簡単にできるアウトドアレシピ5選。パスタ、パエリア、餃子も作れるって本当？

自然の中でのびのびと過ごせるアウトドア。アニメやドラマなどの影響もあり、近年話題となっています。楽しみ方も人それぞれで、釣り、読書、編み物、ブッシュクラフト、ペットと遊ぶなど、楽しみ方は無限大といえるでしょう。

中でも人気なのは料理を作ることです。バーベキューを始め、自然の中でいただく料理は普段よりも美味しく感じます。TwitterやInstagramなどのSNSでは様々な料理が掲載されており、興味を持った人もいるかもしれません。

アウトドア料理はどのように作るのか。人気のレシピを紹介します。

アウトドア料理の特徴

レシピを紹介する前に、まずはアウトドア料理の基本について紹介します。

工程は少なくできるだけ簡単に

アウトドア料理の基本は、「できるだけ簡単に」です。自宅で料理するのとは違い、
材料と調理道具が限られているアウトドアでは、できることも限られています。

もちろん、機材や材料を揃えて本格的に作ることもできますが、荷物が多くなり現実的ではありません。時間がかかれば遊ぶ時間もなくなり、アウトドアする意味がなくなってしまうでしょう。

そのため、調理は基本的に焼くや煮るのみ。調理方法も、道具一つでできる場合が多いです。

手のかかる事は家で済ませておく

アウトドア料理では、家で下処理をすることも珍しくはありません。仮にエビを使うにしても、アウトドア先で殻をむいたり、エビのワタを取ったりするのはとても面倒です。

そのため、時間がかかる面倒な工程は、自宅で作業してしまいます。そして、下ごしらえした食材、保存袋に移し替え、アウトドア先に持っていくのです。

何でもかんでもアウトドア先で作る必要はなく、基本的には仕上げだけすると思えば良いでしょう。

もちろん、アウトドア先ですべて仕上げても良いです。仕上げだけにすると、料理をする楽しみがなくなります。料理内容と自分の腕とを比較して、無理のない範囲でアウトドア料理に挑戦しましょう。

人気のアウトドアレシピ5選

人気のアウトドア料理をいくつか紹介します。主に現地で作ることを想定していますが、作業に時間がかかりそうなら、事前に下ごしらえをしておきましょう。

焼き鯖ホットサンド

朝ごはんの定番、ホットサンドです。焼いた食パンに具材を挟むだけですぐに作れます。

焼かずにサンドイッチでも良いですが、外は意外と寒く、温かいホットサンドの方が美味しくいただけるでしょう。

材料（1人前）

●　食パン（8切）：2枚
●　塩サバ：1枚
●　大葉：1枚
●　しょうゆ：適量

作り方

1.　炭火で塩サバを焼く
2.　ホットサンドメーカーにパンを1枚セットし、醤油をかける
3.　塩サバと大葉を適度な大きさに切り、パンの上に乗せる
4.　もう一枚のパンを上に乗せ、ホットサンドメーカーで挟んだ後、片面1分～1分半焼きあげる
5.　食べやすい大きさにカットしたら完成

ホットサンドメーカーを使用していますが、無くても大丈夫です。その場合は、パンを別で焼き、塩サバと大葉を挟んでください。

また、炭火焼ができないならフライパンでも良いです。パンもフライパンで焼きます。

塩サバ以外にも、好きな具材をサンドしてみましょう。

引用：ソトレシピ「焼き鯖ホットサンド」

サバ缶冷製パスタ

パスタは、意外とアウトドア料理の定番メニューです。麺を茹で、トッピングを別に作って最後に合わせる事で、簡単にパスタ料理が楽しめます。

ペペロンチーノやカルボナーラもおすすめですが、冷製パスタなら、暑い夏でも美味しくいただけるでしょう。

材料（4人分）

●　パスタ：200g
●　トマト（中玉）：2個
●　サバの水煮缶：1缶（120g程度）
●　ポン酢：大さじ2
●　オリーブオイル：大さじ1
●　おろしにんにく：1かけ
●　大葉：5枚
●　かいわれ大根：少々
●　塩：少々
●　胡椒：少々

作り方

1.　パスタを、袋に記載された時間より約2分長く茹でる
2.　茹でたパスタをざるに上げ、水で冷やした後、水気を切っておく
3.　別の鍋に、崩したサバ缶、ポン酢、オリーブオイル、にんにく、ざく切りにしたトマトを入れ、よく混ぜ合わせる
4.　パスタを皿に出し、作った鍋の中身とみじん切りにした大葉を乗せる
5.　好みに合わせて、かいわれ大根、塩、胡椒を振りかけたら完成

トッピングの調理は「別の鍋」と記載しましたが、ゆで汁を捨てて同じ鍋でも良いです。先にパスタを茹でておけるのは冷製パスタの強みでもあります。

また、鍋が小さいなら、パスタを半分に折ってしまっても良いでしょう。ただ、麺が短くなってしまうため、事前に食べる人に相談してください。

引用：Hondaキャンプ「和えるだけのサバ缶冷製パスタ」

カレー風味パエリア

ガッツリ食べたいなら、パエリアを作ると良いです。基本的にはお店で食べるものと思われがちですが、アウトドアでも作ることができます。美味しいのはもちろん見た目も華やかで、アウトドアが盛り上がること間違いなしです。

