ヴィーガン食は健康・不健康?体に与える効果やデメリットは?
近年、イギリスを中心に急増しているベジタリアンやヴィーガンなどの菜食生活。日本でも、健康・環境意識の高まりから、世界のトレンド食を取り入れようとする動きが活発化しています。
そこで今回は、完全なる菜食主義を指す “ヴィーガン”に焦点を当て、健康への効果や問題点などを掘り下げていきます。
ヴィーガンの定義と基礎知識
ヴィーガンはベジタリアンから派生した言葉で、「完全(絶対)菜食主義者」と訳される概念です。ベジタリアンの中にも多様な考え方があり、次のようなカテゴリーを持つことが知られています。
主なタイプ |
肉 |
魚 |
卵 |
乳製品 |
ペスコ・タリアン |
☓ |
○ |
○ |
○ |
ラクト・オボ・ベジタリアン |
☓ |
☓ |
○ |
○ |
オボ・ベジタリアン |
☓ |
☓ |
○ |
☓ |
ラクト・ベジタリアン |
☓ |
☓ |
☓ |
○ |
ヴィーガン |
☓ |
☓ |
☓ |
☓ |
このうち、ヴィーガンはより厳格に、一切の動物性食品を摂取しないグループに当たります。またヴィーガンとしても、個人の主義思想によって、その生活スタイルはまちまちです。中には、食用・衣料用・その他の目的においても、一切の動物性を取り除こうとする「エシカル・ビーガン」などが含まれています。ヴィーガニズムの根底には、動物を搾取し苦しめることを嫌う、愛護精神が内在しているためです。ただ近年では、こうした思想や宗教的背景を抜きに論じられることも少なくありません。ヴィーガンといえば今や、食やライフスタイルの“新しい選択肢”として浸透しつつあるのも現状なのです。
なぜヴィーガン人口が急増しているのか?
世界的にヴィーガンが広まっているのは、アニマルライツ(動物の権利)を保護するためだけに留まりません。畜産によって発生する温暖化ガスや、さまざまな環境課題を解決する手段として、ヴィーガン食を選択する人が大勢います。これらの惨状を目の当たりにした特にミレニアル世代などの若い層が、ヴィーガン比率を高めていることがいえるでしょう。また先進諸国では肥満をはじめ、健康問題が深刻化していることも大きな要因です。動物性食品を避けることで病気のリスクが減るという研究結果が、ヴィーガンライフの増加を後押ししています。最近では、ヴィーガン人口の6割以上が、健康上の目的から実践しているとも考えられているのです。
ヴィーガンが健康に与える効果は?
ヴィーガン実践者の中にも、食生活のメリットを公言している例は数多く見られます。ヴィーガン食を取り入れることで、具体的には次の8つの効果が得られると考えられています。
- 癌や糖尿病などの生活習慣病の発症リスクが抑えられる
- 胃腸などの消化器官の不調が解消する
- 肥満・BMI数値の改善
- 体力が向上し、疲労の回復が早くなる
- 体臭が薄くなる
- ホルモンバランスが整う
- ストレスや不安の軽減、精神の安定に繋がる
- 美肌などのアンチエイジング効果がアップする
動物性食品を摂らずにいると、第一に総合的な脂肪摂取量が少なくなります。このことが胃腸の負担を軽くし、腸内細菌のバランスを整える効果をもたらします。近年では、腸内環境と体の免疫力の関係を紐づける研究報告も少なくありません。免疫力がアップすれば、ストレスや疲労の回復は早まり、さまざまな体の不調を抑えることにも繋がります。またヴィーガン食では、不足しがちな食物繊維やビタミンなどの栄養素を豊富に摂取できることも強みです。有名人やアスリートにしても、健康管理やトレーニング効率を重視した結果、ヴィーガンを選択している人たちが多いようです。
ヴィーガンによる健康上の問題点
完全なる菜食生活には、いくつかの不安要素も存在しています。ヴィーガンはそもそも、食べられる食品自体が少ないため、栄養失調や不健康になることが懸念されています。実際に、アメリカのジョーダン・ヤンガーなどのヴィーガン経験者が、「体力の低下」や「月経不順」を訴えたことでも話題です。また日本ベジタリアン学会は、「Vegetarian Research(ベジタリアンリサーチ)」を通して、次のような研究報告を行っています。
“玄米菜食者女子18名(平均年齢43.8±14.5歳)を対象に血液性状を調べたところ、鉄・ビタミンB1・ナイアシン・食物繊維は所要量の80%以上充足していたが、エネルギー・タンパク質・その他の栄養素は顕著に低かった。対象者の44%が、タンパク質必要量(0.7g/kg)を摂取していなかったためと考えられる。”
(文章引用元:Vegetarian Research Vol. 4, No.1, 9-15『玄米菜食者女子の栄養摂取と貧血について』渡部由美・鈴木英鷹著(2003)
http://www.jsvr.jp/vrab.html#041yw)
以上の調査で問題視されたタンパク質の不足については、大豆などの植物性食品から補うことも可能です。反面、動物性食品と比較するとグラム単位での含有量が少ないため、1日当たりの推奨摂取量(成人男性60g、女性50g)を満たすには、たくさんの量を消費しなくてはなりません。またこれ以外に、ヴィーガン食で摂取できない栄養素について焦点が当たることもあります。例えば、ビタミンB12は肉や魚、卵などの動物性食品に多く含まれる一方で、野菜や果物からはほとんど摂取できません。ビタミンB12が欠乏すると、悪性貧血や神経症状、うつ症状が出ることが指摘されています。ただこの点は、菜食に限らず誰もが不足しがちである上に、過去にヴィーガン食がビタミンB12欠乏症の近因になった事例はないとのことです。これらの栄養素に気を配り、時にサプリメントなども併用すると、ヴィーガン食は決して不健康ではないとの主張も多くあります。むしろヴィーガンは、動物性脂肪の摂り過ぎが問題視される現代において、より危険が少ない食生活とも考えられるのです。
まとめ
今後世界では、ヴィーガンなどの菜食人口がますます増えることは間違いなさそうです。菜食主義者は「怒りっぽい」、「寿命が縮む」、「矛盾がある」などの指摘も見られますが、新しい食のスタンダードとして、今や相互間の理解を必要としています。ヴィーガンは長短併せ持つことで知られていますが、栄養素のバランスを意識すればデメリットも補いやすくなります。まずは2~3日単位で試してみるなど、自分の体調と相談しながら取り入れてみるのもおすすめです。
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