インテリアで風水を整える。要所には何がおすすめ？

風水とは、気の流れを操作することで運気も操作する学問です。物の配置を変えるだけでも、運気は変わるといわれています。

最近、「運が無い」と思ったことはありませんか？もしかしたらそれは風水が影響しているかもしれません。

部屋ごとにおすすめなインテリアなど、風水について紹介します。

風水の基本は「気」

「気」とは、力の流れのことです。世界には様々な力の流れ（気）があり、その力によって様々な作用を起こすと考えられています。

占いでよく聞く「恋愛運」や「金運」なども気の一つで、恋愛運や金運が強いインテリアを配置することで、より気が高まるというわけです。

気は、一つの要素によって決まるものではありません。方角、陰陽五行説、色、もっと詳しく参照するなら、星座、座標、龍脈など、様々な要因によって決定づけられます。

情報を統計して結果を導き出すことから、風水は占いではなく、学問の部類に分類されているのです。

方角

方角は、東西南北だけではなく、東北や東南も合わせた、全8方位で考えます。

大まかにですが、
北：信頼、秘密
北東：変化、転職
東：流行、言語
南東：人間関係、信用
南：才能、芸術
南西：母性
西：金運
北西：上司、出世
といったように、それぞれ方角によって影響（気）も違ってくるのです。

一例として、転勤を希望するなら北東に運気が上がる陽気のインテリアを置いたりして、運気を調整します。

陰陽五行説

陰陽五行説とは、中国で考えられている自然界の節理です。全てのものは「木、火、土、金、水」の五行説で成り立っていると考えられ、それに、「陽、陰」の二つの気がバランスを取ってるといわれています。

観葉植物やガスコンロなどの身近な物も当てはまり、それぞれ観葉植物は木の気、ガスコンロは火の気が当てはまるのです。

また、五行には「相生」と「相剋」という他の気に影響を与える場合もあります。

相生は、力を与える気の流れです。「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず」といわれ、火に木を入れると火力が増すように、火の気と木の気は相性が特に良いのです。

逆に、相剋は力を減少させる気の流れです。「水は火に勝（剋）ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝つ」といわれ、火に水をかけると消えてしまうように、火の気と水の気は相性が悪いといえるでしょう。

色

風水は色によっても影響を与えます。というのも、色にはそれぞれ当てはまる気の力があるからです。

赤は火の気、青は水の気、緑は木の気、黄は金の気、茶は土の気といったように、それぞれすべての色は五行のどれかに当てはまります。

他にも、赤はやる気に満ちて恋愛運が上がる色、青は冷静で仕事運が上がる色、緑は穏やかな気持ちにさせ健康運が上がる色など、色自体にも意味があります。

全ての物には色があります。同じインテリアでも、色が違うだけで風水の意味は変わってくるのです。

基本のインテリアコーディネート

風水は様々な条件によって影響を変えますが、それだと何を置けばいいのかよくわかりません。

方角などの条件によって変わってきますが、「これを置くと良い」とされる、定番のインテリアを紹介します。

玄関

玄関は、風水上「運気が入ってくる」場所といわれています。そのため、積極的に運気が入って来てもらえるよう、陽の気が強いものを置くと良いです。

観葉植物や水槽などの生物や、綿やウールなどの自然由来の物など、暖かく生命力あふれるものを置きましょう。

他にも、運気が逃げないようにするため、絵や写真をS字状に飾っていきます。運気は光や音と同じように直角に反射すると考えられており、S字状にすることで運気が反射しながら家の中に入っていくようになります。特に鏡は運気を増強するといわれており、玄関に鏡は欠かせません。

逆に、人形やドライフラワーなどの「生きていない物」は、陰の気が強く玄関にふさわしくありません。また、鏡を玄関の正面に飾ると、入ってきた運気を全て反射して外に出してしまいますので注意してください。

