アロマで感じるベルガモット効果。どのように使うのがおすすめ？

毎日疲れを感じていませんか？仕事、家事、学業、人間関係など、様々な事で人はストレスを感じています。好きな事をしてストレス発散ができればいいですが、時間の都合から上手く発散できない人も多いでしょう。そんな時にはベルガモットの香りがおすすめです。スッキリした香りは気持ちもスッキリさせてくれます。効能やアロマの使い方など、ベルガモットについて紹介します。

ベルガモットはどんな植物？

ベルガモットとは、イタリア原産の柑橘系植物です。トルコ語の「Beg armudi（梨の玉）」を語源とする説もありますが、歴としたミカン科ミカン属であり、「ベルガモットオレンジ」とも呼ばれています。柑橘類特有のフレッシュな香りが特徴で、他の柑橘類よりも香りが強く印象に残りやすいです。ですが、味は苦みが強いことから食用に向いておらず、主に精油目的で栽培されています。

ベルガモットの効果

気持ちをスッキリさせる

ベルガモットの香りには、気持ちを落ちつかせスッキリさせる効果があります。鎮静作用として知られる「酢酸リナリル」や「リナロール」が含まれており、香りを嗅ぐことで自律神経を整えられ、ストレスが軽減されるのです。自律神経の改善は不眠症やうつ病にも効果があると言われており、精神的疲れを癒してくれるでしょう。爽やかな香りは柑橘系植物全てに言えることですが、香りの強いベルガモットだからこそ、その効果をより実感できます。

消化器系の改善

ベルガモットには、消化を促進させる「リモネン」もたくさん含まれており、胃や腸といった消化器系等の不調を改善する効果もあります。「香りを嗅ぐだけで効果があるの？」と思うかもしれませんが、香り成分は肺から血液へ、そして全身へと循環するため、嗅ぐだけでも効果があるのです。下痢や便秘はもちろん、食欲不振な人は試してみると良いでしょう。

老化抑制

ベルガモットに含まれる「リモネン」には、他にも抗酸化作用も含まれています。老化の原因となる活性酸素を抑制することで、アンチエイジングケアも期待できるのです。また、老化以外にも、ニキビや肌荒れなどの皮膚トラブルにも効果があり、スキンケアとしても高い効果が期待できるでしょう。

冷え性の改善

ベルガモットは、冷え性改善にも役立ちます。「リモネン」には血行促進効果もあり、末端まで身体を温めることができるのです。お風呂に数滴入れるだけで、普段よりも手足が温まるのが実感できるでしょう。

防虫効果

多くの虫は柑橘系の香りを苦手とすることから、防虫対策として使うこともできます。特にベルガモットは他の柑橘系植物よりも香りが強く、高い効果が期待できるでしょう。ハエやカなどの嫌な害虫はもちろん、洋服に吹きかけて置けば虫に食われるのを防ぐことができます。

ベルガモットアロマを使う注意点

直射日光は避ける

心身ともに効果のあるベルガモットですが、直射日光には注意してください。ベルガモットには、光毒性の「ベルカプテン」が含まれており、日光（紫外線）に当たり続けると肌荒れや炎症を起こしてしまいます。ベルガモットを直接肌に塗布したら、服で隠すなど日光を避けるようにしましょう。また、ベルカプテンを抜いたベルガモットアロマも販売しています。外で使う際にはそちらを使ってください。

パッチテストを必ずする

パッチテストとは、簡単にできるアレルギー検査のことです。少量を肌に付け時間をおいた後、肌の状態からアレルギーの有無を判断します。柑橘系の刺激は人によってダメな場合もあり、知らずに使うのは大変危険です。特にアロマは成分が濃縮されているため、ミカンやオレンジが大丈夫な人でもアレルギー反応が出る場合もあります。香りを嗅ぐだけでも体調を崩す場合もありますので、本格的に使う前に、少量で試してみてください。そして、気分がすぐれなかったり肌に違和感を感じるようなら、すぐに水洗いや換気を行って、使わないようにしましょう。

ベルガモットアロマの使い方

塗布する

アロマは、タオルやティッシュなどに塗布して使います。数滴たらすだけでも香りは広がり、気持ちがスッキリしてくるでしょう。ハンカチやマスクに塗布すれば、外出先でも香りを楽しめます。また、香りを広げるためのアロマディフューザーやアロマランプもおすすめです。加湿器のように部屋全体に香りが広がり、心地よい空間を作り出します。見た目もおしゃれな物は多く、インテリアとして最適です。

湯船に入れる

アロマは、湯船に入れて使うこともできます。お湯に溶けたアロマは皮膚から浸透して、ベルガモットの効果を体感できます。冷え性に悩む人は、数滴ベルガモットアロマを入れて入浴すると、より身体が温まるでしょう。他にも、心身ともに疲れも緩和し、熟睡しやすくなります。

スプレーにする

スプレーにして持ち運べば、どこでも香りを楽しむことができます。部屋全体に噴射すればアロマディフューザーいらずです。作り方は簡単で、アロマ（精油）、無水エタノール、精製水を混ぜ合わせるだけです。精製水は薄めるのが目的ですので、水道水でも問題ありません。

・アロマ（精油）24滴
・無水エタノール 20ml
・精製水 40ml

香りが強すぎたり、皮膚が弱い人は、アロマの分量を減らしましょう。

直接塗り込む

香りを楽しむだけではなく、直接肌に塗っても大丈夫です。スプレーで塗布してマッサージをすれば、皮膚から浸透してより効果が期待できるでしょう。また、虫よけスプレーとしても使えます。バーベキューやキャンプをする際は、アロマスプレーも持参してください。

疲れにはベルガモットがおすすめ

ベルガモットの効果は「疲れ」に最適です。肉体的な疲れはもちろん、特に精神的な疲れに効果があります。仕事や人間関係のストレスは、自律神経が乱れて不眠や肌荒れなどの原因になります。食欲も失せることで栄養バランスも偏り、体調と美容の両方に悪影響を与えるでしょう。タオルに塗布したり湯船に数滴入れたりなど、使い方は難しくありません。毎日の生活に疲れを感じたら、ベルガモットの香りを試してみてください。