【正月の挨拶マナー】注意しなくてはいけないこととは?

正月はよそのお宅に新年の挨拶をしにくいことがありますが、新年を祝う言葉を含めてマナー上で注意しなくてはいけないことがあります。
今回は正月の挨拶マナーで注意しなくてはいけないことについて、言葉、期間、時間帯、服装などについて解説します。

正月の挨拶マナー①「新年明けまして」はマナー違反

新年を迎えた際の挨拶で「新年明けましておめでとうございます」という人がよくいます。
「おめでとうございます」は良いのですが、「新年明けまして」は実は正月の挨拶としてマナー違反なのです。
お作法に反してしまう理由は2つあり、意味的に重複してしまう、あまり良くない意味に聞こえてしまうためです。
「明けまして」は「去年が終わり、新しい年になる」ことを示し、「新年」と同じ意味があります。
「明ける」は「年季明け」など期間が終了する際にも使われるので、「新年明けまして」は新年が終了するという表し方にもなります。
新しい年を迎える挨拶をする場合は、「新年おめでとうございます」や「明けましておめでとうございます」にしましょう。

正月の挨拶マナー②挨拶は1月7日までに行う

新年の挨拶のためよそのお宅を訪問する際は、1月7日までに行うようにします。
お正月には1月7日まで松を飾りますが、年始の挨拶も松を飾っている期間「松の内」の間に済ませることがマナーです。
「松の内」は場所によって期間が異なり、関西では1月15日までとされています。
元日の1月1日の訪問もマナー違反になるため、「松の内」の間であっても別の日にした方が良いです。

正月の挨拶マナー③午前やお昼に訪問しない

1月7日までに新年の挨拶に伺う際に、午前やお昼に訪問しないようにしましょう。
午前の早い時間帯だと先方も予定や準備がありますし、お昼だと昼食の時間帯なので訪問するのは失礼です。
基本的には午後になってから、1時か2時あたりを目安に伺いましょう。
先方に連絡せずにいきなり尋ねるのも失礼になるため、事前に先方に連絡するようにしてください。

正月の挨拶マナー④忌み言葉は使わない

正月の挨拶で縁起が悪いとされる忌み言葉は、絶対に使わないように注意してください。
新しい年は明るい気持ちで過ごしたいものであり、うっかりであっても忌み言葉に通じることを口にすれば相手の気分を害します。
避けるべき言葉は失う、絶える、枯れる、滅びる、去る、衰えるなどです。
新年が終了する意味にもなる「新年明けまして」も、人によっては忌み言葉に近いものに感じられるでしょう。

正月の挨拶マナー⑤正装を心がける

新年の挨拶のために訪問する際の服装は、マナーとして正装を心がけるようにしましょう。
お正月は行事として特別なものでありますし、挨拶に行くので身だしなみもしっかりすることが必要です。
男性も女性もスーツやジャケット、女性の場合はワンピースを着用します。
アクセサリーも目立つものはつけず、シンプルで上品なものがおすすめです。
足元も相手から意外と見られるため、靴をお手入れしてキレイにしておきましょう。

正月の挨拶マナー⑥玄関先で手短に

新年の挨拶でよそのお宅を訪問した際は、玄関先で手短に済ませます。
長々とお話しするのは相手に迷惑になるので、基本的に先方のお宅に上がらず玄関先で手早く挨拶を済ませましょう。
先方から「ぜひ上がってください」とすすめられても、長居しない範囲でお暇するようにしましょう。

正月の挨拶マナー⑦お年玉は新札で

訪問先がお子さんのいるお宅ならお年玉を用意しますが、渡すお金は新札のものにしましょう。
なぜ古いお札ではなく新札の方が良いのかというと、お年玉は新年が来たことを祝うお金に当たるからです。
お祝いとして相手に渡すお金であれば、清潔でキレイな状態のお札の方が良いです。
新札を用意するには銀行の窓口に行くことがおすすめですが、お正月休みで開いていない時はATMを活用しましょう。
ATMには新札が入っていることが多く、急にお年玉が必要になった際に新札が用意しやすいです。
新札は肖像がある面を内側にして、先に左側を次に右側を折り3等分に折ってください。
折ったお札はその状態で逆さまにならないように、ポチ袋を表にして中に入れましょう。

正月の挨拶マナー⑧お年賀を必ず持参する

よそのお宅への訪問時に手ぶらで行くのはとても失礼なので、お年賀を必ず持参にするようにしてください。
先方との関係性も含めて2000〜5000円程度の範囲で品を運び、のしをつけておきます。
お年賀は風呂敷で包むか紙袋に入れて、お正月の挨拶を済ませた後に相手に渡します。

まとめ

正月の挨拶マナーについて、「あれ知らなかった!」というものはあったでしょうか。
もしもマナーとして勘違いしていた点があったら、今年から正しい方法を実践してみましょう。
いろいろと注意しなくてはいけないことがあるのは大変ですが、お正月は一年で重要なものになるので挨拶も正しい振る舞いを心がけることがおすすめです。

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