深層心理は色彩に影響されるって本当?各色が与える印象を紹介
色は、人の感情に影響を与えます。赤い色を見れば興奮し、逆に青色を見れば冷静になるものです。近年では、白よりもオレンジの方が温かみを感じられることから、病院の配色にオレンジが取り入れられています。
そんな色と感情の関係性ですが、実は選んだ色によって、その人の深層心理を知ることができるのです。
人の感情は分かりにくいものであり、特に深層心理は、本人でも理解しきれない部分があります。
どの色を選ぶ人は、どのような深層心理を持っているのか。色彩による意味を紹介します。
色彩心理とは
色彩心理とは、色に対してどのようなイメージを持つかの深層心理になります。深層心理とは、いわゆる無意識の領域であり、色によって感情は変化します。
また、色彩心理は多くの人で共通しており、色によって感情を操作することも可能です。赤い色を見れば興奮し、逆に青い色を見れば冷静になるでしょう。
これは、暖色と寒色の関係にもいえることであり、赤やオレンジの色は温かく見え、逆に青や紫の色は冷たく見えます。冬には暖色系のアイテムが多いのも、色彩心理うぃ利用しているからといえるでしょう。
また、色彩心理は、現在の心境によって好みが変わります。やる気がある人は赤い色を選びやすく、逆に落ち込んでいる人は青い色を選びやすいです。
そのため、選んだ色からその人の精神状態を知ることもでき、付き合いや精神治療などの方針にもできます。
各色彩の意味
それぞれの色には、どのような特徴があるのか、基本となる色彩の意味を紹介します。
赤(レッド)
赤は、興奮や情熱的な色です。よく「牛は赤い色に興奮する」といわれていますが、人間にも同じことがいえます。エネルギーに満ちている色であり、やる気が漲っているといえるでしょう。
ただ、赤には怒りや警戒心といった感情を含まれており、決してプラスな感情だけではありません。争いや炎といった過激的な表現を感じることもあり、人によっては注意が必要です。
他にも、赤は血液を想像しやすく、苦手とする人もいます。
橙(オレンジ)
橙は、楽観的な印象のある色です。太陽のような明るさから、陽気な温かな印象が受け取れます。赤系配色であることからエネルギッシュな面もあり、健康的な色と感じる人も多いでしょう。
また、陽気で柔らかな印象から、社交的や友好的と感じる人もいます。総じて人当たりが良い色であり、やさしい気持ちにさせてくれる色です。
黄(イエロー)
黄は、明るく感じられる色です。黄色の配色はよく目立つため、人によっては赤や橙よりも明るく感じられるでしょう。閃きや幸運の色と表現する人もおり、希望が感じられる色といえます。
一方で、明るすぎることから子供っぽいとも感じられます。他にも、陽気、軽率、注意といった印象もあり、人を選ぶ色といえます。
緑(グリーン)
緑は、癒しが感じられる色です。多くの人が自然を連想し、安心や心の癒しを感じられます。生命力や新鮮さも感じられ、心が洗われる色です。
ただ、色彩心理においては嫉妬や優柔不断を示す場合もあります。稀にですが、緑から毒を連想する人もおり、必ずしも、リラックスできる色ではないようです。
青(ブルー)
青は、爽快感が感じられる色です。冷静さと清潔さが感じられ、大人びた印象があります。水の色であることから、流動的、清涼感、浄化といった印象も感じられ、洗礼された色といえるでしょう。
一方で、冷淡や震えといった考えも少なくありません。「顔を青ざめる」といったように、状況によっては強いマイナス思考が感じられます。また、人が亡くなった際の「血の気が引く色」も青で表現されることから、底知れぬ怖さもあります。
他の色彩よりも、感情によって感じ方が大きく変わりやすいです。
紫(パープル)
紫は高貴な色です。青と赤を混ぜないとできない色であることから、昔は王族などの位が高い人が好んで使用していました。魅惑的な色でもあり、高級感と神秘性が感じられる色です。
ただ、高貴さや不思議な雰囲気であることから、高慢的、ナルシストといった印象を受ける人もいます。青同様に「血の気が引いた色」でもあり、紫に抵抗を感じる人も少なくはありません。
黒(ブラック)
黒は、重厚感のある色です。重く力強い印象が受けられ、包まれているかのような安心感があります。
また、黒を温かいと感じる人も多いです。光を吸収することから冬服でもよく使われており、印象にも残っている人も多いことでしょう。
一方で、黒は暗闇の印象もあり、不信感や不安定といったマイナス思考もあります。人によっては黒を寒く感じる人もおり、青以上に感じ方が分かれる色です。
白(ホワイト)
白は、潔癖で純真な色です。何色にも染まっていないことから、正しさや厳粛といった印象が受けられます。
また、天使の色を始め、神聖なものは白で表現されています。ウェディングドレスなども白であり、プラス思考を受けやすい色です。
一方で、何もないことから、虚無感や無意味といった印象もあります。決してマイナス思考なわけではありませんが、深層心理で選ぶ人は、どこか達観している人なのかもしれません。
感情を変えるなら色彩を意識してみよう
色と感情は、一見するとなんの繋がりもないように思えますが、実際には、色によって感情は大きく変化します。興奮している人には青や緑を、落ち込んでいる人には赤や黄に接することで気分を調整できるでしょう。
相手の深層心理を変えたい・知りたいときには、色彩を意識してみてください。
ただし、色彩心理は絶対ではありません。黒い色にプラス思考とマイナス思考があるように、人によっては感じ方は異なります。中には黒から高貴さや純粋さを感じる人だっているかもしれません。
もちろん、好きな色なら自然と選ぶでしょう。やる気に満ちている人でも、青が好きなら青のコーディネートをします。
色占い的な部分もありますので、過信はせずに色彩心理を活用してみてください。
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