スピリチュアルにおける「自動書記」の意味とは？種類や仕組みについて紹介

「自動書記」といった言葉を聞いたことはありますか？自動書記とはスピリチュアル用語の一つであり、本人の意志とは別に勝手にペンが動くことを意味します。勝手にペンが動く様子はとても不思議であり、霊の仕業だと考えられています。

今回は、そんな自動書記について紹介します。どのようなものが自動書記といえるのか確認してみてください。

自動書記とは

自動書記とは、筆者の意志とは関係なく、勝手に手が動いて文章などを書き綴るスピリチュアル現象の一つです。本人の意志が介入しないことから、別の存在（霊、天使、高次元の存在など）が文章を記載していると考えられています。

有名な例としては、「こっくりさん」が挙げられます。こっくりさんは文章を書くわけではありませんが、本人たちの意志とは関係なく硬貨を動かし文章を形成します。硬化にこっくりさん（霊）が憑りつくことで、霊が硬貨を動かしているのです。

自動書記の内容を読み取ることで、霊の言葉を知ることができます。

自動書記の種類

自動書記には、霊の介入具合によって3つの種類に分けられます。それぞれどのような内容なのか確認してみましょう。

受動書記

受動書記は、霊が筆者の体を借りて文章を書く自動書記です。筆者の意識はありますが、基本的には憑依と同じといえるでしょう。

霊が筆者の体を動かすため、動きが不規則になりがちです。高速でペンを動かしたり、ペンを叩きつけるように書いたりなど、明らかに普通の書き方とは異なる書き方をします。

また、文章にならないことも珍しくはありません。意味不明な言葉や図形が書かれる場合も多いです。

直感書記

直感書記は、意識に働きかける自動書記です。霊によって意識を誘導され、自然な流れで言語化していきます。

受動書記のように、霊によって体を動かされているわけではないため強制力はありません。あくまでも自分の意志で書き出します。

イメージとしては、今現在思った内容を、そのまま紙に書きだすような感じです。そして、その思った内容が、霊が伝えたい内容となります。

また、自分の意志で書くため、文章も整理しながら書けます。内容もわかりやすく、情報が読み取りやすいです。

霊感書記

霊感書記は、インスピレーションに働きかける自動書記です。直感書記と似ていますが、霊感書記はふとしたイメージを送るだけで、詳しい内容などは送りません。

仮に果物の絵を描くとしたら、直感書記は「スイカやリンゴを描きたい」と誘導するのに対して、霊感書記は「スイカやリンゴがあると良いかも？」とアドバイスするような感じです。突発的なアイデアを思いつく際は、霊が干渉しているのかもしれません。

また、あくまでもインスピレーションを与えるため、霊が伝える内容も曖昧です。何か思いついても、形に結びつかないこともよくあります。

小説家や芸術家などに体験することが多いといわれていますが、ほとんどの人がそのことに気が付いていないそうです。

自動書記による占い

自動書記は、占いに用いられることもよくあります。こっくりさんも占いの一つであり、霊に質問することで、その答えを教えてもらうのです。

霊や天使などの存在は、人間がいる次元とは少しズレた次元に存在します。そのため、時間や距離をある程度無視できるそうです。そのため、霊や天使に質問することで、その人が知り得ないことも知ることができます。

自動書記の危険性

自動書記には、危険も存在します。自動書記は霊の力を借りる手法であり、正しく行わないと、霊に憑りつかれてしまうからです。

よく「こっくりさんは危険」といわれるのも、霊に憑りつかれることが理由といえます。憑りつかれることでどのような目に遭うかわかりませんので、絶対に軽々しく行わないでください。

自動書記を試してみたい人は、実力と実績のある霊媒師に依頼しましょう。

科学的に見た自動書記の嘘

科学的に見た場合、自動書記は暗示によるものだともいわれています。人には無意識の領域が存在しており、暗示によってトランス状態となることで無意識が表面化し、意識とは別の動作をするのです。

催眠術のように特別な動作をしなくても、降霊術の儀式のように、雰囲気によって催眠状態となることも珍しくありません。集中することで暗示状態となり、体が無意識に動くことで自動書記となります。

また、こっくりさんに関しても、近年では「不覚筋動」によるものだと考えられています。硬貨に指を立てることで意識せずとも指先が動いてしまい、複数人による不覚筋動によって硬貨が動くわけです。

さらに、質問に対して自分なりの答えを潜在的に持つことで、無意識のうちに指を動かす先を意識してしまいます（予期意向）。そして、不覚筋動と予期意向による結果、「誰も動かしていないのに答えを指し示す」不思議な現象が生じるのです。

もちろん、科学では証明できない自動書記も存在しますが、科学的に証明できることから、自動書記は霊の言葉であることが嘘だともされています。

まとめ

自動書記は、霊の言葉を代弁するスピリチュアル現象です。一見すると無意味に見える内容も、見方を変えれば特別な意味を持っているのかもしれません。守護霊や天使などのお告げを聞くことで、良い未来を選ぶこともできるでしょう。

無意識のうちに何か書いたり思いつくようなことがあれば、その出来事に耳を傾けてみてください。