薬膳料理にはどんな効果があるの?薬膳の仕組みや美容効果なども紹介

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薬膳料理と聞くと、どのようなイメージがありますか?多くの人は、「漢方や生薬を使った料理」と答えるかもしれません。漢方や生薬を使用していることから、体に良い料理と思っていることでしょう。
ですが、実際にどのように体に良いのかは、よく分かっていないと思います。ゲームの話ではありませんので、万能の効果があるわけではありません。そもそも、イメージとなる「漢方や生薬を使った料理」自体も、正確には間違っているといえます。
薬膳料理とはどのような料理のことを指すのか。薬膳の仕組みや効果などを紹介します。

薬膳料理とは

薬膳料理とは、中国医学に基づいた食事のことです。中国医学の特徴は「人の治癒力を高めることで治癒を目指す」ものであり、食事によって治癒力を高め、病気になりにくい体作りを目指します。
中国医学には、未病といった言葉があります。「病気に満たない不調」を指す言葉であり、「なんとなくだるい」「肩こりがする」「疲れがとれない」といった症状のことを指します。どの症状も病気とは言い難いですが、不調なのは確実であり、将来的には病気に発展する恐れがある症状です。
そのような症状を、病気に発展する前に改善することが、薬膳料理による目的といえます。未病のうちに完治してしまえば、医者にかかる必要はありません。
もちろん、予防にも効果があります。病気にならない体を作ることこそが、最大の病気対策といえるでしょう。

陰陽や五行との関係

薬膳料理は、陰陽や五行を加味して作られます。ただ栄養のある食材を用意するのではなく、自身の状態に合わせて、食材を変更するのです。
薬膳料理を理解するためには、陰陽や五行についても知っておく必要があるでしょう。

陰陽とは

陰陽とは、古代中国における思想の一つです。すべての事象は相反する特製を持ち、「陽」と「陰」の二つに分けて考えることができるとされています。
いくつか例を挙げるなら、「男性(陽):女性(陰)」「太陽(陽):月(陰)」「火(陽):水(陰)」といった感じです。
薬膳料理では、主に体を温める食材(陽)と体を冷やす食材(陰)として考えます。体が暑い(陽の気が強い)ときには陰の食材を、体が冷えている(陰の気が強い)ときには陽の食材を摂取することで、体調を整えるのです。

五行とは

五行とは、古代中国における思想の一つです。すべての事象は五つの元素(火・水・木・金・土)から成り立っているとされ、互いに干渉することで、変化や循環が生じると考えられています。
例えば、水を樹木に与えれば樹木は成長します(相生)。逆に水を火に与えれば火は消えてしまうでしょう(相剋)。このように、五つの属性が互いに促進や抑制を与えることで、森羅万象のバランスを保っているわけです。
薬膳料理では、それぞれの属性を季節に当てはめ考えています。春は木、夏は火、土は梅雨、秋は金、水は冬として考え、五行を踏まえた食事を取ることで、季節に合わせた体を作っていくのです。
また、五行は五臓(肝・心・脾・肺・腎)や五味(酸・苦・甘・辛・鹹)にも対応しており、それぞれの関係を理解し調理することで、丈夫な体を作っていきます。

薬膳料理による美容効果

薬膳料理は、健康だけではなく美容にも効果的です。どのような形で影響するのか、確認をしてみましょう。

美肌効果

薬膳料理を摂取することで、皮膚のターンオーバーを促します。血行を促進させることで代謝を促し、瑞々しい肌を作るのです。
ニキビやシミといった肌トラブルが改善されるだけではなく、肌に弾力が生まれることからシワも伸び、若返り効果が期待できるでしょう。

デトックス効果

薬膳料理によって血行が促進されれば、デトックス効果も期待できます。血行促進によって老廃物が運ばれ、汗や尿として排出されるからです。
また、内臓に栄養や酸素が送られることで、胃腸の働きも良くなります。それにより、善玉菌が増加し、お通じも良くなるでしょう。
ほかにも、血行促進によってむくみも解消されます。むくみの原因は血中にある余分な水分が染み出すからであり、血行促進によって余分な水分を排出されるからです。
薬膳料理による効果は、外面だけではなく、内面から綺麗にしてくれます。

ストレス・疲れの緩和

薬膳料理には、ストレスや疲れの発散効果も期待できます。体調を整えることで自立神経が改善され、精神的にリラックスできることでストレスや疲れを緩和させるのです。
ストレスは、精神だけではなく美容にも良くありません。ストレスは自立神経が乱れる原因でもあり、自立神経が乱れると体の機能が低下します。睡眠不足、代謝不良、便秘といった症状を引き起こすため、ストレスを発散させる必要があるでしょう。
美容目的としてはもちろんですが、単純に、最近ストレスが溜まっていると感じる人にも、薬膳料理をおすすめします。

薬膳の選び方

薬膳料理に使うのは、普段使用している野菜や魚などです。薬膳料理といえば、「生薬を使ったまずい料理」といった印象があるかもしれませんが、実際には野菜や魚などをベースとして使い、生薬は主に調味料として使われます。
日本でよく食べられている「お刺身」も、薬膳料理の一種といえます。ベースとなる食材に、生薬(大葉・ワサビ・生姜)を加えていただきます。生薬を加えることで消化を助け、血行を促進させることで、体が冷えるのを防いでくれるのです。解毒作用もあることから、病気予防にも効果があるでしょう。
極論をいってしまうと、目的に合わせた食材を使用した料理はすべて薬膳料理です。「体が寒いから暖かくなる食材を」「お通じが悪いから胃腸の調子を良くする食材を」といったように、目的に合わせて食材をいただきます。陰陽や五味による考えも、基本的にはこの考えと思っていいでしょう。
食材と生薬を合わせやすいことから、薬膳スープ、薬膳カレー、薬膳鍋などがよく知られています。中国料理の火鍋や、韓国料理のサムゲタンも薬膳鍋の一つです。
ほかにも、生姜やハーブなどを使った薬膳茶(ハーブティー)もあります。知らないだけで、薬膳料理は身近にあるのです。

まとめ

薬膳料理は、体調を整える効果があります。体の状態に合わせた食材を摂取することで、体の不調となる原因を改善するのです。
また、体調が良くなれば、美しくもなれます。ストレスも緩和し精神的にも良くなるなど、体に不調がない人にもおすすめできます。
薬膳料理と聞くと難しく思えますが、基本は「バランスの良い食事を意識する」ことであり、すぐにでも始められるでしょう。
薬膳の仕組みを本格的に理解すれば、より効果が期待できます。薬に頼らない治療方法に興味をもったら、ぜひ薬膳料理について詳しく調べてみてください。

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