縁結びと良縁は何が違うの？有名な縁結び・良縁神社も紹介

縁結びと良縁の違いを知っていますか？どちらも縁をつなぐご利益であり、「どちらも同じ」と思っているかもしれません。

ですが、厳密には縁結びと良縁は別のご利益であり、願いごとによっては、意識する必要があります。

縁結びと良縁は何が違うのでしょうか？

縁結びと良縁の違い

縁結びと良縁の違いは、対象の有無によって異なります。

縁結びはその名の通り、縁を結ぶ祈願です。良い出会いを結ぶご利益があり、良い恋人や結婚相手を見付けられます。他にも、「良い上司と出会える」「良い仕事を契約できる」など、縁に関すること全般が含まれますが、一般的には恋愛に関する事柄で祈願されることが多いです。

一方良縁は、良い縁をつなげる祈願です。意中の相手との縁をつなげるご利益であり、縁を結ぶことで恋人や結婚へとつながっていきます。他にも、既に縁が結ばれている場合は、より強固に縁をつないでくれます。

それぞれの違いは、対象となる相手がいるかどうかです。意中の相手がいなければ、良い出会いを結び縁結びとなり、意中の相手がいれば、対象との縁をつなげる良縁が効果的といえるでしょう。

そのため、相手がいない状態での良縁祈願は、願っても効果を期待できません。同様に、意中の相手がいる場合に縁結びを祈願すると、別の人との縁が結ばれてしまいますので注意してください。

ちなみにですが、恋愛成就は恋人ができる祈願です。意中の相手がいるならその人と、いないのなら、良い相手と出会えて恋人になるというご利益が含まれます。縁結びと良縁に似ていますが、恋愛成就は恋人ができるのに特化したご利益といえるでしょう。

ご利益が有名な神社

縁結び、良縁が有名な神社をいくつか紹介します。

北海道神宮

北海道にある、縁結びと良縁を祈願できる神社です。北海道の国土の神様である「大国魂神」を始め、開拓の神である「大那牟遅神」、医療・酒造の神である「少彦名神」、さらには「明治天皇」が祀られています。

北海道では特に有名な神社であり、縁結びと良縁以外にも、家内安全、厄所開運、合格祈願、安産祈願など、様々な祈祷を受け付けています。

川越氷川神社

埼玉県にある、良縁を祈願できる神社です。主祭神である「素盞鳴尊」を始め、その妻である「奇稲田姫命」、2柱の子供である「大己貴命」、奇稲田姫命の両親である「脚摩乳命」「手摩乳命」の、家族総出で祀られています。

祈祷の種類には縁結びが含まれていませんが、夫婦を祭神としていることから、縁結びとしても人気があります。大己貴命自体も縁結びの神でもあり、縁結びとしても強いご利益が期待できます。

運命の赤い糸を使ったお守りや縁結びのお守りも販売しており、恋愛に関する神社として人気があります。

冠稲荷神社

群馬県にある、縁結びを祈願できる神社です。歴史ある稲荷神社の一つであり（日本七稲荷）「宇迦御魂神」を祀っています。他にも、「素盞鳴尊」、「奇稲田姫命」、「大物主神」「菅原道真公」など、数多くの柱が祀られており、様々なご利益が期待できます。

良縁祈祷は行ってはおらず、代わりに縁結びや家内安全、子宝祈願などができます。良縁や恋愛成就といった新しい出会いよりも、夫婦向けの神社といえるでしょう。

ただ、境内には良縁と子宝の言い伝えが残る樹齢400年の「冠稲荷のボケ」も存在し、良縁も期待されています。数多くの縁を願う絵馬も奉納されており、良縁の神社としても有名です。

安井金比羅宮

京都府にある、良縁を祈願できる神社です。祭神には「大物主神」以外にも、「崇徳天皇」「源頼政」といった実在した人物が祀られています。

「悪縁を切り、良縁を結ぶ」と明言されており、悪縁切りと良縁の祈祷が受けられます。

また、境内には縁切りと縁結びを叶える「縁切り縁結び碑」もあります。願い事によって石碑が埋もれるほどであり、縁結びの神社としても有名です。

出雲大社

鳥取県にある、縁結びが有名な神社です。「大国主大神」を始め、「須勢理比売命」「多紀理比売命」「宇迦之魂神」など、様々な神が祭神として祀られています。

毎年神無月（10月）になると、全国の神々が出雲大社に集い、縁結びに関する神議が行われます。日本を代表する縁結び神社であり、縁結びを願って参拝に出向く人も少なくはありません。

また、大国大神は妻と子供が多い神としても知られ、縁結び以外にも、良縁や恋愛成就で参拝に訪れる人が大勢います。

青島神社

宮崎県にある、縁結びを祈願できる神社です。「海幸彦・山幸彦」の物語に関係する「彦火出見命」「豊玉姫命」「塩筒大神」の3柱が祀られています。

夫婦守や縁結守といった男女セットのお守りを多く扱っており、縁結びを願って、全国から多くの人が参拝に訪れます。

自分の状況に合わせて祈願を選ぼう

縁結びと良縁の違いは、相手がいるかどうかで決まります。相手がいる場合は縁結びを、相手がいない場合は良縁を祈願すると良いです。

縁結びと良縁で祈祷の種類も異なりますので、しっかり確認してから申し込むようにしてください。

とはいえ、縁結びと良縁は、どちらも兼任している神社がほとんどです。祈祷はしていなくても、ご利益のある石碑やお守りなどで祈願することができます。

祈祷する場合は神社を選ぶ必要がありますが、参拝程度なら、あまり区別して考えなくても問題ないといえるでしょう。