誰でもできる簡単手品！種明かしと合わせてご紹介

ちょっとした余興におすすめな手品。摩訶不思議な現象は見ていて面白く、イベントや宴会で披露することで、その場を楽しく盛りあげてくれるでしょう。子供にも人気であり、小さい子にしてあげれば、目を丸くしながら喜んでもらえるはずです。

もちろん、本格的な手品は到底無理ですが、誰でもできるような手品も少なくはありません。仕組みさえ知っていれば、明日からでも手品を披露できるでしょう。

誰でもできるような簡単手品を、5つほど紹介します。

コインの入ったコップ当て

3つのコップの中から、コインの入ったコップを当てる手品です。観客にコインを入れてもらった後、残りのコップの位置を交換してもらいますが、それ以外は一切手を加えずコインが入ったコップを当てて見せます。

もちろん、隠す瞬間は目隠しをして見ることはできません。まるで透視をしたかのように、コインを入れたコップを当てることでしょう。

手品の仕組み

事前準備として、3つのコップに小さな目印を付けます。右のコップは+、真ん中のコップは-、左のコップは○と言ったように、観客に分からないよう細工をしておくのです。

後は、印をもとにコインの入っているコップを当てます。「残りのコップの位置を交換してもらう」ことで、コインが入ってないコップが判別可能です。初期配置から変わって位階コップを選ぶことで、コインを見つけられるでしょう。

やり方

1. 3つの紙コップに、それぞれ違った目印を小さくつけておく（事前準備）
2. 紙コップを並べ、それぞれのコップに着けた印の初期位置をさりげなく確認しておく
3. 観客に「コインを入れた後、残りのコップ2つの位置を交換してもらう」と説明する
4. 目隠しをした後、観客にコインを入れて、残りのコップを移動してもらう
5. 目隠しを外し、透視する振りをしながら、コップのマークを確認する
6. 初期位置から移動していないコップを開き、コインを取り出す

9分の1のカード当て

1枚の紙を9分割し、その中から観客が選んだ数字を当てる手品です。1枚の紙を手で9分割に千切った後、カードをまとめて一束にします。

一番上のカードに好きな数字を書いてもらい、残りのカードには適当な数字を書いてもらいます。全てに書き終わったら、カードをシャッフルして準備完了です。カードの思念を読み取ることで、観客が書いた好きな数字を当てることができるでしょう。

手品の仕組み

ポイントは、1枚の紙を千切って9分割にすることです。紙は千切ることで切断面が毛羽立ち、それによって選んだカードを見分けます。

1枚の紙を9分割にすることで真ん中にあるカードは四方が毛羽だったカードになり、他のカードと見分けがつくようになるのです。

後は四方が毛羽だったカードを一番上にして、正解となる数字を書いてもらいます。シャッフルしても四方が毛羽だったカードは分かるため、正解の数字が当てられるのです。

やり方

1. 紙（できれば正方形）を1枚用意し、自然な流れで9分割に千切り分ける
2. 四方が毛羽だったカードを一番上にし、残りのカードをまとめて束にする
3. 「1枚目に正解の数字を書いてもらい、残りのカードには不正解の数字を書いてもらう」と説明する
4. 目隠しをして数字が見えないようにする
5. 全て書き終わったら、カードをシャッフルする
6. 目隠しを外し、カードを読み取りする振りをしながら四方が毛羽だったカードを探す

トランプの数字当て

カードの束から、選んだ数字が分かる手品です。52枚のカードの中から1枚を選んでもらい、手品師が後ろを向いている隙にカードを確認してもらいます。

そして再びカードの束に入れ、3回振って広げると、選んだカードだけが表がえった状態で見つかります。

手品の仕組み

ポイントは、相手の意表を付いた大胆さです。カードの確認に後ろを向いている際、一番上のカード以外をひっくり返した状態（表返った）にしておきます。そして、上の一枚だけを裏返った状態にしておき、そのカード束にカードを戻してもらうのです。

その状態だと、表がえったカード束の中に1枚だけ選んだカードが裏返っており、どのカードを選んだかすぐに分かります。探す際にはさりげなくカード束を全てひっくり返すことで、選んだカードだけが表がえっているというわけです。

