重曹うがいにはどんな効果があるの？やり方や注意点を紹介

重曹うがいとは、その名の通り重曹を使ってうがいをすることです。水に重曹を溶かしてうがいをすることで、ただの水でうがいをするよりも、口内をスッキリさせられます。
また、虫歯予防にも効果があると、SNSやインターネットで注目されています。簡単に始められることから、実際に試してみた人も少なくはありません。
近年は、健康寿命を伸ばすため、8020運動といった運動が掲げられています。「80歳の時に歯を20本残そう」といった運動であり、老後に歯を残すためにも、若いうちから歯の健康を意識する必要があるでしょう。
重曹うがいをすると、なぜ虫歯予防につながるのか。重曹うがいの効果ややり方などを紹介します。

重曹でうがいをするメリット

重曹でうがいをすると、以下のような効果が期待できます。

虫歯・歯周病予防

虫歯の主な原因は、食べ残しによる酸の発生です。虫歯菌が食べ残しから酸を生成し、それによって歯を溶かすことで虫歯となります。
重曹は、そんな虫歯の原因となる酸を無力化する物質です。重曹はアルカリ性の物質であり、酸と合わせることで中性へと化学変化します。歯を溶かすのは酸による成分であり、中性化した状態では歯を溶かすことはできません。それにより、歯が守られ、虫歯を防ぐことができるのです。
また、虫歯菌は口内が酸性の状態ほど活性化されます。重曹うがいによって口内のPHを中性に保てば、虫歯菌の増殖も防げるでしょう。

口臭予防

重曹によるうがいは、口臭予防にもつながります。口臭の原因は口内の細菌が原因であり、口内のPHを中性に保つことで、悪臭の原因となる口内菌を減らせるからです。
また、重曹には消臭効果もあります。タバコや食べ残しによる臭いも抑え、口内をスッキリさせてくれるでしょう。

歯を白くする

重曹には、歯を白くする効果もあります。重曹にはたんぱく質を分解する性質があり、歯の表面にある着色汚れを綺麗にしてくれます。
ただ、あくまでも歯の表面にある汚れを落とすだけで、歯の変色を改善するわけではありません。変色した歯を白くしたい場合は、ホワイトニングを受ける必要があります。

重曹うがいのやり方

やり方としては、重曹を水に溶いて、あとは口をゆすぐだけです。分量の目安としては、コップ一杯分の水に対して、小さじ一杯分程度の重曹を入れてください。
注意点としては、喉までうがいをしないことです。喉までうがいをすると、重曹によって喉のPHが変化してしまい、喉を痛めてしまいます。
うがいとはいいますが、ガラガラうがいはせず、口内をゆすぐ程度にとどめてください。

重曹うがいの注意点

重曹うがいをする際は、以下の点に注意してください。

食用の重曹を使う

重曹うがいには、食用の重曹を使用してください。重曹には工業用や医療用などもありますが、それらは成分が強く、使ってうがいをすると体調を崩してしまいます。
口内が荒れる可能性も高いため、必ず食用の重曹を使うようにしてください。

重曹うがい後は歯磨きを避ける

重曹うがいした後は、歯磨きを控えてください。重曹には粒子による研磨作用もあり、口内に重曹の粒子がある状態で歯磨きをしてしまうと、歯の表面を削ってしまいます。
歯の表面を覆うエナメル質は、一度破壊してしまうと基本的には再形成されません。酸によって歯を溶かすのと同じ結果となり、逆に虫歯になりやすくなります。
歯磨き前にゆすぐ場合は、必ず普通の水でゆすぐようにしてください。

頻繁に重曹うがいをしない

いくら虫歯予防になるからといって、頻繁にしてはいけません。重曹には塩分が多量に含まれており、重曹うがいをし過ぎると、塩分を過剰摂取してしまいます。
たとえ飲まなくても、口内から塩分は吸収されます。重曹うがいをする際は、食後の後、一日2回〜3回を目安に行うといいです。
また、回数が多すぎると、口内のPHがアルカリ性に傾いてしまいます。正常な状態とは異なる状態となり、別の問題が生じやすくなるでしょう。
そのような意味でも、頻繁に重曹うがいをするべきではありません。

歯磨きも忘れずに行うこと

重曹うがいは、あくまでも酸の発生や虫歯菌の発生を抑制するだけで、既にあるプラークや歯石は除去できません。
重曹うがいによる効果は一時的な効果であり、虫歯菌の巣窟となるプラークや歯石が残ったままだと、虫歯になりやすくなります。
また、うがいをしたからといって、完全に食べ残しがとれるわけではありません。プラークや歯に詰まった汚れを取り除くためにも、歯磨きは必要となります。
ただ、注意点でも触れたように、重曹うがい後の歯磨きは、歯を削ってしまう恐れがあります。そのため、重曹うがいをする際は、歯磨きをした後に行ってください。

銀歯があっても重曹うがいはできる？

銀歯があっても、重曹うがいができます。銀歯には銀以外にも合金が使われており、多少の酸やアルカリ物質（重曹）に触れても、化学変化することはありません。安心して、重曹うがいをしましょう。
どうしても心配なら、歯医者に相談する手もあります。歯の定期検診をしたついでに、相談してみてください。

まとめ

重曹うがいをすることで、虫歯菌の発生を抑制し、酸によって歯が溶けるのを防ぐことができます。ほかにも。歯周病予防や口臭予防もできて、口内がスッキリするでしょう。
注意点もいろいろありますが、重曹うがいによって簡単に口内をケアできます。
虫歯や口臭が気になる人は、ぜひ重曹うがいを試してみてください。