前世の影響はスピリチュアルにどのような影響を与えるの？

前の人生である前世。仏教やヒンドゥー教などでは、魂は輪廻していると考えられており、前世の行いが、今世に影響を与えると考えられています。

とはいえ、魂は同じでも前世と今世は全くの別物です。影響があるといわれても、ピンとこない人の方が多いでしょう。

前世の行いはどのように表れるのか。前世とつながりについて紹介します。

そもそも前世ってなに？

前世とは、今の人生よりも前の人生のことです。人は誰しも亡くなったらそこで終了と思われていますが、仏教やヒンドゥー教などでは、「魂と肉体は別であり、肉体が死んでも新しく生まれ変わる（輪廻する）」と考えられており、前世の行いや使命が今世に影響を与えるとされています。

もちろん、輪廻しているという確証はありませんが、過去には前世の記憶を持った人も存在しており、信憑性が無い話ではありません。

宗教によって輪廻の解釈は少し違いますが、人は亡くなってもそこで終わりではなく、別の肉体に転生して新たな人生を歩むと考えられているわけです。

前世が与える影響

前世と今世は別物であり、何の影響も無いと考えるのが一般的です。ですが、スピリチュアルの世界では魂が同じであることで、影響を与えると考えられているものがあります。

今世は、前世によってどのような影響を受けるのでしょうか。

運勢への影響

今世は、前世の行いによって運勢が決まると考えられています。「因果応報」という四字熟語があるように、前世で悪いことをすると、そのツケが今世に影響を与えてしまうのです。

なぜ前世からの行いが今世に影響があるかというと、「業（カルマ）」が関係してくるからです。業とは、人の行いを示す単位のようなもので、悪行を重ねると業は増えていきます。増えすぎた業は世界の意思で減らすよう神や世界に仕向けらえており、前世での業を今世では不運という形で清算しているのです。

また、逆の場合も同様です。前世で良いことをしていれば、今世でその時の恩が受けられます。不運の時とは逆になり、前世で稼いだ徳を、今世では幸運という形で消費しているのです。

記憶や使命への影響

業だけではなく、記憶や使命を引き継ぐ場合もあります。基本的には輪廻の際に魂の情報以外は全てそぎ落とされてしまうのですが、何らかのトラブルによって記憶が残ったまま転生してしまうのです。

実際に、前世の記憶を持った人はメディアなどで紹介されています。嘘っぽい話ではありますが、前世での住所や氏名、人間関係や死ぬ寸前の状況なども鮮明に答えることができ、本来なら知りえない情報を知っていることで、記憶が受け継いでいることの照明になったそうです。

また、完全に記憶として覚えていなくても、懐かしさを感じることもあります。「初めてだけど見たことがある」デジャブもその一つであり、もしかしたら前世で見たり体感したのかもしれません。

他にも、理由の分からない恐怖感を感じることもあります。前世でのトラウマが、そのまま今世での恐怖に感じてしまうのです。

もちろん、記憶や使命が引き継がれることは滅多にありません。残ったままでは、今世での生活や業の清算などに支障をきたすからです。記憶や使命の引継ぎは、滅多にない稀な現象といえるでしょう。

人間関係への影響

前世からの影響とは少し違いますが、人間関係を引き継ぐ事もあります。前世で培った縁が、今世でもつながる可能性があります。

前世からの友人はソウルフレンドと呼ばれ、本人たちは自覚なくても魂では確かにつながっています。出会うことで魂同士が共鳴し合い、安心感や懐かしさなど、何らかの感覚を感じることができるのです。

ソウルメイトは、輪廻しても縁がつながているような大切な友人です。今世でも出会えれば、かけがえのない相手となること間違いありません。異性のソウルメイトなら結婚もしやすく、末永く幸せに暮らせるでしょう。

今世の運は前世によって決まる

前世からの影響は主に運勢によって決まります。前世で善行をした魂は今世で運が良く、逆に前世で悪行をした魂は今世では運が悪くなるのです。今世の自分からしたら理不尽とは思いますが、同じ魂である以上は仕方がありません。

今世で清算しきれない業は、来世に持ち越されて清算されます。来世でも同じ不運な人にならないためにも、今世では善行に励むようにしましょう。

もし、前世の事が気になったら、前世の事を専門に扱う占い師に相談してみてください。前世がどのような人物だったか教えてくれます。もちろん、必ず信じる必要はありません。占いは「当たるも八卦、当たらぬも八卦」といわれるように絶対ではないからですん。信じ方や解釈によっても、結果は変わってくるでしょう。

「情けは人の為ならず」ということわざもあります。運が悪いと感じる人は、普段から善行を心がけてみてはどうでしょうか？