また、選んだカード以外にも、一番下のカードが表がえったままとなります。直す暇はありませんので、バレないよう、カード束の下の方はまとめたままに公開しましょう。

やり方

1. カードをよくシャッフルし、その中から1枚だけを抜いてもらう
2. 見えないよう手品師は後ろを向き、その隙に観客はカードの数字を確認する
3. また、手品師は後ろを向いているうちにカード束を全てひっくり返し（表返し）、一番上のカードだけを裏返す
4. 手品師は前を向き、カード束に選んだカードを入れてもらう
5. 多少大げさにカード束を3回ほど振り、さりげなくカード束全てをひっくり返しておく（裏返す）
6. カード束の上の方から順に広げていき、表返ったカードが確認したカードかを質問する

コップ消失マジック

コインを消すはずが、代わりにコップが消えてしまう手品です。テーブルの上にコインを置いた後、その上からコップを乗せます。目隠し用に紙で覆ったら準備完了です。

念のため、コップをどけてコインを確認してもらい、再度コインの上にコップを乗せます。そして、紙の上から思いっきり叩くと、コップだけが消えてしまうのです。

手品の仕組み

先入観を利用した消失テクニックです。コップを紙で覆った後にコインの様子を確認してもらいますが、その際、こっそりとコップだけをテーブルの下に入れて隠します。

コップが無いとバレそうにも思えますが、紙で覆った際にしっかりとコップに押し付けることで、紙がコップの形に折曲がり、あたかも「コップがまだ紙の中にある」ように見えるのです。

重要なポイントは、コップの形になるようしっかり紙を押し付けることと、コップを隠す際に音を立てないことです。仕組みは簡単ですので、何度も練習して動作に慣れると良いでしょう。

やり方

1. テーブルの上にコインをおく
2. コインの上にコップをおく
3. 中が見えないようコップを紙で覆い、型ができるよう強くコップに押しかぶせる
4. 紙ごとコップを持ち上げ、コインがあるのを確認させる。その隙に、コップを自分の方に持ってきながら、机の下にコップだけを滑り落とす
5. コップの型を保ちながら、何食わぬ顔でコインの上に紙を乗せる
6. 片手で勢いよく紙を潰す
7. 調子よく、コインの代わりにコップが消えたことを観客に話す

リフトアップバニッシュ

左手にあったはずのコインが、右手に移動すると消滅する手品です。始めに左手で見せてくれたコインが、右手に持ち帰ることで消えてしまいます。

消滅後、右手を見せてもらっても何の変哲もなく、あたかも、始めからなかったかのように思えるでしょう。

手品の仕組み

道具はコインだけでできますが、移動したかのように見せるテクニックが必要です。始めに中指と薬指の第二関節あたりにコインを乗せ、コインがあるのを確認してもらいます。

次に、左手にあるコインを右手で取るようにしながらコインを覆います。そして、コインが見えないその隙に、左手の中指と薬指を軽く曲げ、コインが落ちないように隠すのです。

後は、「コインが右手にある」ように見せながら、ゆっくり右手を開きましょう。コインが本当にあるのは左手の中なので、右手を開いてもコインは見つかりません。

最後に、観客に確認してもらえるよう右手を突き出しながら、左手でこっそりコインを隠します。「左手が怪しい」と調べてみても、すでにコインは別の場所に隠されているため、消失したコインが見つかることはありません。

自然な演技と視線誘導に練習は必要ですが、比較的初心者でもやりやすいコイン消失手品になります。

やり方

1. コイン（500円玉）を、左手の中指と薬指の第二関節あたりに乗せて見せる
2. 右手でコインを覆い、掴むようにしながら、左手の指を軽く曲げて左手にコインを隠す
3. 右手を離し観客の前でゆっくり開く。また、左手は自然と机の下などに移動する
4. 観客に右手を確認してもらっている間に、左手にあるコインを隠す
5. 観客の前で両手を広げ、完全にコインが消失したことを証明する

宴会芸には手品がおすすめ

手品と聞くと難しいイメージがありますが、中には子供でもできるような簡単な手品も存在します。多少テクニックが必要な手品もありますが、紹介した手品はどれも知ったその日にできるものばかりです。

他にも、誰でもできるような簡単手品は数多く存在し、誰でも簡単に手品師になれるのです。手品は、観客全員に驚きと楽しさを提供します。宴会などでやることに困ったら、ぜひ手品で盛りあげてください。