寝室

寝室ではベッドの向きが重要です。運気は北から南に流れると考えられていますので、頭から足へ運気が流れるように北枕にします。

よく仏が眠る向きであるため「北枕は運着が悪い」といわれていますが、そのようなことはありません。「仏教の祖である釈迦が入滅の際に頭を北にしていた」といわれ、むしろ縁起がいいといわれています。

また、ベッドの位置はドアから離れた位置に設置します。ドアは風水上「運気の通り道」とされており、導線上にベッドがあると、折角の運気が流れてしまうからです。

他にも、観葉植物や木製のインテリアを飾ることで、自然エネルギーが吸収されるといわれています。

逆に置いてはいけないものは、人形やドライフラワーなどです。陰の気が強いものは寝ている間に運気が奪われるといわれています。鏡も、自分の姿が映ることで運気が流れてしまいますので注意してください。

それと、電化製品や電子機器は運気を乱します。電気スタンドや時計程度ならともかく、それ以外の物は極力置かないようにしましょう。

キッチン

キッチンは、水と火の気が集まる運気のバランスが悪い場所です。両方に影響を調和するため、観葉植物などの木の気を取り入れると良いでしょう。他にも、土鍋や瀬戸物の皿など、土の気がある物もおすすめです。

また、ゴミ箱は蓋つきの物を選びます。ゴミは不浄であり陰気が溜まりますので、蓋をして陰気が広がるのを防ぐのです。

金の気を取り入れるなら、窓周辺の物を無くして光を取り入れやすくします。光には金の気が含まれており、明るくすることで運気が上がるのです。

逆に、金属やプラスチック製の物はあまりよくありません。金属（金の気）は火の気を乱し、プラスチック（火の気）は、より火の気を強めてしまいます。火の気のバランスが崩れると火事になる恐れもありますので、火の気であるコンロや電子レンジなどから放して置くようにしましょう。

リビング

リビングは、落ち着ける場所であると共に人と気の流れがある場所です。運気の流れを阻害しないようにするため、背の高いインテリアはあまり置かないようにしてください。ソファーも運気の流れを阻害してしまいますので、ドアや窓から離して置きましょう。

テーブルは丸いものを選びます。円形の物は縁起（円気）が運気の流れが良く縁起がいいといわれています。

他にも、テレビの横に観葉植物を置くと良いです。テレビ（電化製品）からは陰気が出ていますので、陽の気を持つ観葉植物で中和してあげましょう。

トイレ

トイレは不浄な場所であり陰の気が溜まりやすい場所です。そのため、観葉植物や絵画など、陽の気がある物を用意します。

また、クリスタルやアロマオイルなどは悪い気を浄化してくれます。特に、アロマオイルはトイレの嫌な臭いも変えてくれるためおすすめです。

逆に、水の気が強いため、写真や電化製品などの火の気がある物と相性が悪いです。他にも、時計やカレンダーは陰の気が溜まりやすいですので、トイレには置かない方が良いでしょう。

観葉植物は万能

場所や方角によっておすすめのインテリアは変わってきますが、総じて観葉植物はどこでも効果があります。陽の気が強く、陰の気を取り払って気のバランスを整えてくれるのです。

運気の通り道に置いてはダメなどの制限もありますが、風水的に使いやすいインテリアです。

部屋も華やかになりますので、積極的に取り入れていきましょう。

風水の基本「清潔にする」

風水の基本ともいえるのが、清潔にすることです。いくら風水的に良いインテリアを揃えても、汚れていては陰の木が溜まってしまいます。

清潔にすることで陽の気が生じやすくなり、整頓することで運気が流れやすくなるのです。

生活もしやすくなりますので、不要な物は処分し、掃除と整理整頓を心がけましょう。

風水はかみ合わない時もある

風水は様々な要因によって決まってきます。そのため、状況によっては相容れないこともあるのです。風水的に北は水の気がおすすめではありますが、水の気を増やしたくないトイレが北であってはどうしようも無いでしょう。

「当たるも八卦当たらぬも八卦」という言葉があります。風水は占いではありませんが、「風水の結果がすべてではない」事を念頭に、インテリアを選びましょう。