地方移住のリアルな評価とは？地方暮らしのメリット・デメリットを紹介

ゆったりした時間が満喫できる地方暮らし。近年は都会の喧騒に疲れ、地方暮らしを希望する人が増えてきています。コロナ禍の影響で在宅ワークが普及したことも、地方暮らしが増えている理由の一つと言えるでしょう。

しかし、地方暮らしは必ずしも良い点だけではありません。地方だからこその悪い点も存在します。良い点だけのイメージで移住すると、あとできっと後悔してしまいます。

地方移住のメリット・デメリットにはどのようなことがあるのか。地方移住について紹介します。

地方移住のメリット

地方暮らしには、以下のようなメリットがあります。

空気が綺麗

地方暮らしの最大のメリットは、空気が綺麗なことです。森や山など自然が豊富にあることで、空気が澄んでいます。排気ガスまみれの都会から引っ越すと、空気の良さがすぐに実感できるでしょう。

四季も体感しやすく、地方ならではの美しさを堪能できます。

生活コストが安い

地方は、都会と比べ物価が安いです。野菜や果物はもちろん、海が近い土地なら鮮魚も安く購入できます。商品にもよりますが、都会と比較して半額近くなることも珍しくありません。

もちろん全てが安いわけではありませんが、総合的に比較すると、地方の方が都会よりも安いと言えます。

ストレスが溜まりにくい

地方暮らしは、都会よりもストレスが溜まりにくいです。自然に囲まれた広々とした土地に住むことで、のんびりとした時間を過ごせます。

中でも魅力的なのは、満員電車がないことです。朝の通勤ラッシュや渋滞に巻き込まれることなく、スムーズに出勤できます。

他にも、外で体を働かせることから、自由に運動もできます。子供を外で遊ばせやすく、子育てにも向いているでしょう。

犯罪率が低い

地方は、比較的犯罪率が低いです。住人の割合が都会よりも低いため、相対的に犯罪者が少なくなります。

また、住人が少ないことで、近所付き合いも濃厚になりやすいです。田舎だと住民すべてが知り合いといったことも多く、見知らぬ人が来ると、すぐに話が広がって住民同士で警戒をしてくれます。

もちろん、近年は人が少ないことから地方の犯罪も増えていますが、それでも、都会と比べると事故や犯罪のリスクが低いと言えるでしょう。

地方移住のデメリット

メリットがある一方で、地方暮らしには以下のようなデメリットもあります。引っ越してから「こんなはずでは」と困惑する人も多いですので、よく確認をしておきましょう。

交通が不便

地方は、交通が不便です。バスや電車の交通機関は限られており、自由に遠出ができません。住む場所によっては、どちらも近くにないといったこともありえます。

地方移住する際は、移動手段に車が必須です。最低限、自転車がないと生活ができないでしょう。

虫・爬虫類

地方には、虫や爬虫類などの動物がたくさんいます。すぐ隣が山や森といったことも多く、家の中によく入り込んできます。

特に夏場がすごく、夏の夜に窓を見てみると、室内の明かりに集まった虫たちが、窓一面にびっしりと言えます。

虫や爬虫類などの生き物が苦手な人は、地方暮らしが難しいです。

お店が少ない

地方は、都会と比べてお店が少ないです。地方によっては最寄りのコンビニまで徒歩で30分かかる場合もあり、不意に感じます。

また、カラオケや映画館といった娯楽もあまりありません。楽しめる場所が少ないため、都会に慣れている人だと、すぐに飽きてしまうでしょう。

全くお店がないわけではありませんが、購入や娯楽に制限がかかりやすいです。

仕事先が少ない

地方は、都会と比べ仕事先も少ないです。企業が少ないため、考えなしに移住してしまうと、就職難になってしまいます。

もちろん、市役所やハローワークを利用すれば仕事を紹介してもらえますが、希望する職種は難しいです。都会にと比べると給料も安く、仕事が嫌になるでしょう。

そのことから、地方移住をする人は、在宅ワークで働ける目処が立っている場合が多いです。

近所付き合いが煩わしい

地方では、助け合いの精神が根強いです。不便を補うため、頻繁に交友をしてくれます。近所から野菜や魚をいただいたといった話も珍しくはありません。

しかし、人によっては交友が煩わしく感じるでしょう。ズカズカと接してくる人も多く、都会のように距離を保ってくれません。

また、地域に馴染めない人には排他的となる場合もあります。人付き合いが好きな人なら気になりませんが、都会の距離感に慣れている人は、生活のしづらさを感じます。

地方移住をするためには

地上移住に興味を持っているけど、実際にはどのようにすればいいのわからない人も多いかと思います、都会内での引っ越しと同じように考えていると、後で後悔する結果となりかねません。

地上移住をするには、どのようなことをすればいいのでしょうか？

地方移住をする目的を明確にする

移住をする前に、なぜ移住をするのかを明確にしてください。なんとなく移住を決意すると、イメージとのギャップで挫折をしてしまいます。

「毎日海で遊びたい」「子どもを自然に触れさせたい」「農家になりたい」など、目的があれば多少のギャップも気になりません。「住めば都」といった言葉があるように、段々と地方暮らしに慣れていき、生活が定着していきます。

また、理由を明確にすれば、移住先の候補も絞れます。地方暮らしはデメリットがあることを理解しつつ、それでも移住したいかをしっかり考えましょう。

移住先の情報収集をする

移住先を大まかに決めたら、情報収集をします。交通や店舗情報などを確認することで、生活の様子をイメージしやすくなります。

自分で調べるのも良いですが、NPO法人が運営する「ふるさと回帰支援センター」や総務省が支援する「移住・交流情報ガーデン」など、移住をサポートするサービスを利用する方法もあります。

他にも、実際に現地に行って下見をするなど、移住を後悔しないためにも情報収集は大切です。

家族や親戚を説得する

家族がいる場合は、移住についてよく話し合ってください。地方への移住は今よりも不便になるため、嫌がる人も多いです。

家族が嫌がる場合は妥協も視野にいれ、円満な移住にしてください。

移住に関する制度などを調べる

お得に移住をするためにも、補助金や制度についても調べておくと良いです。地域によっては住居がタダで貰えたり、引っ越し資金を支援してくれたりなどもします。

補助金や制度の確認は、移住先の市公式サイトで確認をすると良いでしょう。必要なら電話で確認もしてみてください。

試しで移住をしてみる

より地方暮らしを理解するために、お試しで地方移住をしてみると良いです。数ヶ月住んでみることで、地方暮らしの良い点と悪い点が見えてきます。

地域によっては移住体験も実施していますので、応募してみるのも良いでしょう。

実際に暮らしてみれば、「こんなはずでは」と後悔する心配もありません。希望する地域以外でも、一度は地方暮らしをして、リアルな現状を体験してみてください。

まとめ

地方移住に憧れる人も多いですが、実際に住んでみると不満点は多くあります。特に問題となりやすいのは、地域住民とのコミュニケーションです。交友がうまくいかないことで、疎外感が感じられるでしょう。

他にも、思った以上にお店が少なかったり、虫や動物が多かったりなど、イメージ通りでないことがよくあります。

言葉や文章からだけは、地方暮らしは実感できません。リアルな地方暮らしを知るためにも、まずは移住体験をしてみることをおすすめします。