ただ、ハマグリの砂抜きやマダイの下処理など、準備が少々面倒です。アウトドアでもできなくはありませんが、砂抜きや鱗取りなどは、事前に準備しておくことをおすすめします。

材料（4人分）

●　米：2合
●　マダイ：1尾
●　ハマグリ：8個
●　赤パプリカ：1/4個
●　アスパラガス：2本
●　玉ねぎ：1/2個
●　にんにく：1かけ
●　塩：少々
●　水：550ml
●　カレー粉：大さじ1
●　コンソメ顆粒：大さじ1
●　オリーブオイル：大さじ1
●　ブラックオリーブ：3個
●　イタリアンパセリ：適宜

作り方

1.　米を研ぐ、ハマグリの砂抜き、マダイ下処理（鱗や内蔵取りなど）を行う
2.　スパラ、赤パプリカを食べやすい大きさにカット
3.　中火で熱したフライパンに、みじん切りにしたにんにくと玉ねぎ、塩を加えてよく炒める
4.　玉ねぎがしなってきたら、米を加えてさらに炒める
5.　米が半透明になったら、水、カレー粉、コンソメを入れる
6.　水が沸騰したら、マダイとハマグリを並べ、蓋をして弱火で20分ほど加熱する
7.　20分経ったら火を止め、アスパラ、赤パプリカ、ブラックオリーブをちらし、5分ほどむらす
8.　好みに合わせてイタリアンパセリを振りかけたら完成

少々調理が難しく思えますが、基本は「米をフライパンで炒めた後、調味料と一緒に魚介類と一緒に炊く」だけです。状況に合わせて具材を変え、自分好みのパエリアを作りましょう。

引用：Hondaキャンプ「魚と貝のカレー風味パエリア」

レモン水餃子

少し面倒な部分もありますが、アウトドアで水餃子も作れます。タネを事前に作っておけば、後は皮で包んで茹でるだけで美味しい水餃子ができるのです。

スープを別に作って、水餃子を入れて食べるのも美味しいですよ。

また、皮を変えてフライパンで焼くことで、普通の餃子も調理可能です。タネを色々用意しておけば、パーティー料理にもおすすめします。

材料（24個〜30個分）

●　豚ひき肉：180g
●　万能ねぎ (小口切り)：1/2束
●　オリーブオイル：少々
●　レモンの皮のすりおろし：1個分
●　餃子の皮：24枚〜30枚
●　塩：小さじ2/3杯
●　酒：小さじ2杯
●　しょうゆ：小さじ2杯
●　片栗粉：小さじ2杯

作り方

1.　ボウルに、豚ひき肉、万能ねぎ、塩、酒、しょうゆ、片栗粉、レモンの皮、オリーブオイルを入れて、粘りが出るまでよく混ぜる
2.　餃子の皮に作ったタネを乗せ、半分に折って両端をくっつける
3.　沸騰した湯の中に餃子を入れ、浮かび上がるまで茹でたら完成

餃子の皮は、水で溶いた片栗粉をつけるとくっつきます。少し多めに片栗粉を用意しておくと良いです。

形にこだわる必要はなく、好きな形にタネを包むと良いでしょう。

引用：Coleman「レモン水餃子」

りんごのコンポート

アウトドアデザートの定番である「りんごのコンポート」です。作り方は「リンゴを砂糖で煮る」だけと手軽で、トロっとしたリンゴの砂糖煮が楽しめます。

簡単すぎて少々物足りなく感じるかもしれませんが、その分、失敗も少なく初心者にもおすすめの料理です。

やろうと思えば、ジャムやアップルパイも可能で、他の料理への応用も効きます。

他にも、いちご、ブドウ、みかんなどもおすすめです。ヨーグルトやアイスなどと一緒に食べても美味しくいただけるでしょう。

材料（2人前）

●　リンゴ：2個
●　砂糖：大さじ4杯
●　レモンスライス：2枚
●　水：400cc（リンゴがかぶるくらい）

作り方

1.　リンゴの8等分にし、軸と芯をとる
2.　鍋に砂糖、レモン、水を入れ煮立たせる
3.　鍋にリンゴを入れ弱火で煮る
4.　汁気が半分以下になったら、冷まして完成

基本的に冷ましていただきますが、冷まさずそのままでも良いです。アツアツのトロトロしたリンゴのコンポートが楽しめ、冬のデザートにおすすめします。

引用：Coleman「りんごのコンポート」

意外と何でもできるアウトドア料理

アウトドアと聞くとできない料理が多そうに思えますが、意外と何でも作ることができます。調理道具も、フライパンと鍋があれば、大体問題ありません。今回は紹介していませんが、アウトドアでパンやスポンジケーキを焼く人もいます。

食事をするだけならインスタントラーメンやコンビニ食だけでもできますが、それだけでは味気ないです。ぜひ様々なアウトドア料理に挑戦し、アウトドアを楽しく過ごしてください。

また、アウトドア料理は家でも作れます。家の中でも、アウトドアの雰囲気を楽しみましょう。