塗り絵の癒し効果とは？ストレス発散以外の効果も紹介

塗り絵は、子供の知育用玩具としてとても有名です。自由に塗って遊ぶことから、感性や想像力などが育つともされており、小さい頃に経験したことのある人も、きっと多いことでしょう。

そんな塗り絵ですが、近年では癒し効果にも注目されているのを知っていますか？ストレス社会ともいわれる現代では、多くの人が毎日のようにストレスを抱えており、塗り絵で遊ぶことでストレスを発散させれるのです。

塗り絵をするとなぜストレス発散に繋がるのか。塗り絵の癒し効果について紹介します。

塗り絵の癒し効果とは

なぜ塗り絵がストレス発散に繋がるのかというと、塗り絵をすることで自律神経が整うからです。

自律神経とは、代謝や内臓の動きなどを管理する神経のことであり、活発にさせる交感神経と休憩させる副交感神経が、交互に優位となることで体を管理しています。

ですが、自律神経が乱れると本来の働きに問題が生じます。本来なら、睡眠時には副交感神経が優位となって熟睡できるようになりますが、自律神経が乱れることで交感神経が優位となり、夜遅くても体や脳が覚醒してしまうのです。

他にも、不安や緊張を感じる、全身がだるい、肩こりや頭痛を感じるなど、自律神経の乱れによって様々な影響が生じ、体調を崩すと共にストレスを感じてしまいます。

塗り絵は、無心になることで呼吸が一定になります。深呼吸した場合と同じような状態となり、気持ちを落ち着かせることで、自律神経が整うのです。

また、何も考えずに、無心になれることも大切なポイントです。無心になれば、嫌なことを忘れられます。一時的な現実逃避ともいえなくはありませんが、時間を置くことで見方を変えることができ、冷静に考えることでストレスが溜まりにくくなるのです。

他にも、完成による達成感や、綺麗に塗れたの時の喜び、綺麗な絵を見ることによる感動など、様々なプラスの感情がストレスを解消させ、癒し効果を与えてくれます。

癒し効果以外の効果

塗り絵には、癒し効果以外の効果も期待できます。

認知症予防効果

塗り絵は、ストレス発散以外にも認知症予防にも役立ちます。

手を使うことで脳が刺激され、脳が活性化されることで、認知症予防につながるのです。細かい部分を塗ることも多く、思った以上に手先を使います。

また、色の選択することでも、脳を使います。バラの色を塗る際も、「バラといえば赤」「白いバラもある」といったように、自分の記憶から色を選ぶことが多いです。

たとえ知らない図柄だったとしても、「どんな色が合うのか」と考え、脳を働かせます。塗り絵に慣れた人だと、全体のイメージから組み立ててから、色を選ぶことも珍しくはありません。

一見するとただ無心に色を塗っているだけに思えますが、実際には手や脳を働かせることで、脳が活性化されているのです。

精神疾患の改善効果

塗り絵は、うつや総合失調症の改善にも役立ちます。自律神経が整うことで精神も安定し、精神疾患の改善が期待されているのです。

実際に、精神疾患の患者へのセラピーとして、塗り絵は取り入れられています。絵が完成した際の達成感も、自己肯定を促す重要な要素といえるでしょう。

うつ症状とまではいかずとも、気持ちが落ち込み何もやる気が起きない時には、塗り絵をして無心になってみるのをおすすめします。

塗り絵以外にもおすすめの趣味

塗り絵以外にも、無心になって楽しめる趣味はたくさんあります。数ある中から、おすすめの趣味をいくつか紹介します。

ジグゾーパズル

ジグソーパズルも、無心になれる趣味の一つです。単純作業の繰り返しを始め、塗り絵と似通った部分は多く、単純作業が好きな人ほど夢中になれるでしょう。

ただ、ピースを探すのは根気が必要であり、人によってはストレスを感じます。いくら無心になって呼吸を整えるのが目的とはいえ、いつまでも完成しないのはやっていて楽しくありません。

まずは100や200ピースなど簡単な物から挑戦し、自分に合わなそうなら、別の趣味に挑戦してください。

編み物

編み物も、無心になれる趣味の一つです。編み物は基本的な縫い方の繰り返しであり、慣れている人だと、無心で作業が続けられます。

塗り絵やジグゾーパズルとは違い、マフラーや手袋など、完成した後は実際に使うことも可能です。

もちろん、何かを完成させる必要はなく、黙々と同じ作業を繰り返しても良いでしょう。毛糸をほどけば元の状態に戻り、何度でも繰り返し編み物が楽しめます。

草むしり

草むしりも、人によってはストレス発散につながります。黙々と草を抜くだけですので、考えることは一切ありません。無心になって作業をすることで、いつの間にか時間が過ぎてしまうでしょう。

草むしり後は綺麗な更地となり、一石二鳥のストレス発散方法です。

ただ、熱中症には注意してください。夢中になりすぎると水分補給も忘れてしまいます。長時間座った姿勢では腰も痛めやすく、こまめに休憩を挟むことも大切です。

自宅に庭があることが前提ではありますが、ストレスを感じている場合は、無心になって草むしりを試してみてください。

精神的に疲れたら塗り絵に挑戦しよう

塗り絵には、自律神経を整えストレスを発散させる癒し効果があります。無心になって呼吸を整えるのは瞑想と同じですが、塗り絵は、絵を完成させる楽しみもあり、趣味として楽しむことができるのです。

また、塗り絵は認知症予防にも効果的です。若い人はもちろん高齢者にも、塗り絵はおすすめします。

塗り絵と聞くと子供向け商品だけに思えますが、実際には、難易度の高い大人向けの塗り絵も存在します。通販サイトで購入できますので、ぜひストレスを感じたら、塗り絵に挑戦してみてください。