占い師になるには？独学とスクールのメリット・デメリットも解説

現代における占いの市場規模は、およそ1兆円にも上る巨大マーケットになっています。もともと占いを趣味とする方であれば、これらの需要を大きな魅力に思われるかもしれません。

そこで今回は、占い師になるにはどのようにすればいいのか、技術の習得方法から副業・独立（転職）に至るまでの流れを解説していきます。

占い師になるための必要条件は？

占い師とは特別な稼業に思われがちですが、公的な資格を必要とせず、特別視されている霊感なども必須のスキルではありません。資格に関しては、民間のものや学校・教室が発行する修了証書はあっても、占い師としての技能を示す書類とはいえないのです。占いの精度を高める手段といえば、意外にも心理カウンセラーやコーチングに関する資格が役立てられることがあります。占いは今や、対面以外にもさまざまな形態をとることから、カウンセリングやコミュニケーション能力を持つことが強みになるためです。また、占い師自身が数多くの人生経験を積み、あらゆる角度から相談者をマネジメントできるのが理想です。接客業経験者やヒーラー、教職に就いていた人などは親身で多様なアドバイスができるため、相談者からの厚い信頼を得やすいと考えられています。

占い師への道は大きく2通りある！

占い師は個人の能力や知識、経験が物をいうため、一人前になるまでに学ぶべきことがたくさんあります。ここでは、占い師としてデビューするまでの2大ルートについてご紹介します。

①独学で勉強→デビュー後の道を自分で模索する

独学で知識を習得するためには、占いの本や専門書をたくさん読むのが基本となります。ネット上でも他の占い師によるブログやSNSなどから、最新の情報を得ておくようにしましょう。自身でもこれらのプラットホームを活用して、宣伝＆集客する手法もあります。自分や知人、有名人などを一通り占った後は、無料～数百円からでも占いの数をこなすことを考えなくてはなりません。占いの技術や精度を高めながら、占い師としてオーディションを受けたり、企業に売り込んだりして生計を立てていきましょう。

独学派のメリット

・コストが削減できるため、副業占い師として気軽にスタートしやすい

・自分1人で学ぶことで却って視野が広がり、枠にはまらずに活動できる

・独自の占い体系を創出したい場合に、師匠などに気兼ねなく流派を名乗れる

独学派のデメリット

・占いの勉強に行き詰まったり、初心者ならではの壁に突き当たったりしやすい

・仕事の斡旋先やデビュー後の道標が得られない

・デビューまでの期間が長引くことが多い

②スクール＆通信講座に在籍→デビューまでの指導や紹介も受ける

占い師に直接弟子入りしたり、占い教室に入学したりするのも主要なルートです。占いの専門学校が近くにない場合は、通信講座を受講するのでも構いません。いずれにしても、スクールでは四柱推命や占星術、タロットなどの人気のある占いをきっちり指導してもらうことができます。ここではなるべく、自分に合った占術や占い方を見極めるようにしましょう。占い学校によっては卒業後に、占いの館での鑑定やメディアの出演、執筆などの仕事を紹介してくれることがあります。

スクール派のメリット

・実践的かつ応用的なテクニックが短期間で身につく

・デビュー後の選択肢が比較的多い

・特異なメディアやプラットホームへの紹介を受けられる場合がある

・1人では解決できない悩み事を相談することができる

スクール派のデメリット

・入学金や高い授業料が掛かるため、占い師になることへの一定の覚悟が必要となる

・通信講座の場合は人脈を作ることが難しく、モチベーションが上がりにくい

・勉強できる範囲に限りがある

【体系別】占い師になるための方法Ｑ＆Ａ

①タロット占い師になるには？

どのような占術であっても、占いの館の求人や検索エンジン上の求人広告に応募するのが一般的です。タロットであれば自宅サロンを開業したり、占いイベントに定期的に参加したりする手法もあります。そのほか自身のブログやサイトをネット上に設置して、独自のサービスを打ち立てるのもよさそうです。

②電話占い師になるには？

電話占い会社に所属するか、フリーランス占い師として自宅で開業する方法があります。会社では一定のノルマやルールが敷かれることがありますが、個人で行う場合はすべて自由となります。電話占い事業では、専用の電話回線やインターネット利用料、サイト開設費などの他は、ほとんど資金が掛からないこともメリットです。

③メール占い師になるには？

電話占い会社では、電話占い師とともに、メール占い師の求人を出すことがあります。それらに応募して“副業メール占い師”を開始するか、クラウドサービスを活用してスキルを販売する方法などがあります。

④人気占い師になるには？

何よりも、相談者の依頼内容を頭ごなしに否定せず、心から寄り添う姿勢が大切になります。占いは霊感以上に経験則が活きる場面も多いため、特別な資質があるからといって即人気が出る訳ではありません。依頼者に良いことも悪いことも包み隠さず伝えた上で、どのように人を勇気づけられるかが評価のポイントとなるでしょう。

まとめ

占い師は人気のある職業であり、志望者が多い分、入れ替わりも大きくなっています。占い師になるには関門をいくつもくぐり抜けねばなりませんが、職業としての秘めたる可能性は無限大ともいえそうです。占いでは人生で培ってきたすべての技術が活きるため、興味のある方は現在の仕事と並行して、副業からでもスタートしてみるといいかもしれません。