大豆ミートで食事が変わる？大豆ミートの特徴や食べ方を紹介

「大豆ミート」という物を知っていますか？その名の通り大豆で作った代用肉のことであり、近年は扱うスーパーも増えてきました。

テレビや雑誌でも紹介されており、気になっている人もきっといることでしょう。

大豆ミートとは、どのような代用肉なのか。特徴や使い方を紹介します。

大豆ミートとは

大豆ミートとは、大豆に熱や圧力を加えることで肉のように加工した、フェイクミートのことです。ベジタリアンやヴィーガンの人を中心に、ヘルシー食品として近年注目を集めています。

もちろん、大豆の風味はありますが、多くの場合、味付けされているため一見しただけでは分かりません。ハンバーグなどの調理に使えば、尚更分からなくなるでしょう。

しっかりした食べ応えもあり、実際に肉を食べているような食感があります。

大豆は「畑のお肉」といわれるように、肉の代わりに、たんぱく質もしっかり摂れます。さらに、大豆イソフラボンや食物繊維も豊富で、美容やダイエットにも効果的です。

「フィレ」「ミンチ」「ブロック」など形状も様々あり、肉と変わらない感覚で、味わいを楽しむことができます。

大豆ミートの魅力

大豆ミートは、ただの肉の代替品ではありません。肉にはない、大豆ミートだけの特徴もあります。

より大豆ミートを知ってもらうためにも、特徴について紹介します。

低カロリー・コレステロールフリー

大豆ミートは、肉と比べて低カロリーなのが特徴です。大豆の油分を圧搾して加工するため、脂質量が少なくなります。

また、大豆ミートにはコレステロールも含まれていません。さらに、大豆サポニンには、コレステロールの吸収を抑え、余分なコレステロールを排出させる効果もあります。

低カロリー、コレステロールフリーであることから、ダイエットを意識している人におすすめの食材といえます。

大豆イソフラボンが豊富

大豆ミートは、大豆イソフラボンが豊富に含まれています。大豆イソフラボンは、女性ホルモンである「エストロゲン」に似た働きをし、自律神経を整える栄養素です。血行の促進やメラニン抑制作用により、肌荒れや冷え性などを改善してくれます。

また、大豆ミートには、ビタミンやミネラル、食物繊維も豊富に含まれています。どれも
美容と健康に必要な栄養素であり、男女問わず、健康で美しくしてくれるでしょう。

賞味期限が長い

大豆ミートは、賞味期限が長いです。乾物大豆ミートだと、約1年間保存することが可能であり、保存食としてもおすすめです。

戻した後も冷凍しておけば一か月は持つため、好きに使えます。

また、脂質があまりないため、冷めてもべたつきません。味が落ちづらいため、お弁当などにおすすめします。

大豆ミートの欠点

肉とは違うからこそ、大豆ミートには欠点もあります。購入する前に、以下の要素を確認してください。

「肉」の栄養素が摂取できない

大豆ミートは、「肉」ではありません。そのため、鉄分やビタミンDといった、肉に含まれる栄養素を別で摂取する必要があります。

また、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質とでは、含まれる必須アミノ酸量が異なります。端的にいえば動物性タンパク質の方がバランスが良く、体を作るのに優位性が高いといえるでしょう。

健康的な体を作るためにも、大豆ミートだけではなく、牛肉や豚肉なども食べる必要があります。

栄養の過剰摂取となりやすい

大豆イソフラボンは、摂り過ぎると逆に、ホルモンバランスを崩す恐れがあります。女性ホルモンが過剰になることで、月経周期などの乱れが生じるのです。男性でも、体調不良や精神不調に陥りやすく、大豆ミートの食べ過ぎには注意が必要となります。

また、大豆ミートには塩分も多く含まれています。日常的に大豆ミートを食していると、高血圧となるでしょう。

大豆ミートの食べ過ぎを防ぐためにも、一度の食べ過ぎはもちろん、別の日には豚肉を食べるなど、毎日大豆ミートを食べないことも大切です。

準備に手間がかかる

大豆ミートは、下ごしらえに時間がかかります。乾物の場合は水で戻す必要があるほか、肉らしくするための味付けも必要です。味付けをせずに使うこともできますが、パサパサした大豆の味がするため、あまり美味しく感じないでしょう。

美味しく料理するためにも、ひと手間加える必要があります。

とはいえ、準備が面倒な人向けに、既に味付けされたレトルトや冷凍品もあります。レトルトや冷凍の大豆ミートなら、そのまま料理に使うことも可能です。

乾物よりも値段は高くなりますが、忙しい人はレトルトや冷凍の大豆ミートを使うことをおすすめします。

大豆ミートの食べ方

大豆ミートを食べるには、どのようにすれば良いのでしょうか？

使い方

大豆ミートは、豚肉や鶏肉などと同じように調理可能です。基本的には一口サイズで小分けしてありますので、そのまま、唐揚げや肉炒めなどに使ってください。

また、大豆ミートにはミンチタイプもあります。ひき肉と同じように活用すれば、ハンバーグなども作れるでしょう。

ただ、そのまま使えるのはレトルトや冷凍品タイプだけであり、乾燥タイプはお湯で戻してから調理する必要があります。

ボロネーゼパスタ、キーマカレー、コロッケ、麻婆豆腐など、自由に作ってみてください。

乾燥大豆ミートの戻し方

乾燥大豆ミートは、ただ水で戻すだけでは美味しくありません。大豆っぽい味わいもあり、食べても肉らしさを感じないでしょう。よりおいしく食べるためにも、以下の手順で準備してください。

1. 大豆ミートをぬるま湯につけて戻す
2. 戻した大豆ミートを熱湯に入れ、中火で約3分ほど茹でる
3. ザルに移し、大豆臭さと黄色い色がなくなるまで、しっかり水洗いをする
4. 水気をしっかり絞る
5. 下味をつける

大切なのは水洗いをしっかりすることです。妥協をすると、美味しくなりません。面倒ではありますが、臭さと色が落ちるまで、しっかり水洗いをしてください。

注意点としては、優しく扱うことです。多少なら問題ありませんが、あまりガシガシ洗ったり絞ったりすると崩れてしまいます。

他にも、水で戻すと分量が増えますので、レシピの計量をする際は注意してください。

まとめ

大豆ミートの特徴は、低下カロリー高たんぱくなことです。ダイエット中だとカロリーが気になりますが、低カロリーな大豆ミートなら、カロリーを気にせずいただけます。たんぱく質が豊富なのも、ダイエットにおすすめな理由といえるでしょう。

また、美容成分も豊富に含まれており、美容目的にもおすすめです。大豆ポリフェノールには抗酸化作用もあり、血管の老化も予防することで生活習慣病対策にもなります。

最近太り気味でコレステロールが気になる人は、ぜひ普段の食事に大豆ミートを加えてみてください。