食事のマナーは奥が深い！実は知らないかもしれないこと

レストランなどお店で外食する場合の食事のマナーについて、自分では知っているつもりでも食事の行儀作法の世界は奥が深く実は知らないことがあるかもしれません。
今回は意外と知られていない食事のマナーなどを紹介しますので、「あれ？知らなかったなー」というものがないかチェックしてみてください。

一般的に知られる食事のマナーについて

一般的に知られている食事のマナーを、和食の場合と洋食の場合で簡単にあげていきます。
和食のお店ではご飯の食べ方でご飯の上におかずなどのせる、お茶碗に一口分ほどお米を残しておかないでお代わりを頼むのは「はしたない」のでしてはいけない作法です。
食べる際にお箸を持っていない方の左手などを添える人がいますが、万が一こぼしてしまった場合のためであってもマナー違反な作法になります。
洋食のお店ではナプキンの使い方で席に案内されたらナプキンは膝の上に置く、途中で立つときは自分が座る椅子の上に食事が終わったときはお皿の横に、どちらも軽くたたんだ状態で置くのが作法です。
ナイフやフォークなどカトラリーはコースに合わせ外側から使い、食事中であることを示すにはナイフとフォークを「八の字」の形になるようにお皿の上に置きます。
食事が終わったことを示すにはナイフとフォークを時計の「5時25分」の位置になるように、お皿の上に並べておいて置きます。
以上であげた食事の行儀作法については、基本的なマナーとして知っている人も多いでしょう。

食事のマナーで意外と知られていないもの

次に食事のマナーについて意外と知らない人が多い可能性が高いものを、和食・ 洋食・お店全般ごとに分けて紹介していきましょう。

和食での場合

回転寿司ではない板前さんにカウンターで握ってもらうお寿司屋さんでは、「おすすめは何です？」ときくのはお店によってはあまり良くない場合があります。
握るネタは全てお店の方で厳選して選んだ良質な食材となるので、おすすめがないかきくのは自信を持ってネタを提供しているお店にとっては不快に感じる場合もあるようです。
どのネタがいいか迷ったらおすすめをきくのではなく、「おまかせ」で板前にお願いするのが良いでしょう。
和食のお店ではセットなどに茶碗蒸しがついてくることが多いですが、茶碗蒸しは全体をかき混ぜて器に直接口をつけ頂くのが良いとされています。
キレイに盛り付けられたお料理をかき混ぜるのは品がないとされていますが、茶碗蒸しの場合では逆にかき混ぜて食べることが作法なのです。
天ぷらに塩をつけて頂く際は塩を直接振ったりせずに、手で塩をつまみ振りかけるようにしてください。
マナー違反というよりも直接振ると塩をつけすぎることになるので、適量がつけられるように手でつまんだ方が良いためです。

洋食での場合

洋食のお店でフォークを使う場合に料理を背にのせるのがマナーと思っている人がいますが、正しい使い方はフォークで料理をすくって口に運ぶのです。
フォークの背に料理をのせて食べるのは不安定でこぼしてしまいやすいので、誤解している人は料理はフォークですくい頂くようにしましょう。
パンの入ったカゴが運ばれてきた際にパン用の取り皿が見当たらないときには、テーブルクロスの上に置いて構いません。
西洋料理の食事のマナーではテーブルクロスの左側に直接パンを置くことは違反ではないので、「お皿を持ってくるのを忘れているのかな？」と思ってウェイターを呼ばないように注意してください。

お店全般での場合

飲食店全般での意外と知られていない食事のマナーでは、注文のためなどで店員を呼ぶ際には「お願いします」と声をかけるのが正しいです。
よく「すみません」と店員に呼びかける人が多いですが、 「お願いします」というようにしましょう。
和食などでお箸を使い左手の方が空いてしまっているときは、テーブルの上に左手を置くようにします。
膝の上などに左手を置いて空いている手がテーブルの下で見えない状態だと、片手だけで食べているように見えて「はしたない」と思われてしまうのです。
全てのお店が対応しているわけではないのですが、お料理を食べきれずに残してしまったら頼めば包んで持ち帰れる場合があります。
お刺身など傷みやすい生物に関しては断られる可能性がありますが、その他のお料理については持ち帰っても問題ないとして包んでくれるでしょう。
残したお料理がもったいなく持ち帰りたいと思ったときは、「包んでいただくことは可能でしょうか？」など店員にきいてみてください。

まとめ

今回は食事のマナーとして意外と知られていない作法など紹介しましたが、国によってはさらに日本とは異なる食事の行儀作法があるなど奥が深いです。
家で食べる食事とは違い外食は他の人とも場や空間を共有しながら食事をするものなので、マナーを守りながら行儀良くお料理を頂く必要があります。
食事のマナーは奥深く学ぶのは大変ですが、幅広く知っておくと自分のためになるのでおすすめです。