肌を守るバリア機能とは。注意するポイントは?

最終更新日

人の肌には、体表を覆う薄い膜が存在します。膜は外部刺激から肌を守るだけではなく、肌の保湿を助け、瑞々しい肌を保つのです。肌を守るバリアとはどのようなものなのか。バリアの機能やケアの仕方などを紹介します。

肌を守るバリア機能とは

肌には、本来外的刺激から守るバリア機能があります。肌表面0.02mmの角質層には油分が含まれており、それによって肌に弾力と潤いを与え、肌の健康を守るのです。ですが、ストレスや加齢など、何らかの原因によって油分が減少すると、肌が固くなり弾力性も失われます。肌表面を覆う油の膜も無くなることで、体内から出る水分を防ぐことができなくなり、ガサガサ肌になるのです。他にも、紫外線から皮膚を守ってシミ・ソバカスを予防したり、雑菌を防いで風邪を引きにくくするなどの効果もあり、肌のバリア機能は美容と健康の両方に役立つのです。

3つの肌バリア

肌のバリアは全部で3段階から成り立ちます。それぞれ役割は違いますので、覚えておくと良いでしょう。

皮脂膜

皮脂膜は、角質の表面を守る膜のことです。端的に言ってしまえば、肌表面と言えるでしょう。皮脂膜には、汗腺から出る汗(水分)と皮脂腺から出る皮脂(油)が混ざり合い、肌から水分が蒸発するのを防いでくれます。また、油分があることで弾力性や滑りも良くなり、外部刺激から肌を守ってくれます。他にも、雑菌やアレルゲンなども皮脂膜で防ぐことができ、身体を健康に維持する役割もあるのです。

NMF

NMFとは、「ナチュラル モイスチュアライジング ファクター」(Natural Moisturizing Factor )の略称です。乳酸やミネラルなどの天然保湿因子を一纏めにした総称でもあり、角質細胞に水分を蓄え、常に細胞に潤いを与えます。

細胞間脂質

細胞間脂質とは、角質細胞の間を満たす油溶性の潤い成分です。煉瓦の間に入れるセメントのように、角質細胞同士の間に詰まっており、角質細胞の間から水分が抜けてしまうのを防いでくれます。細胞間脂質が低下していると、いくらNMFが潤っていてもすぐに水分は蒸発してしまいます。乾燥肌を改善するためには、細胞間脂質を補充することが大切です。

敏感肌は肌のバリア効果が低い可能性がある

日光やほこりなど、外刺激に弱い肌のことを敏感肌。痒みや発疹などができやすく、悩んでいる人も多いことでしょう。そんな敏感肌ですが、原因は肌のバリア機能の低下が関係しているかもしれません。そもそも敏感肌は、肌の乾燥が原因で生じる状態です。肌に潤いがなくなると、外部刺激から守る膜(皮脂膜)も減ってしまい、痒みの原因となるアレルゲンや菌の侵入を許してしまいます。弾力もなくなることで刺激も強く感じるようになり、より敏感になるのです。また、潤いがなくなることで肌もガサつきます。水分のない角質は剥がれやすくなり、フケやささくれなども目立つようになるでしょう。

肌バリアを保つためには

肌バリアを正常に保つための方法をいくつか紹介します。

肌は優しく洗う

肌バリアは、強く擦ることで壊れてしまいます。身体を洗う際は、ゴシゴシ洗わず優しく洗ってください。泡をしっかり立て、撫でるようにしながら洗うと良いです。また、熱いお湯も避けてください。温度が高いと水分の蒸発も多くなり、余計に肌が乾燥します。ぬるま湯で泡をしっかり流した後は、タオルで優しく拭き取りましょう。

洗ったらすぐに保湿する

顔や体を洗ったら、すぐ保湿するようにします。身体を洗った後は肌バリアも減少しており、放置していると、どんどん肌の水分が蒸発してしまうからです。洗体後、約15分を目安に保湿ケアをしてください。ちなみに、保湿液と保湿クリームは別の物です。保湿液はNMFに水分を与え、保湿クリームは皮脂膜や細胞間脂質を強化し水分の蒸発を防ぐのです。保湿するならクリームの方が効果的ですが、どちらも違う役割がありますので、両方使うようにしましょう。

紫外線対策をする

紫外線も、肌バリアが低下する原因の一つです。長時間紫外線に当たると、活性酸素が発生し細胞が変質(日焼け)してしまいます。変質した細胞はバリアに必要な栄養素を満足に作れなくなり、結果として肌がガサガサになってしまうのです。また、極度の日焼けは悪性腫瘍(がん)の発生率も高め、あまりよくありません。帽子や長袖、日焼け止めなど、夏場はもちろん、日差しが強い日には欠かさず対策を行ってください。

生活習慣の見直し

肌バリアが低下する原因は、外部刺激からだけではありません。自律神経の乱れによって生成がされにくくなります。睡眠不足、運動不足、喫煙、偏食など、身体へのストレスは総じて自律神経の乱れに繋がります。良質の睡眠や適度な運動、バランスのとれた食生活を意識し、ストレスの無い健康的な生活を目指しましょう。

肌バリアを改善すれば外見年齢も変わる

肌バリアがしっかり形成できていれば、瑞々しい肌を保つことができます。瑞々しい肌は若々しく見え、簡易的なアンチエイジング効果も期待できるでしょう。もちろん、老いや体質など人によっては限界がありますが、やらない理由はありません。保湿液や保湿クリームはもちろんですが、「保湿ケアをしているけど乾燥肌が治らない」と言う人は、生活習慣を見直して見ると良いでしょう。

メール占いならこちら↓
『驚くほど当たる』と話題の奇跡のスピリチュアル診断が今なら初回無料!

恋愛における片思いの相手の気持ちや相性、転職・仕事の運勢、結婚や復縁の相談など、不安なことにメール占いで答えます。

『今後の運勢』知りたい方!今だけ≪無料鑑定≫を体験下さい!


電話占いならこちら↓
口コミで評判の占い師多数在籍!大人気の電話占いが初回全員3000円無料

誰にも言えない大人の悩みや、家庭の悩みなど普段から抱えている不安を鑑定師がズバリと的確に診断いたします。

親身なアドバイスで悩みを解決!あなたのお悩みをご相談下さい!