第六感って本当にあるの?「虫の知らせ」とは

霊視、予知、超感覚、テレパシーなど、人間には科学では証明できない、6つ目の感覚があると言われています。「詐欺だ」「ヤラセだ」とも言われ批判された時期もありましたが、実際にその様子を見た人も多く、超科学(スピリチュアル)として認知されてきています。

中でも有名なのが、「虫の知らせ」です。ドラマなどで、悪い知らせを受ける前に予感することを「虫の知らせで知った」などとも使われており、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?虫の知らせとは何なのか。内容について紹介します。

虫の知らせってなに?

「虫の知らせ」とは、「理由は分からないけど、なんとなく人の不幸(危篤・訃報)を予知」した際に使われる表現の一つです。主に、事故や病気といった生命の危機的状況を察することが多く、その場に居なくても不幸を知ることができます。

人には、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚以外にも、第六感と呼ばれる超感覚的知覚(テレパシーなどの感覚系超能力)が備わっておると考えられており、その力によって「虫の知らせ」を受けていると考えられているのです。他にも、「胸騒ぎがする」「お迎え現象」などとも呼ばれており、昔から不思議な現象が信じられています。

虫の知らせの由来

なぜ、「虫」の知らせと呼ばれるのかというと、不思議な予感は、「体内にいる虫が様々な影響を与えているから」だと思われていたからです。人体の神秘がまだ解明されていない江戸時代ごろ、当時は「人の体内には虫が存在しており、虫が人の感情や意識に影響を与えてる」と考えられていました。明確な理由は不明ですが、「人は生まれたときから体内に虫が住み、夜な夜な抜け出し天帝に知らせる」という道教の教え(三尸)が元と考えられます。

「虫の居所が悪い」「腹の虫が治まらない」などが良い例で、普段とは違う感覚を虫で表現していました。虫の知らせも同じであり、「理由が分からないけど、何かを感じる」ことから、「体内にいる虫が知らしてくれる」と考え、「虫の知らせ」と呼ばれるようになったのです。

虫の知らせの科学的な理由

超感覚的知覚に思える虫の知らせですが、ある程度は科学的な根拠もあります。動物には潜在的に特殊な力が備わっています。犬や鳥などの基礎本能を始め、遠くの水場を知る、危険な場所を避ける、雨を知るなど、生き物には潜在的に超感覚が備わっているのです。人間にもその超感覚は備わっており、意識していても気が付かないことを潜在的に感じ取る能力があります。

少し違いますが、「わずかな振動から危険を感じる(倒壊の可能性)」といったように、異変から何か感じ取ることができるわけです。異音、異臭、異形、異動など、ちょっとした異常から異変を感じとり、それによって不幸を予感します。とはいえ、離れて住む両親の危篤を知るなど、科学では証明できない事も多いです。虫の知らせは、霊感、第六感、超能力など、スピリチュアル的な要素が強いと言えるでしょう。

虫の知らせの一例

よく言われている虫の知らせについて紹介します。

夢見

虫の知らせは、夢で知ることがあります。「死者が枕元に立つ」と言われるように、霊が夢に干渉してくるのです。霊には、亡くなった人だけではなく生霊(幽体離脱)も含まれています。亡くなっていなくても感じ取れるのは、強い意志(念波)によるものでしょう。

心理学の権威「ユング」は、「人間には無意識の深層心理があり、集団や民族など、個人を超えた枠組みで繋がっている」という定説(集合的無意識)を挙げています。睡眠状態はいわば無意識の状態であり、夢の中だからこそ繋がっているのかもしれません。

不安感

虫の知らせは、突然の不安によってもたらされます。明確な理由はありませんが、「コップが割れた」「写真立てが倒れた」「靴ひもが切れた」など、不吉な現象から虫の知らせを予感するのです。

もちろん、「不安定な置き方をしたから割れた」「風が吹いたから倒れた」など、原因は些細なことの場合が多いですが、実際に別の場所で不幸が重なり、虫の知らせになることも多々あります。原因は科学的に解明できたとしても、何らかの超常的な運命が働いているのかもしれません。

体調不良

虫の知らせを、体調不良で知ることもあります。突然胸が苦しくなった、めまいがして倒れたなど、原因不明の体調不良で感じます。

多くの場合、一過性の症状であることが多く、後々危篤や訃報を知ることで虫の知らせだったことを知るパターンが多いです。突然の体調不良を感じたら、「身内に何かあったのでは」と、心配してみても良いでしょう。

テレパシー

特殊な例ではありますが、テレパシーによって伝わることもあります。有名なのは双子同士のテレパシーです。一卵性の双子には、場所が離れていても考えていることが分かる、不思議な力があると考えられています。実際には「一卵性の双子だからこそ、考えも似通っており互いの思考が分かる」場合が多いようですが、それでも説明できない現象は少なくありません。

テレパシーではありませんが、片方が怪我をするともう片方も同じ場所を痛がるといった、不思議な不思議な双子の話しが記録されています。また別の双子では、片方が交通事故で亡くなった際、もう片方も同時刻に別の場所で交通事故に亡くなったという記録もあるようで、科学では証明できない不思議な縁があるのです。主に双子がほとんどですが、恋人やソウルフレンドなど、近しい者同士なら不思議な縁があってもおかしくはありません。直感とも言えなくはありませんが、不思議な縁によって、虫の知らせを感じ取ることもあるのです。

虫の知らせは実在する?

結論から言えば、虫の知らせは存在します。科学的には証明できませんが、不幸を予見する虫の知らせは、日本だけではなく世界中で確認されているからです。虫の知らせは誰にだって起こりえます。ある日突然、不思議な夢や不幸な出来事、体調不良など印象的なことを体験したら、一度家族や友達に連絡を取ってみた方が良いでしょう。

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