疲労回復したいときにスイーツを選んでしまうのは？なぜ？

心も体もグッタリしているときは、「疲労回復のために何かスイーツ食べたい！」と思います。
疲労回復したいときに他の食べ物ではなく、スイーツを選んでしまうのはなぜなのでしょう？
元気になるのに甘いものを求めるのには、糖分が脳や心に与える効果が関係しているからです。
体に気をつけながら安全に甘味で疲れを癒すコツなど、当記事で解説するのでご覧ください。

疲労回復のためスイーツを求めるのは

人が疲れたらケーキやチョコレートなどを食べたくなるのは、「甘くて美味しいから」 だけではありません。
体の中で疲労回復を一番要求しているのは脳なので、糖分が欲しくてスイーツを求めているのです。

脳が栄養を要求している
心と体の司令塔と言える脳は忙しく働き続けてパワーが消耗されれば、動くエネルギーを補うために栄養を要求します。
数ある栄養成分の中で糖分が最も早くエネルギーに変わるので、砂糖がたっぷり含まれたスイーツに目が向きます。
疲労回復したいと思う際は精神・肉体ともに酷使されていて、脳にかかる負担も半端ないものです。
心身を支える司令塔にパワーがなければ他の部分の回復もままらないため、脳に元気を与えるべく人は甘いものを摂取するのでしょう。

心が落ち着くから
疲労回復のためスイーツを食べる理由として、心が落ち着く効果が得られるのです。
甘いものを食べて体の中でブドウ糖に変わると、人をリラックスさせる助けをするトリプトファンが脳に運ばれやすくなります。
心の落ち着きは神経伝達物質のセロトニンでもたらされますが、それを作る元がトリプトファンです。
糖分には精神を穏やかにしてくれる効能もあるので、人は不安定になった気持ちを安定させたい点でもスイーツに手を伸ばしています。

疲労回復にスイーツを食べる際の注意

疲れを感じて甘いものを食べて脳から元気になったとしても、疲労回復効果は一時的なものでしかありません。
スイーツをたくさん食べてもエネルギーチャージが長く続くわけではないので、糖分を摂取する際は注意しましょう。
甘いものの過剰摂取は体に良い働きをするどころか、逆に次のようなトラブルを招いてしまうのです。

● エネルギー摂取過多での脂肪蓄積による肥満
● 血糖値の上昇による糖尿病のリスク
● 虫歯の増加
● 栄養バランスの偏りによる集中力の低下
● 老化を促進する成分の増加

上記にあげたのは一部のリスクであり、その他にも多くの不安要素があります。
「ストレスで元気がないときはケーキバイキング！」というと人もいますが、スイーツの食べ過ぎは問題点もあるので程々にしましょう。

疲労回復のスイーツは200kcalを目安に

体に支障が出ない範囲で疲労回復のスイーツをいただくには、1日での摂取は200kcalを目安にしてください。
200kcalは総摂取量が2.000kcalとされている人で出しているもので、基本は食事の10%程度のカロリー分がおやつで摂って良い量です。
日頃よく食べられているスイーツで言えば、次の量が200kcal分に相当します。

● 板チョコ：約1/2枚分
● ショートケーキ：約1/2個分
● アイスクリーム：小1個分

一度で200kcal全部を摂取してしまうよりも、午後や夜に分けることもおすすめです。

疲労回復におすすめスイーツ5選

疲労回復のときに食べやすく摂取効果も高いおすすめスイーツを、こちらで5選ほど紹介します。
職場にも常備しておいて、疲れたとき口にしましょう。

チョコレート
チョコレートは砂糖がたっぷり入ったスイーツ類の中で、糖分がエネルギーの元になる効率が良いお菓子です。
割って食べやすい板チョコ、1粒サイズで口に放り込みやすいアーモンドチョコなどデスクに置いておきましょう。

ナッツ類
「疲れは何とかしたいけど太りたくないな」という場合に、ナッツ類は血糖値の上昇リスクが低く代謝にも良いので口にしやすいです。
食物繊維とビタミンが含まれているので、ダイエット中の人にも向きます。

ヨーグルト
カルシウムも摂れるヨーグルトは、疲労回復効果を高めるスイーツです。
エネルギーの代謝にカルシウムは欠かせない成分なので、糖分との二重の効果で疲れも軽減されるでしょう。

干し芋
干し芋はナッツ類と同じく食物繊維とビタミンが含まれているので、体重を気にする人も安心して食べられます。
よく噛んで食べなくてはいけないことから、少量だけでも満腹感が出ます。

果物
甘い果物は体に良い栄養成分も豊富なので、健康的に糖分を摂れる理想的なスイーツと言えます。
リンゴ、蜜柑、その季節の旬であるフルーツなど、好きな果物をおやつにしてはいかがでしょうか。

まとめ

疲れるときは脳の部分からパワーが消耗されているので、疲労回復のために糖分が摂れるスイーツを求めやすいです。
甘いものを食べ過ぎてしまえば体に悪いですが、適量を守って食べれば心と体も元気になれます。
おやつで食べて良いカロリー内に収めて、疲れたときはスイーツにパワーをもらいましょう。