なぜ秋はセンチメンタルな気持ちになるの？寂しい気持ちの解消方法を紹介

秋といえば、運動や食欲の季節です。ほかにも、芸術の秋や読書の秋などもあり、楽しいことややりたいことがたくさんあると思います。

しかし、その一方でどことなく寂しく感じる時もあります。夜になると特にセンチメンタルな気分となり、モヤモヤしてしまうかもしれません。

この記事では、そんな秋のセンチメンタルについて紹介します。なぜ秋になると寂しさを感じるのか。また、センチメンタルな時はどうすればいいのかなどを確認してみてください。

センチメンタルになりやすい理由

センチメンタルになりやすい理由は、主に以下のようなことが挙げられます。

寒さで自律神経が乱れるため

センチメンタルとなるのは、夏の気温差によって自律神経が乱れてしまうからです。自律神経が乱れることで精神バランスも崩れてしまい、理由はなくとも寂しさを感じてしまいます。

また、日照時間が短くなることで、体内時計も狂いやすくなります。

自律神経や感覚が狂ってしまう結果、精神的に不安となり、センチメンタルとなってしまうわけです。

日照不足によってセロトニンが不足している

日照時間が短くなることによるセロトニン不足も、センチメンタルとなる理由です。セロトニンは日光にあたることで分泌されますが、日が出ている時間が短くなることで、セロトニンの分泌量が低下してしまいます。

また、秋は気温の変化から天気が悪くなりがちです。曇りや雨になりやすいことでも、日照時間は減ってしまうでしょう。

セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれる物質であり、セロトニンが不足すると精神的に不安定となってしまいます。

センチメンタルにならないよう、普段から日光を浴びるようにしてください。

センチメンタルへの対策方法

センチメンタルなままでいると、心がどんどん寂しくなってしまいます。そのままでもいつかは改善されますが、改善するまでいるのはとても辛く感じるでしょう。

センチメンタルな気持ちを解消するためには、以下のことがおすすめです。

物語を楽しむ

気持ちが落ち着かない時は、映画や本を楽しむと良いです。感情を露わにすることで、自律神経が整いリラックスできます。

特に、「泣く」ことは副交感神経を優位にさせ、脳が体を休ませるようになります。エンドルフィンも分泌されることで、ストレスによる辛さを和らげてくれるでしょう。

センチメンタルな時は、物語に共感し、思いっきり笑ったり泣いたりしてください。

温かい物を飲む・食べる

心が寒い時は、温かい飲み物を飲むと良いです。体を温めることで血行が良くなり、血行が促進されることで自律神経も整います。

ホットミルクやホットココア、ホットワインなどを飲んで、体と心を温めましょう。

湯船につかる

湯船につかれば、より効果的に体を温められます。水流によって体も揉みほぐされ、体もリラックスできるでしょう。

また、体を温めることで、風邪も引きにくくなります。秋は気温が下がることから風邪をひきやすい季節です。普段よりも長く湯船につかって、心と体の健康を保つようにしてください。

運動をする

センチメンタルな気分は、運動をすることでも解消できます。運動によってセロトニンが分泌され、精神的な不安を忘れさせてくれます。

運動の秋でもありますので、積極的に体を動かすようにしてください。

ただし、夜に運動する場合は注意してください。日が落ちやすく、くらさから事故に遭いやすくなります。

日が暮れた後は、ストレッチやヨガなど、室内でできる運動を行いましょう。

アロマを焚く

アロマを焚くのも良いです。良い香りは気持ちをリラックスさせ、自律神経を整えてくれます。

また、キャンドルの火は「1/fゆらぎ」を感じさせます。「1/fゆらぎ」とは規則と不規則が生じる自然界のリズムのことであり、「1/fゆらぎ」を感じることで、精神が安定しリラックスできます。

アロマキャンドルを焚いて、ゆったりした時間を感じてみてください。

家族やパートナーと一緒に過ごす

1人が寂しい気持ちなら、家族やパートナーと一緒に過ごすと良いです。一緒にいるだけでも、気持ちが安らぎます。

一緒に何かをすれば、より心がつながります。料理やゲームなど、心が寂しい時は、一緒に騒いで楽しんでください。

秋うつ（9月病）にも注意

センチメンタルな状態が長く続く場合は、秋うつ病となっている可能性もあります。

秋うつ病とは、秋に生じやすいうつ病のことです。正式名称は「季節性感情障害（SAD）」であり、主に9月ごろに発症するうつ病であることから、9月病とも呼ばれています。

秋うつ病は、自律神経が乱れることで生じます。「センチメンタルになりやすい理由」と同じで、季節の変わり目による温暖差や時間差によって自律神経が乱れてしまうわけです。

大まかに、センチメンタルな状態が悪化することで秋うつ病になると思ってもらえればいいでしょう。

秋うつ病になると、心が寂しくなるだけではなく、気力が湧かない、楽しめない、眠りが浅くなる、食欲が落ちるといった症状を発します。日常生活に支障をきたす場合も多く、発症した場合は秋うつ病への対策が必要です。

うつ病への対策はセロトニンの分泌によって改善することから、基本的にはセンチメンタルへの対策と同じで良いです。軽度のうつ病の場合は、毎日実施することで改善されます。

ほかにも、栄養バランスの良い食事や朝日を浴びることも大切です。どちらもセロトニンの分泌を促し、体内時計を整える効果が期待できます。

センチメンタルな気分が長く続くようなら、秋うつ病と判断して、対処をしてみてください。

まとめ

センチメンタルな気持ちになるのは、温暖さや時間差によって自律神経が乱れてしまうからです。環境が変わることで、精神的なストレスを感じてしまいます。

センチメンタルな気持ちは、放置していても良いことはありません。場合によっては秋うつ病になることから、何かしらの対策が必要です。

「なんとなく寂しいだけ」と我慢せず、映画を見たりアロマを焚いたりなど、楽しいことをしてセンチメンタルな気持ちを解消してみてください。