の飲み過ぎには注意してください。飲み過ぎると胃液が薄まり、胃が痛くなります。不純物が含まれないことで体内に電解質バランスも乱れてしまい、体調不良を感じてしまうでしょう。

また、水分の過剰摂取によって、下痢にもなりやすいです。血中の水分量が多くなることでむくみにもなりやすいなど、様々なデメリットが生じます。

飲み過ぎを防ぐためにも、1日500ml～600ml（コップ3杯程度）を目安に、800mlを限度としてください。

アレンジした白湯の飲み方

白湯は、アレンジして飲んでも大丈夫です。飲んで大切なことは、主に「温かい飲み物を飲む」ことであり、成分が重要なわけではありません。白湯に加えて飲むことで、美味しいのはもちろん、別の健康効果も期待できます。

おすすめは、はちみつです。はちみつには様々な栄養素が含まれており、美容と健康に優れています。甘さも加わることで、白湯がより飲みやすくなるでしょう。

他にも、ビタミンCが豊富なレモン汁、新陳代謝を促すしょうが汁、爽快感のあるミント、クエン酸が豊富なフルーツビネガーなどもおすすめです。

自分なりにアレンジをして、美味しく、そしてより健康的な飲み方をしてください。

白湯を飲んで健康生活を始めよう

白湯には様々な健康効果があります。体を温めることで心身が整い、美容と健康に良い影響を与えるのです。

もちろん、ホットミルクやホットココアなどでも問題ありませんが、それらはカロリーも高く、飲み過ぎると太ってしまうでしょう。

白湯の原料は水であり、カロリーはほぼありません。そのため、ダイエットしている人にもおすすめです。

不純物が取り除かれた白湯は、余計な雑味がなく、滑らかな味わいがします。白湯をただのお湯とは思わず、ぜひ白湯による健康生活を楽しんでください。