アファメーションの仕組みとは？効果ややり方などを紹介

アファメーションといった方法を聞いたことはありますか？意志変革方法の一環として近年話題となっています。
有名人や実業家なども実施しており、成功の実現に、アファメーションはとても効果的です。アファメーションによって、意欲や能力が大きく好転するでしょう。
アファメーションとはどのような意志変革方法なのか。アファメーションによる効果ややり方などを紹介します。

アファメーションとは

アファメーションとは、「肯定的な自己暗示」とも呼ばれる、意志変革方法のことです。目指す姿や目標を口にすることで、その姿を自己投影し、思い込みによって意識を変革します。
例えば、ネガティブな人が「前向きな性格になりたい」と宣言するとします。宣言することで「自分は前向きな性格だ」と思い込み、性格や考えが前向きになるわけです。
実業家やスポーツ選手など、アファメーションを実践して成功を納めている人も少なくありません。ビジネス本や自伝にも、アファメーションについて記載されていることはよくあります。
また、話は少し変わりますが、昔から「言葉には不思議な力がある」と考えられてきました。思いや念のこもった言葉は「言霊」と呼ばれ、言霊を口にすることで、その言葉が実現するとされてきたのです。
この言霊による影響も、現代では「思い込みによる実現」だと考えられています。アファメーションの言葉自体は近年できたものですが、「言葉の思い込み」による考えは、昔から使われていたのです。

アファメーションの効果

アファメーションには、以下のような効果が期待できます。

自信の向上

一つ目は、自信がつくことです。「○○になりたい」と思い込むことで前向きとなり、自分自身への肯定や、毎日の行動にやりがいが持てます。
肯定感ややりがいを持てば、毎日の行いも苦になりません。毎日努力することで身につき、目標の実現につながります。
また、目標を目指すことで行動的にもなります。意欲はもちろん、新しいことにも挑戦するようになるでしょう。
さらに、努力する様子や自信のついた姿は、周囲に好印象を与えます。周囲からの評価も向上し、さらなる自信の向上につながっていくわけです。

能力の向上

二つ目は、能力が向上することです。「自分はできる」と思い込むことで、普段よりも実力を発揮できるようになります。
人は、精神によって発揮できる実力は変わります。調子の良い時は最高のパフォーマンスを実演できますが、逆に調子が悪いと、できることもできなくなります。
ですが、アファメーションによって精神が安定すれば、常に最高のパフォーマンスを発揮可能です。
実力以上のことができるわけではありませんが、常に高水準な実力を発揮できることで、能力が向上しているように感じられるでしょう。

苦手の克服

三つ目は、苦手の克服です。「○○はできる」と思い込むことで、苦手なことも克服し、実力を発揮できるようになります。
うつ病治療にも似たような治療法があり、自己肯定感を高めることで、自信を持つことができます。それと同じように、アファメーションによって苦手に対して自信を持てるようになり、苦手意識を改善するのです。
苦手が得意になるのは難しいですが、苦手が普通になることで、全体のパフォーマンス向上につながってきます。

アファメーションのやり方

アファメーションは、簡単にまとめると「毎日声に出して宣言する」だけです。やり方を3ステップに分けて説明します。

宣言を決める

まずは、目指す目標（宣言内容）を決めます。「どのような自分になりたいか」「どうしたいか」などを分かりやすく決めてください。よく分からなければ、有名人や実業家の自伝やコメントを参考にするのもいいです。
また、宣言内容はなるべく分かりやすくしてください。難しく長い宣言だと、余計な思考を挟んでしまい思い込みが上手くいきません。「来年までに昇進する」「年収500万円を目指す」といったように、分かりやすく脳に浸透しやすい内容を宣言しましょう。
注意点としては、宣言がネガティブにならないことです。「落ちこぼれではない」「赤点をとらない」といったように、後ろ向きない内容だと、自信が持てません。
人は悪い事象の方が記憶に残りやすいです。思い込みがトラウマとなり、逆効果になってしまうでしょう。
悪い方に思い込まないためにも、上を目指した宣言にしてください。

言葉に出す

内容を決めたら、実際に宣言をします。大きく言葉に出し、自分に言い聞かせるようにしながら宣言してください。
また、「鏡の自分に向かって宣言する」方法もあります。宣言する先がある方が、感情が込めやすいです。特に、自分の姿であることから自己投影しやすく、宣言が浸透しやすくなります。
ほかにも、紙に書いて読み上げることで、視覚からも宣言が入ってきます。聞くだけよりも内容が残りやすく、より成功しやすくなるでしょう。

繰り返す

アファメーションを繰り返すことで、思い込みが強くなります。一度では浸透しない言葉も、毎日聞いていれば「そうかもしれない」と脳が錯覚を起こすわけです。
もちろん、毎日感情を込めて自分に言い聞かせることが大切です。なんとなくで習慣化してしまうと、脳は聞き流すようになり思い込みは上手くいきません。
可能ならば、毎日同じ時間に宣言する方が良いですが、時間がズレたり忘れてしまっても大丈夫です。あまりにも物忘れが激しいようなら、ドアや壁に宣言を書いた紙を張るのもいいでしょう。
宣言が叶うまで、頑張って続けてみてください。

アファメーションのコツ

アファメーションを実践するなら、以下のポイントも意識してみてください。

一人称は「私」

一人称を含める際は、「私」で統一すると良いです。一人称を「私」にすることで、客観的に宣言できます。
もちろん、「俺」や「自分」でも問題ありませんが、自分で自分へは宣言がしにくいです。「私」にすることで客観的に自分を見ることができるようになり、宣言も言い聞かせやすくなります。
些細な問題ではありますが、自分を対象とする場合は「私」。チームなどの複数を指す場合は「私たち」で統一すると良いです。

宣言は変えても問題ない

もし、宣言内容がしっくりこない時は、宣言を変えても問題ありません。違和感があると脳へ浸透せず、思い込みも上手くいかないでしょう。
「なにか違う」と感じる際は、そのまま続けるのではなく、宣言を見直すことをおすすめします。
また、目標が叶った場合も、そのまま続ける必要はありません。新しい目標を定め、新しいアファメーションを始めてください。

心の底から信じる

当然ですが、アファメーションは信じることが大切です。少しでも「馬鹿みたい」「ムダなこと」と思っているようでは、脳を騙すことはできません。
「宣言が必ず成功する」と信じることが、アファメーション成功の秘訣といえるでしょう。

まとめ

アファメーションとは、思い込みによる力です。「こうなりたい」と自分を騙すことで、宣言した自分になることができます。
「所詮は思い込み」と思うかもしれませんが、思い込みによる影響は、昔から話題にされてきました。科学的な臨床実験も行われており、思い込みによる実力の変化は、スピリチュアルな世界の話だけではありません。
自分に自信を持てない人はもちろん、より高みを目指したい人は、ぜひアファメーションを試してみてください。