厄年の注意点とは？厄年の数え方や厄年にすべきことなども紹介

縁起が悪いとされる厄年。不幸なことが生じやすいことから、その年は注意した方がいいといわれています。
とはいえ、いざ注意しようにも、そもそも厄年がわからないと注意しようがありません。漠然と「注意した方がいい」といわれても、何をすればいいのかもわからないでしょう。
厄年の人は何に注意し準備すればいいのか。厄年の数え方や厄年にすべきことなどを紹介します。

厄年とは

厄年とは、一生のうちに数回訪れる特別な年のことです。運気の巡りが悪くなる年とされており、厄年は不幸や災難に遭いやすいと考えられています。
厄年は、今だからこそ縁起の悪い年として考えられていますが、元は人生の転機となる特別な年だったそうです。厄年に還暦（60歳）が含まれているように、人生の節目となる時期だったのです。
ですが、節目の時期は生活環境が変わりやすく体調を崩しやすくなります。新しい試みが増えることで失敗も多くなり、総じて悪い出来事が目立つようにもなります。
そのことから、体調管理や慢心を防ぐ意味を込めて、現在では厄年として注意勧告されています。

厄年の数え方

厄年は、「数え年」によって数えられます。数え年とは日本の伝統的な数え方であり、元旦を過ぎると年齢が増える数え方です。
現在では生まれてから1年を経過することで1歳と数えますが、数え年では、生まれすぐを1歳と数え、元日を迎えることで2歳となります。大まかに考えるなら、現在の年に1歳加算した歳が、自分の数え年と思ってください。（現18歳なら数え年で19歳）
厄年は、男性の場合は「25歳」「42歳」「61歳」。女性は「19歳」「33歳」「37歳」「61歳」が対象の歳となります。
特に、男性は「42歳」。女性は「33歳」のタイミングが最も不幸な時期といわれており、人生で最も不幸な時期であることから「大厄」と呼ばれています。

前厄・本厄・後厄

厄年は、対象となる年だけではなく、前後の年も厄年として扱います。それぞれ、前厄と後厄と呼ばれており、「25歳」の場合は、「24歳（前厄）」と「26歳（後厄）」が該当します。
もちろん、最も気を付けるべきは中心となる本厄ではありますが、不幸の可能性を考慮して、前厄と後厄の年にも注意することが大切です。

男性の厄年

※数え年での表記
前厄 本厄 後厄
24歳 25歳 26歳
41歳 42歳 43歳
60歳 61歳 62歳

女性の厄年

※数え年での表記
前厄 本厄 後厄
18歳 19歳 20歳
32歳 33歳 34歳
36歳 37歳 38歳
60歳 61歳 62歳

厄年の注意点・やってはいけないことは？

厄年では、「新しいこと」を控えるようにしてください。厄年は不幸に遭いやすい年であり、新しいことに挑戦すると失敗しやすくなるからです。

避けた方が良いとされることには、以下のようなことが挙げられます。
● 引っ越しをする
● 結婚をする
● 転職をする
● 起業をする
● 旅行をする

余計な災難に遭わないためにも、厄年はおとなしく保守的に過ごすよう心がけましょう。

厄年にすべきこと

厄年の人は、以下のことを意識して取り組むようにしてください。

厄払いをする

厄年の人は、神社やお寺で厄払いをすると良いです。厄払いとは、その名の通り自身の厄を祓う儀式であり、その年の厄を祓ってくれます。
厄払いをするなら、前厄・本厄・後厄それぞれの年で行いましょう。ただ、人によっては忙しくて厄払いする時間がないかもしれません。その場合でも、本厄の年だけは厄払いするようスケジュールを調整してみてください。
また、厄払いは節分（2月3日ころ）までに行うのが一般的です。一年を通した厄払いにするためにも、なるべく早めに行ってください。

健康管理を意識する

厄年の人は、体調管理にも気を付けてください。厄年は人生の節目となる年でもあり、体調を崩しやすくなります。
バランスの良い食事はもちろん、充分な睡眠や適度な運動も心がけ、健康を維持してください。
また、定期健診も行いましょう。いくら健康管理を徹底していても、病気を防ぐことは難しいです。早期発見を目指すためにも、定期健診はしっかり行ってください。可能なら人間ドックも行い、隅々まで検査すると良いです。

厄年について注意すること

厄年についての注意事項としては、「厄年だから」と臆病にならないことです。人によっては「厄年だから」と気持ちが落ち込んでしまいます。
「病は気から」というように、ネガティブ思考は精神はもちろん、体調にも悪影響を及ぼします。健康で楽しい一年にするためにも、厄年であっても厄年を気にせず過ごしましょう。

まとめ

厄年とは、人生の節目となる時期であり、失敗や体調を崩しやすい時期のことです。そのため、厄年には新しいことを控え、体調管理に努めることが推奨されています。
また、悪いことが起きないよう厄払いすることも大切です。普段厄払いをしていない人も、厄年には厄払いをすることをおすすめします。
とはいえ、厄年だからといって過度に気を配ることもありません。元は人生の節目となる時期なだけであり、厄年だからといって不幸が重なるわけではないからです。しっかりとした準備や体調管理をしていれば、多くの不幸を回避できます。
厄年に怯えて過ごすのではなく、厄年を「現在の自分を見つめ直す年」と思って過ごしてみてください。