エナジーバンパイアとはどんな人？特徴や接し方を紹介

エナジーバンパイアという存在を聞いたことがありますか。相手の気力を奪って自身の活力にする存在のことであり、伝説の怪物であるバンパイアから名付けられています。
一見すると空想上の怪物のように思えますが、その正体は人間であり、身近にもいる人です。エナジーバンパイアについて知っておかないと、知らないうちに活力が奪われてしまうでしょう。
エナジーバンパイアとはどのような人を指すのか。特徴や対処の仕方などを紹介します。

エナジーバンパイアとは

エナジーバンパイアとは、人の持つ気（エナジー）を奪い、自分の活力にする人のことです。人の血を吸って生きる「バンパイア（ヴァンパイア）と似ていることから、エナジーバンパイアと呼ばれています。
もちろん、怪物であるバンパイアのように、直接気を吸い取るわけではありません。行動や言動によって相手が疲労した様子を見ることで、やる気を漲らせます。「人の不幸は蜜の味」といった言葉があるように、人の不幸によって喜びを感じ、生きがいとするわけです。
自分の活力が漲る反面、相手の活力は削がれ精神的に疲れてしまいます。そのことから、エナジーバンパイアの人は嫌われやすく、孤立しやすい人物といえるでしょう。

エナジーバンパイアの特徴

エナジーバンパイアは、主に「自己中心型」と「依存型」が存在すると考えられています。それぞれどのような人のことを指すのか。確認してみましょう。

自己中心型

自己中心型は、自分の事を相手に押し付けるタイプのエナジーバンパイアです。自分の話を押し付けたり、自分の都合に合わせて周囲を巻き込んだりなど、人の都合を考えず、自分がしたいことを押し付けます。
代表的な人は、以下のような人です。身近に該当する人はいないか、考えてみてください。

何事も否定する人

何事も否定したがる人は、優越感を得たい人です。否定とは相手をダメ出しすることであり、ダメだしすることで自分の方が優れていると実感して、自身への活力とします。
また、ダメ出しされて悔しがる様子や消沈する様子も、心の糧となります。総じて、相手を見下すことがエナジーバンパイアの目的といえるでしょう。

主導権を握りたがる人

何事も自分が指示したがる人は、支配欲を得たい人です。指示する立場になることで他の人よりもワンランク上の立場であると自覚し、自身への活力とします。
リーダーとしての能力があるなら問題ありませんが、そのような人は基本的にワンマンプレイを好みます。そのため、周囲の人がついていけず、結果としてトラブルが生じやすいです。
場合によっては立場を利用した脅迫をする人もおり、対応には注意が必要です。

自分本位で話す人

自分本位で話す人は、尊敬心を得たい人です。自分の話したいことを一方的に話すことで「注目されている」と実感し、自身への活力とします。
また、自慢も過分に含まれています。アニメや漫画で登場する嫌味な金持ちと同じように、自慢によって優越感も感じているのです。
他にも、ストレス発散目的の人もいます。愚痴を吐き出すことで、自身への活力とします。
話を聞くだけではありますが、内容は自慢や人の嫌味であり、聞いている方としては疲れてしまうでしょう。

依存型

依存型は、自分の世話を相手に押し付けるタイプのエナジーバンパイアです。自分の仕事を相手にも手伝わせたり、リストカットをして相手の気を引いたりなど、人の都合は考えず、自分がしてもらいたいことを相手に押し付けます。
代表的な人は、以下のような人です。身近に該当する人はいないか、考えてみてください。

ネガティブな発言が多い人

ネガティブな人は、人から注目されたい人です。人から同情されることで「注目されている」と実感し、心地よく感じることで自身への活力とします。
受け身なため放置することも一つの手ですが、放置すると「自殺してやる」などといって、余計に話をややこしくします。結果として放置するわけにはいかず、精神的に疲れてしまうでしょう。

嫌がらせをしてくる人

嫌がらせをしてくる人も、人から注目されたい人です。相手の気を引くためにちょっかいをかけてきます。端的にいってしまうと、「好きな子にいたずらしてしまう」ことと同じ感覚です。注目をされることで自尊心が満たされます。
また、嗜虐心を糧とする人もいます。嫌がらせによって抵抗や困惑する様子が楽しく、生きる糧とするわけです。いわゆる「いじめ」のことであり、社会的に問題となっているエナジーバンパイアだといえるでしょう。

一緒に行動したがる人

一緒に行動したがる人は、依存性が強い人です。一緒に行動することで自身の立場を確立させます。ある意味さみしがり屋でもあり、一緒にいることで心が満たされるともいえるでしょう。
また、要求を求める人もいます。「何をしてほしい」とお願いをし、叶えてもらうことで承認欲求や優越感を満たすのです。逆に、「頼ってほしい」といった受け身の願いをする人もおり、人に必要とされることで、自身を満たすようにします。
仲の良い関係は良いことですが、四六時中べったりでは疲れてしまいます。一見すると仲の良い友達関係でもあるため、気が付かず相手の活力を奪ってしまっている人も珍しくはありません。

エナジーバンパイアとの接し方

エナジーバンパイアは、相手を疲れさせ自分の活力とする人を指します。そのため、一般的な接し方をしていると、ただただ疲れてしまい、自分のためになりません。
では、エナジーバンパイアとはどのように接すれば良いのでしょうか？

境界線を決める

エナジーバンパイアと接する際は、距離感を決めて線引きすると良いでしょう。「どこまで付き合ってあげるのか」を明確に決めておき、境界線を超えるようなら、否定や距離を離すようにします。
また、境界線を決められない人は、時間で線引きをすると良いです。「午前中のみ付き合う」「22時以降は電話やメールに対応しない」といったように決めることで、長く付き合う事がなくなります。完全に拒絶するわけでもないため、人間関係も保てるでしょう。

自分の意見もしっかり発言する

エナジーバンパイアと接する際は、自分からも発言するようにしてください。相手の望みに流され続けていると、段々と要求はエスカレートし関係が悪化してしまいます。嫌なことには「嫌」と伝え、言いなりにならないようにしましょう。

聞き流す

エナジーバンパイアと話す際は、聞き流すことも大切です。エナジーバンパイアの多くは「自分が話したいことを話す」だけで、返答を求めているわけではありません。そのような相手に対して、真剣に取り合うのはムダといえます。
「そうなんだ」「すごいね」といったように、ストレスにならない範囲で流してしまいましょう。
ただ、あまり露骨すぎると「話を聞いてくれない」と怒る人もいます。余計なトラブルを減らすためにも、ある程度は耳を傾けるようにしてください。

縁を切る

もし、相手が大切な人でなければ、縁を切ってしまうと良いです。エナジーバンパイアの人と一緒にいても、基本的にメリットはありません。「用事があるから今度」「連絡に気が付かなかった」などと説明して、少しずつ距離を取っていきましょう。

まとめ

エナジーバンパイアは、人の都合を考えず、自分のしたいことをする人たちのことです。好きなことをするため元気が出てきますが、付き合わされる人は逆に疲れてしまいます。
活力を奪われないためには、相手に振り回されず自身を保つことが大切です。状況に流されず、しっかりとした意見を示すようにしてください。