地方での移住生活を成功させるには？場所が自分に「合う」かで決める

リモートワークで働ける職場が増えたことや都会での子育てに不安を感じる方が増えたことで、最近では地方への移住生活に注目が集まってきています。
テレビ番組などでも首都圏の大都市から地方の町や村に移住した人の話が特集されていますが、地方に移り住んだら誰しもが快適に暮らせるというわけではありません。
移住生活に成功して自分が満足できる暮らしを手に入れるには、移り住む場所と自分が会うかで決めるようにしましょう。

移住生活は良いことばかりではない

都会から離れて地方に移り住むことを希望している人は理想の生活が送れるとつい思いがちですが、現実に移住生活をすると都会の生活より厳しい点もあるのです。
住む場所を思い切って変えることで得られる良い点ももちろんあるので、良い点と悪い点をよく理解した上で暮らす場所を変えてみるか検討してみてください。

移住生活することでの良い点

地方に移住生活することで得られる良い点は、環境面で都会よりものびのび暮らしやすいところになります。

居住環境の向上

地方の方が都会と比べて土地に余裕があるので建物が密集して建っていなく、物件一つ一つの間取りや敷地も広いものが多いです。
都会では買えない借りられないような庭が広く大きな家に、地方であればお手頃な価格や家賃で住めてしまいます。
自然も多く残っているのでお子さんが元気に遊べる場所もあり、お子さんの教育のために移住を考える人にとって希望に叶う居住環境となるでしょう。

周りと交流できる

都会で暮らしていると地域によっては近所の人と挨拶も交わさないほど人間関係が希薄ですが、人口が少ない地方では近所の人とは何かと協力し合う場面が多いので周りの人たちと交流が持てます。
親しくご近所付き合いができる人たちがいると困ったことも相談できるので、都会で暮らしていた頃は一人悩んでいた問題もきいてくれる人がいればスムーズに解決できるかもしれません。

良い食材が購入できる

移住した地域が第一次産業に従事する人が多い場所だと、とれたての野菜や魚など良い食材が購入しやすいです。
食材の鮮度が良いので食の安全を気にする人にとっては、都会で購入する食材よりも地方で購入する食べ物の方が安心して食べられるでしょう。

移住して問題になりやすいこと

地方に移住生活をすると都会の生活より厳しい点は、意外と出費が多い・日常生活で不便な点が多いところになります。

交通費や光熱費が高い

地方は都会よりも電車・バス代の設定が高く車が必須となるので毎月のガソリン代がかかり、家が広くなれば暖房や冷房の負担が大きくなるので光熱費も高くなるのです。
都会は利用者が多いので公共交通機関の本数が多いですが、地方は利用者が少ないため本数が少なく移動が大変という苦労もあります。
車が必須なのは移動するには自分で足を確保しなければいけないためで、免許がない人は移住にあたって事前に教習所に通っておいた方が良いでしょう。

都心よりお店が少ない

都心だとスーパーやドラッグストアなどお店が多く買い物場所に不自由しませんが、地方は都会に比べるとお店が少なく手軽に買い物することは難しいです。
銀行や病院などの施設も少ないため、そのあたりについても不便さがあります。

年収がダウンしやすい

地域によって賃金の価格が違い首都圏から移動すると賃金が低くなってしまい、都会で働いていた頃と比べると同じ職種で働いていても年収がダウンしやすいです。
ただし、年収が低くなっても都会より住宅費用がかなり抑えられるので、生活ランクはそれほど変わらずにすむでしょう。

人の輪に入るのが大変

ご近所の人たちと親しく付き合える点が魅力の移住生活ですが、最初のうちは地元民の輪の中に入るのは大変かもしれません。
相手から見ればよそから来たばかりの人と多少の警戒心があるかもしれないので、自分から明るく挨拶して積極的に歩み寄ろうとする姿勢が大切です。

お試しで移住生活して合うかを確かめよう

地方での移住生活が自分に合うかを判断するには実際に住むことで、自治体によっては「お試し移住」ができるので利用して確かめてみましょう。
お試し移住を行っている自治体では無料の宿泊施設や生活家電が揃った住居を用意していて、移住を考えている希望者が身軽に地域での暮らしを体験できるようにサポートしてくれます。
2泊3日など短期間でのお試しから、就業も体験できる長期間過ごせるお試しも可能です。
実際にその地で移住生活を経験している先輩方の話もきけて、暮らした場合のイメージなどが掴めます。
興味を持っている移住先がある人は、地元の自治体がお試し移住を行っていないか調べ、実施していたらまずは窓口に問い合わせて相談してみてください

自分が合うと感じた場所で移住生活を

地方での暮らしに魅力を感じていても自分に合わなければ失敗しやすいので、移住生活した場合の問題点も納得して受け入れられたら次は自分が合うと感じる場所を探しましょう。
お試し移住のサービスなどを利用していくつか候補先に滞在してみて、「合う！」と感じる場所が見つかったら本格的に移住生活の準備をすることをおすすめします。